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- / ISBN・EAN: 4934569630902
感想・レビュー・書評
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抗争の果てに日本での居場所をなくしたヤクザ・山本(ビートたけし)は、留学したまま消息が絶えてしまった弟・ケン(真木蔵人)のいるロスへ向かった。ところが、やっと捜し当てた弟は、仲間のデニー(オマー・エップス)らとジャンキー相手のドラッグ売人に成り下がっており、しかもドラッグ・トレードのトラブルに巻き込まれていた。そんな彼らを持ち前の度胸と無謀さで救う山本。そしてそれを機に、彼は自分の組を組織し、マフィア相手に実力でのし上がっていくのだった。やがて、日本から山本の腹心・加藤(寺島進)も駆けつけ、組織は拡大、絆を深めていく。デニーも、そんな山本たちの日本流のやり方が理解出来ないなりにも、彼のカリスマ的魅力に惹かれていった。山本の舎弟・加藤の命懸けの説得のお陰で、日本人街のボス白瀬(加藤雅也)と山本は兄弟分になり、山本の勢力はマフィアを脅かすほどになる。だが、そんな日々も長くは続かなかった。やがて巨大なイタリアンマフィアとの抗争の末、壊滅に追い込まれてしまう。そして、たったひとり生き残ったデニーは、どうしようもないが愛すべき山本のことを思いながら、ひとりメキシコへ向けて車を走らせるのだった。
北野武がアメリカでロケして、北野武流バイオレンス映画の集大成を撮り上げた一作。
抗争でわりを食って海外に逃亡して、アメリカでドラッグの売人をしていた弟と手を組み「スカーフェイス」のトニー・モンタナのように力ずくでのしあがる展開は痛快だし、北野武演じる山本とオマー・エップス演じるデニーがさいころ博打などを通じて友情を育む過程が任侠映画の王道のお約束通りに描かれているのがユニーク。割れた箸や瓶を突き刺すなどこれまでのように見る者の痛覚に訴えるバイオレンス描写だけでなく、銃撃戦がメインのこの映画では省略の美学が上手く効いたバイオレンス描写が秀逸。白瀬を説得するために命を賭ける加藤、子分のために敵対組織に入るものの凄まじい辛酸を舐める原田(大杉漣)、イケイケヤクザの白瀬、兄弟分のデニーを命懸けで守り最後に粋な贈り物をする山本など、自分なりの仁義のために命を散らすヤクザの刹那的で儚い生きざま。
ギャング映画好きなヒップホップ・アーティストのZEEBRAが、この映画に惚れ込んでインスパイアソングを作ったのも納得の、傑作バイオレンス映画。
「ファッキンジャップぐらい分かるよ、バカヤロウ」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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やっぱ、たけし映画は最高!
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悪く言えば雑な作りでよく言えば手垢の付いていない原石なんだろうが、自分的には意外性がなくてパターンが読めてジョーク冴えてないかなと。最後にやっと死ねたね、と冷めた目になっていた。
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This is Japanese Yakuza!!
Donpachi! Donpachi! HaHa!! -
ところどころかっこいいシーン(特に、たけしと音楽がいい)などあるのだが、KITANO映画と考えると、やや凡庸というか、ばらつきがありすぎて、冗漫な印象は否めない。
無駄なカットが多いのと、脚本の練り込みが足りないのが問題とは思うが、天才は直観的であるから、それをしたら、KITANOではなくなってしまうのだ。
それはよくわかる、だからこの作品はこれで仕方ない。
天才というのは、おうおうにして、傑作か駄作しか作れないものだ。
だから、愛しい。
しかし、全体では主人公の男の美学と、舎弟たちとのまさにBROTHERな関係を描いた作品として、フィルム・ノワールとして成功してはいると思う。
天才は転ぶときもそれなりに転ぶというが、まさにそうだと思う。 -
ファッキンジャップぐらいわかるよって、
有名ですね。
真木蔵人のアホ弟が愛おしくもあり。
あにきー。 -
日本のヤクザがアメリカで抗争するという設定にあまり説得力がないような。この映画で描かれる社会やアメリカ人の佇まいにリアリティがなく(妙に日本っぽいのです)、これは完全にファンタジーの世界。それでいて暴力シーンだけが相変わらずリアルで、妙にチグハグな印象。個人的にはアウトレイジ派です。
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日本を追われ、米国に逃亡した日本人ヤクザ・山本とその一味が抗争の末敗北して行く様を描く。
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たしか劇場でも観たしその後も何度か観た。
バイオレンスエンターテイメントならばアウトレイジより断然こっち派。なんといっても寺島進の狂気を感じるあのシーンが好きだ。北野武はあまり超有名どここを起用しないから出演者にでこぼこ感があって好きだった。寺島進も面白さはあるけど正直そこまで上手いとは俺は思わないけどこの映画は彼のあるシーンを観たくてみるようなもの。
久石譲の音楽であることもとても大きい。
北野武の映画が好きだから甘いかもしれない。