選挙 [DVD]

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監督 : 想田和弘 
制作 : 山内和彦 
  • ¥ 2,696 (参考価格 ¥ 3,024)
  • 紀伊國屋書店 (2007年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215036269

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選挙 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 落下傘候補として市議会選挙に出馬したおっさんの選挙活動の様子を撮ったドキュメンタリー。ナレーションやテロップ、BGMなどは一切なく、映されてる映像からしか内容はわからない。

    出馬した山さんこと山内和彦は、それまで特に政治に関わっていたわけでもないのだが、川崎市議選補選の候補として出馬する。本職は切手・コイン商(マニアック過ぎて笑ったw) 日本の選挙にありがちな名前連呼とあいさつ回りなどの選挙活動を必死に行い、自民党の全面的な支援もあり、当選。

    神奈川新聞の記者からの取材で政策のことを聞かれても、明確なことを言えずに口ごもるという中身の無さなんだけど、日本の選挙にあってはそんなことはどうでもよく、ただ「小泉自民党の山内和彦です。改革を進めてまいります」といか言いながら通行人に握手するだけ。で、当選しちゃう。 

    これが海外でウケる、というのはよく理解できて、まさにジャパニーズスタイルと呼べる特殊性がにじみ出てるんだと思う。「顔を合わせてると意見が違う人でも、なんとなく親しみがわいてくる」みたいなことは一般的にあるけど、まさにその論理で、中身じゃなくて(なんとなくの)人柄・イメージだけで選挙に勝つという。

    こういうドブ板選挙って、結局ムラ社会(地元の有力者、コミュニティ)に媚びて、あとはいわゆる「B層」にどう好印象を与えるかってことだけが重要で、ホントに見ていて哀しくなってしまう。 

    東大出で、大企業とか官僚なんぞになることにも興味なく(たぶん)、細々と切手・コイン商なんてやってた山さんが、新自由主義を進める小泉の下っ端議員になって、「改革を進めます」とかいうのは一体なんなんだかわからない(そしてそれを支持した世論ももちろん意味不明)。

    しかも山さん、郵便局関係者の有権者と話すとき「小泉さんは郵政民営化とかやってますけど、僕は関係ないです。うちも郵便局一家なんですよ」みたいなこと言ってて、なんか笑ってしまった。

    想田監督の出世作でもあり、地味ながらもコミカルで飽きない。
    一見の価値あり。

  • 私はずっと、こういうものが観たかったんだなと、改めて気づかされた。
    何も押し付けられない、ということの快さ。
    何をみて何を感じるか、本来それは自由なことなのに、テレビなどを見ると、あるひとつの感情だけを押し付け、それ以外の感情はまるで悪だとでもいわんばかりである。感じたことに、正解も不正解もないはずなのに。
    注意しなければいけない。思考をやめた瞬間、私たちはたやすく誘導され、その渦に飲み込まれてしまう。

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    仕組みやシステムという、個人がある相互作用の一要因であること。関係や交流の分析的な視座っていうのは当事者が選挙というイベントに分析を導入することは難しい。むしろ鮮やかにシステムを暴いた視点こそがドキュメンタリーとしてフェアな視点だと思う。

  • 日本の選挙制度って、政治って、なんか“滑稽”だなぁと思わされる映画。

  • ラジオ体操 家内はおっかない 開票の時いない おばちゃんの公明党dis 切手 落下傘候補

  • 自民党になぜか選ばれ川崎市会議員の補欠選挙に出馬することになった山内さんの選挙活動を負ったドキュメンタリー。
    想田監督による観察映画の手法がとられています。

