- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988064264414
感想・レビュー・書評
-
この悲劇が起こったのはまだまだ最近のこと。
2500人の命。
クリストファー神父に対する質問がとても印象的だった。
神様は悪い人たちでも愛するのか。
神様はきっとただ、全ての命を愛しているのではないだろうか。
その人が善人になるか、悪人になるかは神様の意志ではなく、個人の選択によるもの。
神様の愛を感じられない人が悪い人になってしまうのではないかと思った。最初から悪人なんて、きっといないから。
アフリカで起こった恐ろしい歴史を舞台にした、神様について考える作品だと思った。「ホロコースト―アドルフヒトラーの洗礼―」を思い出す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホテルルワンダとは違う切り口で
ルワンダの内戦を国連、白人の視点で見たもの。
ホテルルワンダは泣けた。
けど、これは泣けなかった。
あまりにもリアルで。
白人の青年が国に逃げ帰ったときの言葉
「死ぬのが怖かった」
BBCの白人女性記者の言葉
「涙が出ない。彼らは私にとってただ死んでいるアフリカ人なの」
きっと自分でも知りたくなかった自分
人間の一番リアルな部分
ただただ辛かった。けど、これが真実で、多くの人に見てほしい作品。 -
2005年イギリス、ドイツ
ジョン・ハート、ルイス・マホニー、ニコラ・ウォーカー
「ホテルルワンダ」とよく比較される映画ですが、私個人的にはこちらの方がいいです。あってはならないことは、とことん悲劇的に描く方がいい
です。
原題はShooting Dogs 作中の国連ベルギー軍の兵士と神父のやりとりに表れているものと言われています。
国連軍は銃を持っているものの自分たちが襲われた時しか発砲できない(日本の自衛官と同じです)
国連安保理の決議が必要なのです。目の前で大量虐殺が行われているのに指をくわえてみていることしかできない。
でも、、目の前に転がっている死体に群がる犬は撃ってもいいだろうか、、、ってところから来てるようですが。
内容はとにかく衝撃的、あらゆる場面で衝撃を受けます。
最後に撤退を決めたベルギー軍にツチ族の人たちが「せめて自分たちを殺してくれ」って迫るシーンがあります。ナタで殺されるよりましだ
と、、、悲しいですね。
こんなこと本当にあってはいけないんですけど、、もとはと言えば勝手に白人が鼻の形とかでフツ族、ツチ族って決めたんですよね。
そうしておいて、独立した後はしらんぷり、この大量殺戮の時も国連は結局ルワンダを見捨てたんですよね。 -
悲しくて悲しくて涙でてきました。
-
ルワンダ共和国で1994年に起こったフツ族によるツチ族の大量虐殺を描く。
観てるこちらとしてはフツ族による30年にも渡るツチ族に対する弾圧の要因・背景が分からないから、容赦ないフツ族に対し逃げるだけのツチ族という構図に感情移入できず。只々凄惨な出来事の傍観者となるしかった。
そしてこの映画は、ツチ族が避難する舞台となった学校に係わる数人の白人(牧師・教師・BBCテレビのクルー・駐屯する国連軍の兵士)目線で進行する。彼らはこの異常な事態を何とかしようと奔走するが、結果的には無念という感情しか残らなかったのではなかろうか。
ただ一人、神父のクリストファーを除いて…
憎しみや、怒り、悲しみは世代を重ねることで和らいでいくものだと思うが、これはたった20年前の話で、今現在生活しているほとんどの人達が当事者達であったはずで、今のルワンダ共和国がどうなっているのか非常に気になる。
この惨劇を逃げ延びた当事者数人が今作の制作スタッフとして参加していて、エンドロールで流れる彼らの笑顔が、この映画でショックを受けた自分の心を慰めた。
4.2点 -
ホテル・ルワンダ→ノーマルエンド
ルワンダの涙→バッドエンド -
ルワンダで実際にあった大虐殺の話。100日間で100万人が殺された。ツチ族とフツ族の争い。キリスト学校に海外協力隊として赴任していた英語教師イギリス人の目から見ていたい何を選ぶべきなのかいったい自分が何ができるのかそういうことを問い掛ける作品。目の前で人が殺される それに対して政府は何もしない。そして自分も何もできない、と言う無力感。真っ向から国連部隊が去った後、その学校に避難していた1,000数百人虐殺された。日常から非日常つまり混乱と興奮と暴力と。自分がこの事実を歴史的事実は知らなかったことも恥ずかしかったし、世の中にはもっと知らなければいけないことがたくさんあると思った。