幻魔大戦 [DVD]

監督 : りんたろう 
出演 : 美輪明宏  小山茉美  原田知世  池田昌子  古谷徹  江守徹 
  • 角川エンタテインメント
3.25
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感想 : 17
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  • / ISBN・EAN: 4988111283795

感想・レビュー・書評

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  • 幻魔大戦...なんとも魅惑的なこの言葉に
    当時陶酔したものです。

    そして今改めて見ると、スタッフの
    その豪華さに驚きを禁じ得ません。

    まあ角川春樹はこの魅惑の世界を世に
    広めた張本人なので言うまでも
    ありませんが、
    原作 石森章太郎(これも言わずもがな)
    脚本 真崎守(映画「はたしのゲン」監督)
    キャラクターデザイン 大友克洋(「AKIRA」)
    美術 男鹿和雄(トトロ、おもひで、
    ぽんぽこ、もののけ)
    音楽 キース・エマーソン(ELPシンセの大家)
    監督 りん・たろう(虫プロでアトム、
    ジャングル大帝等を経て「銀河鉄道999」
    「火の鳥 鳳凰編」)

    やたら演劇的で大袈裟に踊る占い師の
    冒頭の語りが入って来ない程、
    スタッフロールでワクワクしました。

    筋は「ハルマゲドン」なのですね。
    全宇宙の絶滅を起こすもの“幻魔”と
    超能力少女ルナ、少年 丈を中心にした
    8人のエスパー戦士の戦いの物語です。

    映画が始まります。
    切れ長の目の女性。あぁ大友克洋です。
    そして若々しくも聞き覚えのある声...
    「全宇宙の意思」というスピリチュアルな役...
    もしやとキャストを確認します。
    美輪明宏でした。当時48歳。
    声質は若いもののずーっと前から人智を
    越えた役どころを成されてきたのですね。

    ついでに確認してこれまたワクワク
    永井一郎、滝口順平、内海賢二...
    個性的な声優をよくぞ揃えたものです。
    他にも
    超能力少年 丈 に 古谷徹(アムロ)
    超能力少女ルナ に 小山茉美
    (アラレちゃん。古谷氏の元妻)
    丈の姉で守護者 三千子に池田昌子(メーテル)
    潘恵子(ララァ・スン)
    インドの老エスパー に槐柳二
    (レレレのおじさん、アンのマシュー、
    ラピュタのドーラ一味のじっちゃん)
    が出演。
    原田知世は、角川映画なので、ご愛嬌。

    大友克洋(AKIRA)がキャラデザインをする
    作品で、古谷徹(アムロ)演じる主人公
    丈の“強力な超能力の覚醒、力の解放”
    ...この設定、熱いぜ。

    当時の新宿や吉祥寺が描かれます。
    歌舞伎町のコマ劇、西武新宿線沿い、
    吉祥寺のサンロードの看板...懐かしいですね。

    何故ザンビをみすみす東京へ行かせたのか?
    何故友人は廃墟で丈を見付けられたのか?
    終盤に向けて物語を進めるための
    ご都合主義が続くようになり残念でした。

    超能力、覚醒、宿命、仲間、愛、輪廻
    世紀末、宇宙戦争、ハルマゲドン
    地球の生命と愛を守るために闘う若者たち
    シンセサイザーミュージック

    時代の寵児 角川春樹が挑んだ初の
    劇場版アニメーション映画「幻魔大戦」
    豪華なメンバーを集め、壮大なスケール観、
    最新流行音楽、若者受けのオカルト要素を
    ふんだんに結集したものの消化不良と
    なった感は否めませんでした。