    観察映画とは台本、脚本なしで題材をただただ撮影し、編集するのみ。ナレーション、テロップ、BGMがないのであたかもその場にいるような臨場感を味わうことができます。

    主人公の山内さんは政治に関して素人。なんせ気ままな切手コイン商を営んでいたんですから、、、会社を退職する必要もなく立候補できるので白羽の矢が立ったんでしょうかね。
    白羽の矢が立ったといっても地盤も後援会もなく、ひたすら苦労する。
    日本の選挙なんて今でこそ少しは変わりつつあるも選挙カーでひたすら名前を連呼して名前を覚えてもらって書いてもらう。
    このばかげた選挙戦を戦い抜く素人夫婦を観察手法で追いかけてますのでいろいろと伝わってくるものがあります。

    そして海外の人にはとても信じがたい選挙戦で新鮮だったでしょうね。

  • マック赤坂、スマイル!
    選挙をドキュメンタリーとして追いかけるのと同じ手法で成立しうるイベントってたくさんあるんだろう。

  • 観察映画とはよく言ったもので、選挙活動の至るところ、カメラが空気のように存在する。とはいえ、ここまで違和感なくカメラの存在感を消せるまでにどういったプロセスが必要だっただろう。監督はフレデリック・ワイズマンに傾倒しているというが、膨大な時間をかけて撮影されたフィルムを厳選しておよそ2時間に凝縮したのだろうか。

  • ドキュメンタリー映画としてはおもしろいと思う。
    選挙の舞台裏なんてそうそう見れないと思うから。

    選挙の大変さはわかるのに、選挙活動の残念な感じ。とにかく候補者の名前を刷り込むことだけに力を注いでいること。握手とか。演説とか。

    余計に選挙に興味がなくなった。

  • すっげー退屈。

    自民党に担がれた無能で無知な候補の選挙を追いかけるだけの作品なのだが、日本人にとって見慣れ過ぎた風景が何の意味もなく通り過ぎていくようにしか見えない。

    特に常識を超える裏話もそこにはない。

    ただし、こういった選挙の記録映像が世にないとすれば、記録すること自体に価値があるし、外国人には新鮮に写るかもしれない。

    …つまりは、日本人が見てもつまらないだけだから見ない方が良いってこと。

  • 日本独自の「ドブ板選挙」の実態は、本作主人公・山内さんの著書『自民党で選挙と議員をやりました』で知ってはいたが、改めて観ても、選挙運動って各地で名前を叫ぶ以外やってないんだなというのが良く分かる。
    あとは山内家の夫婦模様が面白い。奥さん大変。奥さんがキレてるのを山内さんが何とか抑えようとするくだりが最高。

  • 公開当時にロックシティ大垣でみた。このころ想田和弘の名前はあまり知られていなかった。

  • ラジオで「選挙2」を紹介されていて、面白そうと思ったので。
    これが観察映画かッ。
    わざとらしいナレーションや雰囲気盛り上げる音楽など一切無し。
    オモチロイ。

  • そうなんだ、選挙ってそうなんだ。
    約5年前のものになりますので今と違うところもあるでしょうが、今もそんな変わってないような気がします。
    これが日本。日本の流れてきた歪みの歴史による、選挙。

  •  小泉政権時の川崎市の市議の補欠選に突然出ることになった自民党候補に密着したドキュメンタリー。
     
     日常の風景のはずなのに、そこにあるのは非日常の選挙の世界。何も知らずに選挙に出ることになった山内和彦こと山さんが党の人々から選挙を学んでいくのだが、それがとにかくひどい。政策より名前を連呼しろと言われたり、色んな行事に出むいたり、他の人の講演会に支援を頼みに行ったり。。。 よく言われるドブ板とか地盤というのはこういうのを言うのか。なぜ自民党が選挙に強いのかがよく分かる。
     この映画は日本の選挙の悪しき記録として価値ある映画である。

     続編の「選挙2」では、せっかく当選したのに1年くらいで嫌気が指して自民党を離れた山さんが、今度は完全な独立候補として大震災直後の川崎市議選に怒りの出馬をするのだ。
     2を見るとこの「選挙」は「選挙2」への大きな前フリだったのではないかと思う。それくらい「選挙2」が面白すぎるのだ。
     「選挙2」を見る為にも「選挙」を見ておこう。

