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- / ISBN・EAN: 4988135594907
感想・レビュー・書評
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ほんまによかったの一言です!
戦争映画は、大概若干なりとも、映画を撮った側の国を正当化させよう、良い様に見せようとする構成が多いと思われるのに。
この作品は、全然そうではなかった。
捕虜になった日本兵を、見張るのがめんどくさいという理由からで撃ち殺してしまうアメリカ兵を描いているシーンなんかはほんまにびっくり。
何も知らずにこの映画を観たら、まさかアメリカ映画だとは誰も気がつかないでしょう。
それくらいにも日本の戦争観や当時の世情をちゃんと表していたと思います。
「ここは日本か?」
と、海に沈む太陽を見ている渡辺謙の言葉には胸にくるものがありました。
ほんまにこれは凄くいい!!文句なしの星5です!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この話をクリントイーストウッドが監督したということに拍手喝采。
戦争にはどっちが正義かなんて無い。
ただ残酷なだけだ。
気高く死んだ指揮官もいれば卑怯なのに生き延びた指揮官もいる。
その皮肉。
こういう映画を見てみんな学べばいい。
戦争とは愚かな行為だということを。 -
あまりに邦画の雰囲気を醸し出しているので、
クリント・イーストウッドは名ばかり総監督で
日本人監督に撮らせたのかなと思ったら、ちゃんと現場でメガホン握ってたんですね。
もうびっくり。
時代考証的には間違いも確かにあるけれど、表現したいことを連続性のあるシーンの中に込めるためにあえてそうしたのかな~とか。
細かいところに突っ込みを入れるよりは、作品の訴えかけをしかと受け止めたいと思わせる良作品です。 -
戦争こわかった。
号泣した。 -
祖父が亡くなったのが硫黄島なので、非常に切なかったです。現実に、母以下三人の子を残して南海の孤島に散ったいったと。。
どんなに無念だったか!
それを、敵国の監督がここまで描いてるのは、凄いことだ。
イーストウッドという人は人間的に素晴らしい。
正直いって、こんなに違和感なく描かれているとは全然思いませんでした。 -
素晴しい映画だと思います。
戦争映画って変に現代の視点で当時を見たお涙頂戴モノに成り下っている場合が残念ながら多いと思うけれど、この映画はそういうのがなかったと思う。
たとえば思想云々あってもどちら側の立場を取る人からも支持される作品というのは珍しいとは思うし、それはやはり、ヒューマニズムを描いても、安っぽいヒューマニズムに終始してしまわない監督の手腕があったからなのだと思う。
基本的にイーストウッド映画は好きだし、日本近現代史も大好きなので、これもやっぱり私は気に入っています。
戦争映画って個人的には「ああ、2回は見たくないな」ってくらい残忍な部分を観客に提供できればそれはそれで大成功だと思ってます。
この作品にもそういう部分はあるし、でもその一方でもう一度見たくなるような不思議な作品だなって思います。
登場人物のキャラクターがそう思わせるのでしょうか。
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あーもう、人生で好きな映画ベスト5に入る!!
これ実話なのかな?のうのうと生きてる自分が、本当にもったいないなって思わせてくれる。 -
クリント・イーストウッド監督って乾いた感じの映画を撮る人だと思っているが、この映画も過剰な演出もなく、淡々と進んでいくので、外国人が撮る日本軍の映画なのに大して違和感も無く見れた。
そしてそれが、顔の見えない米軍のイメージを強調しているが、捕虜になった米兵が持っていた手紙から、両国の兵士の戦争・家族への想いは変わらないというメッセージを逆に強調されてたように思う。
出演者もみなさんしっかりとした演技をされてて、特に二宮さんって器用な役者だなと思った、それが「西郷」という、ちょっと斜に構えた青年のイメージにピッタリだった。 -
所謂、全俺が泣いた級。
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テーマは「掘る」だろ・・・これ。笑。戦場を淡々と描いている様が好印象でした。日本の戦争映画ってどうしても戦争の悲惨さを匂わせすぎるからなあ。日本の国民性やエスニック・ジョークを踏まえると、すごく皮肉でよろしいです。日本サイドからみても日本が怖いてどゆこと・・・! 余談ですが、二作品同時に見ようとしている方は、こっちを先に見る事を奨める(状況判断がしやすい)。