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- / ISBN・EAN: 4988001909996
感想・レビュー・書評
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やっぱり好きだなぁ、この感じ。
最近、ずーーーーーーーっと聴いてマス。
そしてこれからも、ずっと聴いていくでしょう。
第二弾もあるといいなぁ~☆☆☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小西康陽が監修したいわゆる”渋谷系”と呼ばれたアーティスト達。
またそのムーブメントが起こった時代に楽曲を発表したアーティスト達のコンピレーション。
”渋谷系”とはいったい何だったのか?
……ということを当時、その中心に存在していた小西康陽自身が考える一文からはじまり、収録楽曲に対して1曲ごとにコメントしているライナーノーツが非常に魅力的かつ参考になります。
これだけにでも金を払う価値は十分にありますね。
そして。
ディスク1において。
1曲目にオリジナルラヴ。
2曲目にフリッパーズギター。
3曲目に渡辺満里奈を配置しているという小西康陽の底意地の悪さにニヤニヤしてしまいます。
(「フリッパーズのやったことは既に自分達がやっていたこと」と主張したオリジナルラヴの後にフリッパーズ。
そしてそのフリッパーズの後に”フリッパーズを解散に追いやった女”として知られる満里奈がフリッパーズプロデュースの楽曲で登場ですよ。
悪意以外の何物でもないです。
満里奈が芸人さんと結婚した際に「渋谷系は終わった」と大手音楽情報サイトの管理人さんがおっしゃってましたが大笑いしましたねぇ。ホントにそうだなぁと)
ただこの手のコンピの宿命として「レーベル間の協定・不文律のような力はどうすることも出来なかった」とライナーノーツの最後にコメントが添えられています。
どうしても楽曲に偏りが出来てしまい”決定盤”と呼べるようなものには出来なかったと。
ただ(底意地の悪さうんぬんみたいな話はともかくとして)ここに収録されている楽曲はどれもこれも素晴らしいですし、結構なレア音源も掘り出してきています。
非常に魅力的なコンピレーションなのは確か。
”かたちなんてあってないようなもの””ただそこに存在していたのはたしか”というこの渋谷系と呼ばれた音楽がどのようなものだったのか。
それを確認してみるためのコンピレーションとしてオススメ。
あとまぁ。
見る人が見ればどこからどう見てもフリッパーズのパロだとわかるジャケ写も見事。
ディスク1
1.Body Fresher/オリジナル・ラブ
2.恋とマシンガン/フリッパーズ・ギター
3.大好きなシャツ(1990旅行大作戦)/渡辺満里奈
4.トゥイギー・トゥイギー/ピチカート・ファイヴ
5.Mike Always's Diary/カヒミ・カリィ
6.Love Is Here~Just Between You And I~/ラヴ・タンバリンズ
7.ジャズる心//les 5-4-3-2-1
8.我が名はグルーヴィー/ピチカート・ファイヴ
9.Bond Street/les 5-4-3-2-1
10.Good Morning World/カヒミ・カリィ
11.メロディについて/カヒミ・カリィ
12.Let's Fly The Ad-Baloon/Oh! Penelope
13.Bossa Nova No.9/トーキョーズ・クーレスト・コンボ
ディスク2
1.Baby Blue/サニーディ・サービス
2.L'aventure Fantastique/Fantastic Plastic Machine
3. ノー・ラヴ・サング/猫沢エミ
4.25140/ニール&イライザ
5.Love So Fine/マンスフィールド
6.ジェニーはご機嫌ななめ/ハイポジ
7.Mississippi One/Cubismo Grafico
8.An Apple A Day/Bice
9. いいじゃないの幸せならば/夏木マリ
10.フローラル・エクスプレス/前園直樹
11.Groove Tune/Meg
12.大人になれば/小沢健二
13.これから逢いに行くよ/スムースエース
14. ささやかだけど役にたつこと/カジヒデキ -
これはかなりすてき まだ生きてるぞ90s
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小西康陽が選曲を担当した、渋谷系シーンを総括する2枚組コンピレーションアルバム