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- Amazon.co.jp ・音楽
- / ISBN・EAN: 4562144290700
感想・レビュー・書評
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確認先:稲城市立中央図書館
鉄道を題材にした音楽作品というとどうしても演奏者の鉄道観が露出するリスクがある(向谷実の暴走に嫌気が差して、カシオペアの活動を停止すると野呂一生が宣言してしまったのもその文脈で見る必要があると考えられる)。また、ほかのジャンルの作品を鉄道事業の文脈に強制的に移し変えるなどという無神経さが見られてしまうのもまた悩ましい問題である。
さて、このCD。発車メロディにだけ絞ってそれをクラシックの側にアレンジメントするという試みとして聞くことができる。つまり「クラシック作品」を鉄道業界のコードに意訳するのではなくその逆、「鉄道分野の曲をクラシックのコードに意訳する」試みなのだ。これに感化された発車メロディ作曲家に塩塚博氏がいるが(彼は自身のアルバムで類似したような編曲を発表した)、両氏ともに音楽への愛情が作品にきちんとフィードバックされているので安心できるのだが、さてリスナーの皆様にはいかように届きますか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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