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- / ISBN・EAN: 4988126205355
感想・レビュー・書評
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ステファンとステファニーのお話。2人の恋の物語が動き始めたのは、紙粘土づくりの舟に森を乗せて青白のセロファンの海に漕ぎ出そう♪という2人のアイデアがひとつの大きなイメージになった瞬間でしょうね。でも、この恋は上手くはいかないのでしょう。ステファンはデイドリーマーで現実社会と折り合っていません。そして、愛といいながらステファニーに求めているのは母性だからです。ステファニーの部屋は彼女の趣味で溢れています。ファンタジーはこの部屋で見たかったなぁ。
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現実と夢の区別がつかない程に夢見がちな青年、ステファン。そんな彼はアパートの隣同士になったステファニーと出会う。まるで、双子のような二人の間に恋は芽生えるのだろうか。
けれど、ステファンは彼女との甘い恋を夢の中で大きく作り上げることで、現実との区別さえ仕舞にはつかなくなり、現実世界では全くうまく行かない。
誰しも、一度は好きな人との満ち足りた未来を空想したりはするだろう。それを夢いっぱいの映像に、ユーモアを織り交ぜて、このおとぎ話は出来ている。けれど、現実をまっすぐ見据えられないステファンを異常だと決めつけていいものだろうか。
思うに、夢と現実とは区別できない存在に有る。夢があって現実があり、その逆もまた然り。この世に存在する人工的産物も、確かにいつかの人々の夢であり、いま抱いている私たちの夢はきっと、いつしか未来の現実となる。須く、二つは切り離すべきでは無いのかもしれない。
けれど、それを空想だけで留めていたのでは、只のお遊びだ。ステファンがお話の中で素晴らしい発明家なら、ステファニーとの恋も空想に頼らず、努力で作り上げていかねば成らない。
そうすれば、いつか、ステファンとステファニーの針と糸とセロファンで出来た国も、七色に煌めいた王国に変わることだろう。
いかにテクノロジーが進化しようとも、無限の宇宙の如く広がる、人間の夢見る脳に勝るものなど、存在しないのだから。 -
夢見がちで気弱な青年ステファンが隣人のフランス人女性に恋をする。
はっきりいってかわいい、ファンタジックなラブストーリーだと思ったら大怪我します。
妄想が行きすぎて、現実のステファンの生活を侵食していき、暴走するステファン。
見ている方もえっ?いまは夢のなかの話?現実?と困惑して、かなり難解な作りになってます。
肝心なステファンは気弱なくせに暴走するので、これ、イケメンじゃなきゃ通報のレベルだなと思いますが、それでも彼に惹かれていく心優しいステファニーがこのストーリーの唯一の救世主にみえてきます。
ミシェルゴンドリーらしい、わざと古ぼけた映像と、おもちゃ箱みたいな世界観。
アーチスティックな映像に興味がある人は見るべきですが、ラブストーリーを期待してるひとはやめておいたほうがいいかな。 -
「ミシェルゴントリー監督の作品」
というそのまんまの印象
変な表現方法だけど実にしっくりくる感じ
ただし今作は内容がそこまでは面白くはなかった -
夢と現実の区切りがないからごっちゃごちゃw
ただの病んでる人みたいだったww -
うーん。
一緒に観た彼はおもしろいといってたけど、わたしにはだめでした。
精神的に病んでいるひとの話にしかみえなかったな。統合失調症の話なのかな。夢と現実がごちゃごちゃで、綺麗に混ざれてなくて、困惑しかなかった印象。
今観たら面白さに気付けるかも知れないけれど -
うーん。私ははまれなかった。
入り込めず、遠巻きにそれこそよくわからない、けどテンポよく美しいストーリーだけが流れていた感じ。
そこが味噌なのだろうけど、私はあんまり好きじゃないなぁ。
もう少し分かりやすいのがよい。
頭が良い人が好きそうな映画だ。 -
字幕なしで観たので、若干理解できていないところはあるのではないかと……。まあ、分かったからって意味が通じるかといえば、そうでもないのかもしれませんが。
Parallel Synchronised Randomnessは名前は初めて聞きましたが、コンセプトは昔から存在していたのではないかなと。
夢から現実への移行、夢と現実の境目がどんどんファジイになっていくところ、夢が妙に現実とリンクしていて、あきらかにおかしいことがどんどんと起こっていく様は、よくもそんなに綺麗に表現というか再現できたなあと舌を巻くほどでした。
よく分からないんだけど、でもなんだか通じる。全編通してそんな気分は拭いきれず、かといって観終わったからといって何かがはっきりと理解できたわけでもなく。
狐につままれた、とはこういうことかもしれません。