ラスト・レコード・アルバム

アーティスト : リトル・フィート 
  • Warner Music Japan =music= (2008年1月22日発売)
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4943674076468

感想・レビュー・書評

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  • 個人的には、Little Featの中で最も気に入っているアルバムです。
    ピーター・ボグダノヴィッチの映画"Last Picture Show"にヒントを得たというアルバム・タイトルに、お馴染ネオン・パークによるジャケットのイラスト。
    最初は、ポール・バレル、ビル・ペイン、ケニー・グラッドニ―の共作"Romance Dance"。
    2本のギターの絡み合いに、ピアノ、"俺とお前にゃ、何もすることが出来ない・・・"というヴォーカルが始まります。
    ゆったりとして、どことなく余裕すら感じる曲です。

    ベースの出だしが格好良い"All That You Dream"は、まとわりつくようなギターに、ドラム、ベースがしっかりと支えるリズムの中、中盤で聴けるキーボードには南部らしさが良く出ています。

    そして、前曲から続くように始まる"Long Distance Love"は、本作で最も好きな曲です。
    スローでクリアなサウンド、流れるようなスライド・ギター、ローウェルとバックのヴォーカルも息がピッタリとあっています。

    "昼も夜もお構いなし。好きなようにやれよ"という"Day Or Night"は、やはり、各楽器のソロがハイライト。
    キーボード・ソロ→ドラムのソロ→キーボード、ベースが絡む後半が良いですね。

    続いて"One Love Stand"。
    "Romance Dance"同様、ポール・バレル、ビル・ペイン、ケニー・グラッドニ―の共作です。
    この曲辺りまで聴くと、この作品が、飛びぬけた1曲を持つ、というよりは、アルバム自体の雰囲気が、まさにリトル・フィートの音楽だなぁ、ということがよく分かります。
    このムードこそが、ローウェル・ジョージがプロデュースして伝えたかったことなのでしょうか。
    また、ローウェル以外のメンバーが作曲面で大活躍していることも、その後、ローウェルが亡くなって以降、現在まで活動を続けていることを考えると重要かもしれません。

    "Down Below The Borderline"で歌われてる"彼女"というのは、いわゆるクスリのこと? 違うのかな?
    これは、本作でも"Long Distance Love"以外では唯一、ローウェル単独による作曲作品です。

    小倉エージさんの日本版の解説にも書いてありますが、当時、ビル・ペインが傾倒していたというザ・バンドっぽさを感じる"Somebody's Leavin'"も好作品です(ただ、そこまで印象に残ってない・・・(^^;))
    でも、ピアノのダダーン!ダダーン!っていうのは気に入ってます。

    ボーナス・トラックを除けばアルバム(作品)としては、最後あたる"Mercenary Territory"。
    この歌は、ローウェル・ジョージのヴォーカリストとしての上手さを感じます。

    ちなみに、ジャケット内、歌詞の1番最後には、"High Roller"の歌詞が掲載されていながら、"恐らく、次の機会にね"と大書されています。

    その後、ボーナス・トラックを告げるコメントが流れ、"Waiting For Columbus"からの2曲が流れますが、こちらはすでにCDで出ているので、価値は薄れてしまいました。

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