冒険者たち 40周年アニヴァーサリーエディション・プレミアム [DVD]

監督 : ロベール・アンリコ 
出演 : アラン・ドロン.リノ・ヴァンチュラ.ジョアンナ・シムカス.セルジュ・レジニア 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.81
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427638518

感想・レビュー・書評

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  •  偶然だったのでしょうか、目にした宣伝がどれも、海の上で戯れる三人組のカットばかりだったのは。BS放送のCMでも雑誌のシネマレビューでも、「女の子一人に男性二人、水着姿ではしゃいでる」という、やたらパラダイスな写真を使って紹介されてたのです★ くだらない話なんじゃないか!? と心配しましたよ。
     これが観る側にも多大な精神力を要求する作品だとは、想像もつかなかったものです。蓋を開けると、ナンパな宣伝とは大違いの、鑑賞後の胸に鉛の玉でも沈めるような、ひどく重い感触を残す映画でした。

     美しき彫刻家、元レーサーの自動車技師、甘いマスクの若き飛行機乗りは、荒唐無稽な夢を追う三人組。それぞれ失敗続きだったけれど、今度こそ夢をつかもうと意気ごんで、宝探しの旅へ★
     そこまでは陽気なストーリー。窮屈な常識に縛られない、自由な魂を持った三人組が、でっかい夢を追って船に乗りこむ! それだけで彼らの夢はすでに果たされていました。この三人の宝とは、旅の果てに手に入れるものではなく、この冒険そのものだったんじゃないかな?
     三人一緒にいる絵を見るのが好きでした☆ 船上の三人組は強烈にまぶしかった。ずっとそうやって、一緒に旅し続けることができたらよかったのにな……。

     途中からガラッとトーンが変わって、急に別作品に挿げかえられたかのように、悲しい経路をたどっていきます★
     終盤なんか破綻してましたね。軍艦島を思わせる廃墟の島でのドンパチ……!? もう唖然としちゃうような成り行きでしたが、振り返ってみればこれもまた、一種の夢の風景だったなとも感じます。途方もない白昼夢です。
     夢が損なわれた痛みを強く訴えながら壊れていくこのドラマは、安全でバランスのとれた作品よりも忘れがたく、胸に食いこみました。強烈な輝きと、その分濃い影が映し出された映画です。
     結局、金よりも何よりも、夢が輝いていたんだな☆

  • ロベールアンリコの『冒険者たち』、だいぶ前に『追想』を観てからずっと観たかったのだけど、放映とかレンタルのタイミングが合わずすれ違ってた映画。ずっと片想いしてる相手に振られ続ける、みたいな感じになっていた笑。

    この映画は色んなジャンルの要素がミックスされてる。序盤は青春映画、中盤は冒険映画、終盤はアクション映画。そして一本貫くものは友情と恋愛映画。
    『男と女』や『ディーバ』のレビューなんかに書きましたが、男性も女性も観て楽しめるフランス映画が私個人としても大好きだし、色んな人に自信を持ってお薦めできる。
    ベタだけど有名なのは『レオン』や『アメリ』。『男と女』はそこまで好きではないけど、あとは『ディーバ』。
    その傾向で、一番重要な作品はこの『冒険者たち』だよなあって思います。

    私の個人的趣味だと、フランスの映画監督でレンタルにあれば絶対に観るのは、ルイマルとロベールアンリコ、ジャンピエールメルヴィルとエリックロメールとかです。ロベールアンリコの両親はイタリア移民だそうです。

    そういえば主演のひとり、リノヴァンチュラもイタリア人ですね。若い頃の写真はスタローンにけっこう似ている。『影の軍隊』が好き、もう一度観たいからDVD買おうかな。

    序盤の青春映画パートで、ヒロインのジョアンナシムカスがダンスしながら、相手の適当な男に訊くセリフが最高すぎる。

    アランドロンの歴史を追っていくと、フランスとイタリアの重要な映画を知ることができると思っていて、個人的に好きなのは『若者のすべて』『地下室のメロディ』『サムライ』『さらば友よ』そしてこの『冒険者たち』とかです。今回観て、代表作はだいたい観終わった気がする。ああ、『ボルサリーノ』を観てないや。

    アランドロン、『太陽がいっぱい』『若者のすべて』などの若い頃はほんとに美しいんだけど、7年後の『冒険者たち』『サムライ』の頃ってちょっと渋くなってくる。この映画だと髭ボーボーになってて、そこがまたカッコいいので女性にはオススメです。

  • サイパンなどを舞台とした作品です。

  • VHS版は所有しているのだが、DVDも購入すればよかったと非常に後悔している(品切れ状態)。

    美しい海、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカスの3人の関係と顛末、要塞島でのラスト、フランソワ・ド・ルーベの音楽。

    どこか懐かしくて、美しくも哀しいあらすじ。

    余談ながら、個人的にアラン・ドロンの映画の多くが、決して男前が常にハッピーエンドに至るとは限らないという、そのあらすじが好き。
    現実的といっては語弊があるかもしれないが、本作もご多分に漏れずそういった内容、そこがまたいい。

  • アラン・ドロンのカッコ良さが一番出ている作品ではないでしょうか。
    友情、愛情、どれもが素敵過ぎるほどカッコ良く演出されています。
    フランソワ・ド・ルーベ の音楽も最高で、オープニングでレティシアが
    登場するシーンはホントしびれてしまいます!

  • あの海に浮かぶお城(?)に感動した。
    いつか行ってみたいです。

  • こんな三角関係 ・・すてき

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