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- / ISBN・EAN: 4527427638495
感想・レビュー・書評
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私の大好きな覇王別姫の監督の作品、ということで観た。
アンドリュー・ワイエスの絵画を思い起こさせられた。
常にフレームを固定して、その中で人が動く、動く絵画。
一方で、3兄弟の物語も一部、二部、三部と小説を読むように順序良く展開していき、動く小説、とも感じる。
要所要所で「音楽」が重要な役割を果たす。
映像、物語、音、全てが緻密に計算されて「映画」となっている。
美しい・・・
後でもっとよく考えてレビューしたい映画詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族はもろく、壊れやすい。愛だけでなく、憎しみや悲しみも含む。だからこそ、そのはかなさに人は感動する。
あぁ、これぞ人の喜怒哀楽。Always三丁目の夕日を見て無意味にうるうなら、これを見ろ!と言いたい。虚飾にみちた腐作など、サノバビッチだ。
みずみずしい3人の主演が放つ光彩は、まぶしい。これを見ると、どこか遠くに置いてきた懐かしい匂いがする。グッドスメル。ただ、それを確かめるすべはもう、ない。
幸せとは、何だろう。つかもうとすると手にできず、人知れず広がるものなのかもしれない。
つかの間に遠鳴する汽笛が、余韻の演出を高らかに告げる。名作。必見。 -
題名の『孔雀』。そして、映画の最後に出てくる『孔雀』。なかなか開かない孔雀の羽・・・そして、孔雀の羽の様に、自分の思い通りにはいかない家族一人一人の人生・・・。バラバラだった家族も、最終的には一つになったのかなぁ。最後の孔雀が羽を広げる場面では、これからの家族の明るい未来を感じさせてくれました。
いかにもな中国臭のする映像でした。