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- / ISBN・EAN: 4988003987213
感想・レビュー・書評
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エヴァ観るのとか何年ぶりだ。
この時間を楽しみに、スマホの充電はフル、お酒とつまみの準備もOK!あとは上映を待つのみ、という状態でスタート。
初めて観る作品ではない。それなのに、まるで初めて観るようにぐいぐいと惹きつけられた。
一つ一つの言葉が、ぐさりぐさりと刺さってきて、涙が止まらなかった。
この社会情勢下で観るとまた、すごい。
使徒という謎の生命体。それと戦う人。要塞都市。その中で行動を制限される人たち。
なぜ「ペスト」を読んだ時に、この作品のことが思い浮かばなかった。
使徒の襲来は紛れもなく理不尽だ。
東日本大震災で計画停電が行われた時、それが「ヤシマ作戦」と呼ばれた。
今回観て改めて、体験した当時の記憶が蘇ってきたとともに、未知のウイルスという理不尽と、それと戦ってるわたしたちの今の姿が重なった。
シンジとレイは、直接ウイルスと向きあう医療従事者に近い存在で、命令を出すミサトさんやリツコ、ゲンドウは知事や政治家、ヤシマ作戦で、国民一人一人が協力して電力を供給する様は、それぞれが今できることをする、という自粛と重なった。
「自由がない」「言うことを聞いていればいい」
父との確執からそんな風に人生を諦観しているシンジは、NERVで大切なことを教えてもらう。
自分には選択肢があること、そもそも、自分の意思を聞いてもらえること。
失敗したら父に捨てられるかもしない、という不安と恐怖。でも、シンジにしかできない戦いがある。うまくいったら父にも認められるかもしれない。
暴走するエヴァは、まるで抑圧していた父への気持ちを全力でぶつけているような、そんな風に見えなくもない。
承認欲求、自己肯定感、自由、支配、権力、不安、恐怖、抑圧、自分の意思、選択肢、生きるということ、親子の確執。
親に認められたい、という気持ちは、親以外が埋めることはできるんだろうか。
自分には価値がないと思う子ども。
でも、ミサトさんや友人は、シンジがないと思っている価値を、彼に与えた。
そしてミサトさんはさらに、シンジを信用しないゲンドウに「あなたの子どもを信じろ」と言った。
レイはシンジから「何もないなんて言うな」「さよならなんて言うな」と言われ、存在価値を、もらった。
信頼と価値。
ミサトさんが、シンジの満たされない承認欲求の、力になってくれたらいい。
そしてやっぱりカヲルくんはかっこいい!
早く「破」が見たいよー
おやすみなさい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TVアニメのエヴァ1~5話くらいまでをまとめて
きれいな映像になったエヴァンゲリオン。
ラミエルがめっちゃかっこよくなってびっくり!!!
使徒たちがすっかり現代版によみがえりました(笑)
TV版に陶酔してたから主題歌が変わるのにも嫌悪があったけど
最後、終わったときにかかる宇多田ヒカルの歌がすごくよくて
鳥肌立っちゃいました。そんなわけで新劇場版かなりイイです!
TV版見たことない人もこれを見てほしい。
ほんとに面白いですよー!!! -
実は人生初のEVA鑑賞。
シンジはなぜEVAに乗ることになったのか?
なぜEVAの操作はシンジや綾波レイたちでなければいけないのか?
この辺りは徐々に明らかになっていくのでしょうか。
人生損しないように、最後までちゃんと観ておきたいと思います。 -
旧作との大きな違いはシンジとミサトのメンタリティかなあ。二人とも、大人になってる。
旧作シンジはヤシマ作戦時点ではまだ(というか最終話で無理やり解脱した形になったけど)「エヴァに乗ればみんなが褒めてくれるんだ」=「皆が褒めてくれるからエヴァに乗るんだ」ってなってますが、今回の映画版シンジは「みんなで頑張って使徒を倒すんだ」っていう風なメンタリティになってる。
旧作では結局最後まで「あなた自身がこの世界を決める」「あなたの心のありようこそがこの世界」と、あくまでシンジを突き放すようだった世界が、今回の映画では、副題(You are(not)alone)にあるように、「日本中の希望をあなたに託す」と、シンジ一人ではない世界を展開している。そしてそれをシンジも気付いている。それはやっぱり大きな進歩だと思う。
同時にミサトも旧作より大人。シンジの命令違反を叱り、シンジを去らせた後に自分の頬をたたくシーンは印象的。旧作ではシンジひっぱたいてたよな。
旧作ではシンジと自分を同一視しているというか、シンジを代償にしてる感じがいやらしかったんですが、映画版では客観視が出来ているというか、うまいこと大人と子供の距離感になってる気がする。
「ミサトさんたちは安全なところで命令できるからいいですよね」的なこと、旧作のミサトが言われたらキれそうだけど、映画版ではうまく諭している。シンジに↑の台詞を吐かれた後のミサトの複雑な表情の変化がいい。
「私は初号機パイロットを信じます」も、TV版の母親になろうとしてでもなれなかったミサトからは聞けなかった台詞。同時にどうしても、旧作シンジに言ってあげてほしかったな、って今ふと思った。
もし仮に、この映画が「一巡後の世界」だとしたら、旧作シンジはなかったことになってるんじゃない、あの悲惨な結末を迎えた子達は今回の映画でリテークされたわけじゃないということで。
「あなた自身がこの世界を決める」
「あなたの心のありようこそがこの世界」
それは確かにその通りだけど、人は一人で生きているわけじゃない。世界は一人で作るんじゃない。それを誰かが、旧作シンジに教えてあげてもよかった。そう思う。でも旧作では、結局人を一つに統合する人類補完計画を完遂することで、「一人で生きていくわけじゃない」という世界観を世界観ごとぶち壊してしまった、シンジとアスカを一人ずつ残して。それがとても悲しい。
庵野さん自身が10年経って色々心境の変化があったんだろうなー。そういえば今回1度も「チルドレン」って言ってない。もう「チルドレン」はいなくなった、大人になったってことなのかなー。アダルトチルドレン、も死語になったしな。時代がもう、変わったってことなんでしょうね。 -
エヴァといえばやっぱりコレだよね的な映画!
『逃げちゃダメだ』からの『あなたは死なないわ私か守るもの』そしてヤシマ作戦といいとこ取りの映画。
ここまではまだ理解出来ている気がする。
怪獣映画の様に戦闘シーン多めだし…
結局、前回の旧劇場の流れで新劇場版も見てしまったと言うのは、我ながらミーハーだなと… -
何度めかの再見。人物の作画は今見るとまだTVシリーズとかの雰囲気を引きずっているところもありそれほどでもないんだな。でもヤシマ作戦の迫力はものすごいものがある。とくに零号機が盾になるところなんか圧倒されるほど。後半にいくにつれて盛り上がる構成がなんといってもうまい。
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エヴァンゲリオン完結。
感無量。
・人類補完計画は葛城博士の構想
・加持さんは補完計画完遂に関心無く、種の保存を目指したにもかかわらず、最後は命を持ってサードインパクトを阻止。その背景には親心があったのではないか
・アナザーインパクトの末、碇ゲンドウはユイさんに会えた
・電車の心理描写が秀逸
・なぜアスカが惣流と式波だったのか謎が解けた。綾波シリーズとは...
・カオルくんもまた、命を犠牲にシリーズ化
きっと本編では表現しきれないほどのストーリーがあり、構想があり、ぎゅっと凝縮された作品だったと思う。
終わった瞬間、あぁ、エヴァが完結した... という感情。
感無量。 -
別途