  • 観察映画第一弾らしいです。「選挙2」劇場公開を機に観ました。

    「山さん」の人の好さが滲み出ています。

    まあ、政策のことを言わなくても、政党を選ぶ選挙だと思えば、なくはないのではないでしょうか、まあ。

    自分にとって常識でも、それは、人にとっては常識でもなんでもないってこと、沢山ありますよね。

  • 非常に滑稽な日本の選挙が、海外で受けるのはよくわかる話。
    滑稽だなあ。でも、、、と思ってしまうのが日本人でしょうが、これはまあ滑稽でしょう。

  • 相田監督の観察映画。

    ほとんどテロップも無し、ナレーションも無しっていうのは、やっぱり厳しい気がした。
    そういうスタイルとしては、かなり観やすいというか、観られる作品の方なんだろうけど。
    よく撮れてるなーとも思えたし。
    ただ、単純に馴染みがないという理由からなのか、そこまで面白いとは思えなかった。

  • 事務所の中がおもしろかった

    最終日は堂に入ってたなー 挨拶が
    中身がないのは変わらずだけど

  • 想田監督の観察映画第一弾.
    他の2作に比べて、こころの「やわらかい部分」への踏み込みはあまりないが、選挙の内部を観察であぶり出している.
    選挙やってる人達が真面目でとても滑稽.
    政治はきれいごとだけではできないんですねえ.
    村社会や縁故社会の力がすごく表出されている.
    政治家っておいしい仕事なのか??

  •  映画『演劇』が朝日新聞で取り上げられ、内田樹もホームページで絶賛している。この想田和弘監督の作品が気になり、まず『選挙』から観ることにした。
     録画したものを編集しただけの作品で、ナレーションもBGMもない。従来のドキュメンタリーとは一線を画しているので「観察映画」と呼ばれているようだ。しかし、観はじめると引き込まれてしまい、2時間があっという間に過ぎる。それもそのはず、素材は60時間に過ぎないのに、編集には10ヶ月かけたとのこと。監督は黒子に徹して表には出てこないが、緻密な構成と計算がなされている。日本の選挙が2時間の映像によってあぶり出されている。本人や支援者は大真面目だが、映し出された映像を観る者(観察者)は笑いを抑えることができない。生の映像が放り出され、後は観る側が勝手に考えろと言わんばかりだ。
     滑稽というしかない選挙の舞台裏を見せられると、笑いが止まらず開いた口が塞がらない。しかし、一方で、「こんな形で政治を支える議員が決まっていく日本の民主主義って一体何?」という複雑な余韻が残る。解散総選挙も近いらしい。またこんな風景が日本中に満ち溢れると思うと、楽しみなような、ウンザリなような・・・。
     監督はニューヨークに15年近く在住していて、日本の政治をクールに見ている。それが、この作品を面白くかつ刺激的にしている一因であることも、特典映像を観て納得できた。

  •  ある友人が紹介しているのを見て、見てみたいと思い借りた映画。『選挙』というタイトルだったが、そこに描かれていたのは、黒い人間関係の間をしがみつきながら必死に生きる二人の夫婦の生き様だったと感じた。いろんなことが間違っているはずなのに、決められたルールの上で戦うしかない。上の先輩に注意されるのは、上の先輩に向けられる注意や、有権者を小バカにしたような上っ面の気遣いと誠意。ただこうやって周りの色んな人から色々なことを言われながら政治家になれば、候補者は思考停止し、選挙が目的化してしまうのも、仕方のないことだと感じた。「選挙が目的化するのはよくない」と、ただ言っている方は、その行為自体がその人の政治への無関心さを露呈することになると感じた。有権者が顔や身なり、挨拶だけで候補者を選ぶような状況が続けば、何も変わらないと感じた。そうならないためには…と考えてもよく分からない。たぶんまだ、自分も含めて、あまり追い込まれているように感じていないんだと思う。実際は追い込まれていても。

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