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- / ISBN・EAN: 4988013460447
感想・レビュー・書評
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2007年アメリカ/日本
ドキュメンタリー
日系2世のリサ・モリモト監督による特攻隊に関するドキュメンタリー
ご自身の叔父が元特攻隊であったことを知った彼女はそれまで自分が持っていた日本の特攻隊のイメージ(自爆テロリストのように思っていた)と自分が知っている叔父の温和なイメージが余りにもかけ離れているので、興味を持ったことから調べ始めたお話をドキュメンタリー映画としています。
叔父はすでに他界しているので直接話を聞くことができずに手当り次第に特攻隊について調べる
って、、、、
永遠のゼロやん
と思ってしまった。
内容は
よく出来てると思います。もちろん、目新しいことはないけど、監督自身が感じているように海外では特攻=自爆テロと思われがち。
でも実際は特攻として死んでいった若者はみんなそれぞれいろんな思いを抱いていたと。
海外の方に少しでも理解してもらえるのでは? って内容です。
元特攻隊の方、4人がいろいろとお話されます。
この4名のかたは著名な方らしく他にも多方面でインタビューされたりしているようです。
江名武彦氏(予備学生 偵察)、上島武雄氏(予備学生 操縦)、中島一雄氏(乙種予科練 偵察)、浜園重義氏(丙種予科練 操縦)
立場の違う4名の特攻として出撃する時の気持ちなど細かくお話されていて、こんな風に思っていた人もいたんだ!!と衝撃的な話もありました。
特攻にアタックされた元米兵のお話もありました。アメリカも追いつめられれば同じようなことをしたかもしれない、、自国を守るために!!との発言があった。ま、その通りでしょうね、、当時はそういう精神だったのでしょう。それぞれ個々のバックボーンはともかく国を守るって精神はあったんだと思います。
あ、、、そしてジョン・ダワーさんも出てました(日本の大戦前後史をよく書いてらっしゃいます)
よかったですね。
ついでに、、、たまに変なアニメが出てきてましたが、、どうなんかな?まぁあれはあれでいいのかな?
4人の元特攻の中の一人が戦争が終わった時に
「生きていることが信じられなかった、どうすればいいかわからなかった」っておっしゃってました。
特攻の候補に挙がった時点で死んだものと自分では思ってたんですよね、改めて命を与えられてもどう扱えばいいのかわからなくなりますよね。
でも
でも
こういう時代を過ごした人達の方が命の尊さを実感して、大切に人生を生き抜くことができてる、、、ともいえるのではないでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カミカゼ と恐れられた 特攻隊。
4000人近くの特攻隊が『死』に
アメリカの発表では、40隻の船が沈んだという。
生きるために戦いではなく、
死ぬための戦いほど怖いものはなかった。
自分の祖父が 特攻隊だったと知って
特攻隊の ことを調べる ドキュメンタリー。
生き残った 特攻隊員達が、重い口を開く。
アメリカ人の意見も組み合わせて、
多面的に見ようとする。
このような客観的な見方は、
意味があるね。
カミカゼの 脅威。
天皇のためならば死ぬことができる。
そんな日本を つくりあげて行った。
いろいろ、考えさせられるドキュメンタリーだった。 -
制作年:2007年
監 督:リサ・モリモト
主 演:
時 間:89分
音 声:英・日:ドルビーステレオ
国内ではしばしば国を守る無私の行為の象徴として美化される一方、欧米では狂信的な行動として捉えられることの多い特攻について、日米双方の視点からその真実に迫る長編ドキュメンタリー。
日系二世アメリカ人のリサ・モリモト監督が、いつも穏やかだった亡き祖父が特攻隊員としての訓練を受けていたという事実にショックを受け、彼女が抱いた様々な疑問を解き明かすため取材を開始する。
これを端緒に、特攻隊員の生存者や特攻によって沈没した米駆逐艦の乗組員の生存者たちにカメラを向け、その貴重な証言の数々を記録、特攻隊の真実の姿を明らかにすると共に、太平洋戦争に対する歴史認識を深めるための大きな手がかりを提供する。 -
2008年9月6日
<WINGS OF DEFEAT> -
日系アメリカ人による太平洋戦争時の元神風特別攻撃隊員に対するインタビュー、攻撃を受けた側の元米兵へのインタビュー、実写フィルムなど貴重な記録が多いです。
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[TOKKO 日本・アメリカ 2007]
メモ:シアターキノ A館 9:45-11:15 2007Vintage手帳10 一人で観る