遊び [DVD]

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監督 : 増村保造 
出演 : 関根恵子(高橋惠子).内田朝雄.杉山とく子.小峯美栄子.大門正明.根岸明美 
  • 角川エンタテインメント (2007年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111284280

遊び [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 終盤、カサカサと風に揺れる草むらを分け進んだ先で、男女は川にたどり着いた。勢いよく飛び込んだが、やがてつかまった舟は浸水していた。それでも、2人は舟をよすがにして、大きな川を泳いでいく。素晴らしい。

    そして、この場面の台詞は「朝の空気ってうめえや。こんな早起き、久しぶりだ」で始まる。まさに、ダイヤローグもアクションも日常的なニュアンスや抑制を取り除き、感情をできるだけ露骨に、激しく、大きく誇張して表現した演技になっている。



    【ストーリー】
    町工場で働く、やっと十六歳になった少女には、寂しい過去があった。数年前、ダンプの運転手をしていた父は、人身事故を起こして以来飲んだくれ、借金を残して死んでしまった。後には、造花の内職をするしか能のない母と、カリエスで寝たっきりの姉が残され、少女は借金の返済のために、中学を卒業すると働きにだされた。狭苦しい工場の女子寮では、昼間の仕事に疲れながらもわずかな自由な時間を若い男に賭ける女子工員の熱気でむせかえっていたが、少女だけは、陰気だとののしられながらも寮にとじ込もり、給料を家に送り続けていた。ある日、もと工員のヨシ子が、キャバレーのマネジャーを連れて寮にやってきた。ヨシ子の口から語られるホステスの生活は、ベルトコンベアーに追い廻される工員たちにとっては夢のようであった。数日後、少女はヨシ子を尋ねるため町に出た。電話帳をめくる少女に、背の高い少年が声をかけた。少年は十八歳。父親は、蒸発し、母親はおでんの屋台をひき、寂しくなると男をくわえこむ、飲んだくれのどうしようもない母親だったが、少年はぐれながらも面倒をみていた。今は、町のチンピラになった少年の最初のスケコマシの相手が少女だったのである。少年は、喫茶店に誘い、映画館に連れ込み、そして、兄貴の指図する通り、連込み宿へと足を運んだ。少年は、少女の素直さに胸を打たれ、薄汚れた一室で兄貴たちに犯され、後はソープランドに売られていくことを想うと、少年の胸は震え、やくざのこわさを忘れた。少年は、見張りの宿のおやじを鉄びんでぶん殴り、少女を裏口から連れだし、タクシーに乗り込んだ。夜ふけ、二人は川辺の小さなホテルにたどりついた。少女は、生まれて初めてやさしくされ、母のことも、カリエスの姉のことも貧しかった過去もみんな忘れようとした。少年も兄貴を裏切ったこわさを忘れようとした。二人は浴衣を脱ぎ払った。少女の身体は、まぶしく美しかった。少年は、不器用に、少女の裸体を抱いた。翌朝、朝霧の中、二人は葦原を走り廻った。そして川辺に浮かぶ古い水舟を見つけると沖へ沖へと漕ぎだした。ぶくぶくと沈む舟の中で、服を脱ぎ捨てた二人はしっかりと抱き合った。二人の水舟は、キラキラ輝く海へと流されていった。

    恵まれない、貸しい境遇の中で知りあった少年と少女が、非情な情況の中で真実の愛を掴むまでを描きながら、思春期の愛と性を追求する。原作は野坂昭如の『心中弁天島』。脚本は大映助監督の今子正義と伊藤昌洋。潤色・監督は「やくざ絶唱」の増村保造。撮影は「可愛い悪魔 いいものあげる」の小林節雄がそれぞれ担当。

  • これも良い映画だった…元々、青春映画と銘打った作品に目がない僕ですけれども、これも今後もう一度観たい映画のリストに追加させざるを得ない素晴らしい傑作だと! 思いましたかね…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    主演の二人の演技がとにかく良かった…男の方は少々度が過ぎている感じがしましたけれども(笑)、まあ当時の若者はこんな感じだったのかもしれませんね…現代の若者のように冷めていない熱意? のようなものがあったように思います…それじゃあ、どっちが良いか? と問われると選ぶのに迷いますが…この時代の若者は血気盛んなような気がして、喧嘩も多そうですねぇ(笑) 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、そんなわけでストーリー的には取り立てて目を見張るところはありませんけれども、こういったオーソドックスな青春物も観る者の心を打つのだと…至極真っ当にしてつまらない感想を述べて終わらしていただきたく思います…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • やたらテンションが高いだけの俳優の演技にひいたが、これは青春映画だ、と自分に言い聞かせながら観た。
    でも最後まで観てよかった。やくざの兄貴が裏切りを察して殺しに来るのかと思いきや、あるいは何かが解決されるのかと思いきや、穴のあいた舟を2人で押し泳ぎながら川を渡ろうとするというわけのわからないシーンには嬉しくなった。
    演技はあまりに下手だけれども、それを補って余りある演出。こういうゆるさもありだなと思う。

  • 秋田などを舞台とした作品です。

  • 日本映画専門Ch。ハイビジョン。
    大映ドラマを見て育った世代には懐かしすぎる増村演出。
    舞台出身の大門さん(デビュー作)の過剰演技には苦笑を禁じえないぞ、と。(おかげでかなり鬼畜なストーリーなのに重く感じない)

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