    当時の角川作品に共通する異様で圧倒的な
    熱量を感じることができる作品でした。

  • トランシルバニア王国の第一王女ルナ姫は、親善使節として米国に向うジェット機に乗っていた。機内で、彼女は手に持った水晶の球の中にジェット機が落ちるのを見て大声をあげた。同時に機は宇宙から飛んできた物体と衝突して墜落する。空中に放りだされたルナは、宇宙のエネルギー生命、フロイの声を聞く。
    フロイによれば、宇宙の破壊者、幻魔大王の死の手が銀河系に伸びており、超能力を持つ者を集めて地球を救うために戦えという。ルナはフロイによって遣わされたサイボーグ戦士ベガとともに同士を求めて飛びたった。
    その頃、東京では、高校生の東丈が野球部のレギュラーからはずされ、ガールフレンドの沢川淳子にも冷たくされてクサッていた。
    ある夜、丈は淳子を新宿に呼びだした。夜なのに学制服で外出した丈に、淳子は「あなたの姉の存在が大き過ぎる。暫く会わない方がいい」と話す。
    ホンダ・ストリームに乗って走り去る彼女の後姿を寂しげに見送った丈は、ウサ晴らしに成人映画を観ようとして断られ、新宿ALTA附近をうろついていた。そこへ、ベガが現れ、丈を追いつめる。
    周囲の通行人は石のように動かない。建築中のビルの屋上に逃げた丈は、恐怖に錯乱すると、建築資材がベガめがけて飛んでいった。これはルナが丈の超能力を調べるためにやったことで、その力は予想以上だった。
    自分の力に驚く丈は、帰路、シャッターの降ろされた吉祥寺サンロード商店街で、マクドナルド・ハンバーガー・ショップの前にあったポリバケツの蓋を思うがままに飛ばしたり、友人の四郎に自分の力を見せつけた。
    数日後、ルナは丈とテレパシーでコンタクトするが、友人からも孤立した彼は怯えて自分の殻の中に閉じこもる。
    その原因は、丈が小さい頃から、危険を感じると姉の三千子に頼っていたことにあると悟ったルナは自己逃避をやめて自分の使命に目覚めなさいと説得する。
    地球を救う戦いに参加する決意をした丈は、この途方もない話を姉にすると、彼女は疑いもなく信用し、愛の力が宇宙を救うのだと話す。幻魔は淳子に乗り移り、丈に襲いかかるが、彼はなんとか敵の攻撃をかわした。
    その頃、幻魔がニューヨークを襲い、市は廃墟と化し、超能力を持った黒人少年ソニーが、警察官に乗り移った幻魔一族のザンビの謎の炎に包まれ、それがどんどん膨張していた。
    その光景を呆然と見つめるルナ、ベガ、丈。そこでルナは各地の超能力者にテレパシーを送ると、サラマンダー、ヨーギンが集まり、皆の協力でソニーを救い、幻魔を追い払った。
    同じ頃、東京でも幻魔が大暴れてしており、ニューヨーク同様に廃墟と化しており、吉祥寺の丈の自宅では幻魔の手下、ザメディとザンビが三千子に襲いかかっていた。
    三千子はテレパシーでガスレンジに火を付け、一人を焼き殺すが、無残に殺されてしまった。
    東京に戻った丈はルナたちから離れて幻魔一族と戦うが戦いに傷つき、医師のカフーに手当てを受けるが、彼こそが幻魔を代表する配下であった。
    回復した丈は、超能力を持ったアサシンと少女のタオとともに、カフーを追い富士山に向った。
    丈たちよりも一枚も二枚も上手のカフーは二人を冷凍にするが、その時、死んだ三千子の霊が現れ、カフーを倒す。
    そして、集まって来たルナ、サラマンダー、ソニー、ヨーギンたちの力で、丈とアサシンは蘇生する。
    そのとき、火口から幻魔が現れ、全員に襲いかかった。その爆発的なパワーにはね飛ばされる丈たち。
    そこで、全員が輪になり、皆の力をベガに集中して立ち向かう。これには幻魔もかなわず、一瞬にして氷となって砕け散った。
    役目を終えてベガは、緑の水晶球となって、手をつないで輪になったルナ、丈、ヨーギン、サラマンダー、ソニー、タオ、アサシンが、空中に上っていった。
    同名SF小説のアニメ映画化。
    姉の三千子やルナたち仲間の支えられ、幻魔一族と戦う中で「力は仲間への命への愛から来るもの」ということに気付き戦士として成長していく東丈の成長を軸に、壮絶な超能力バトルを絡めて描いていて、楽しめるアニメ映画。
    渋くて頼れるベガ、お茶目なタオ、超能力戦士のリーダーとして成長していくルナなどのキャラクターも、魅力的。
    キース・エマーソンの音楽も、カッコいい。

  • これ映画館に観に行ったー!
    この音楽が鳴ると飛ばないではいけない気持ちに。
    そして、今みると、え?あ、そういうこと?ということも。
    ぎゅーっといろんなことを詰め込んでしまってるので、彼ら一人一人の背景を知りたくなる。
    ラストの曲がまたせつない。

    エマニエルくん流行ってた。
    SONYが世界一だった。
    あの頃が懐かしいなあ。

  •  これはちょっと前に観たんですが、最近オーケンのグミチョコパインを読んでたら平井和正の名前が出てきまして、オーケンが高校生の頃ウルフガイシリーズとかめっちゃ好きだったんですって。で、宗教にハマるんですがそこらへんからついていけなくなってファンをやめたとか書いてて爆笑しました。『幻魔大戦』とかはものすごく宗教くさいんですよねえ・・・
     さらにオーケンは平井和正の息子と同じ高校だったらしくて、ファンだったから「お父さんの作品全部読んでる」と声をかけたら拒絶されて、それでアニメマニアグループにも入れないわ、となったとか。っていうオーケンの平井和正話が非常に面白かったです。

     『幻魔大戦』のイラストは何人かを経てるようで、最初は石森章太郎先生と組んで漫画作品、小説版は生頼範義と加藤直之、アニメ版とのタイアップで大友先生とか。最近だとテラカツ先生が表紙描いてるのもあるみたいですね。
     このアニメ映画はテンポが悪かったり無駄なシーンが長かったりと、今観ると作品としては全然面白くなかったですが、やはり大友先生をアニメ界に引き摺り込んだという点では意義ある作品だと思います。ベガのデザインカッコいいしね(声は江守徹さんだが・・・)。

     『花子とアン』と『幻魔大戦』をたまたま連続で観てたんですが、これ美輪さんが声優されてるんですよねえ・・・宗教色強いしオーラが見えそうだし、もうほんとにごきげんようさようならだわ。

  • キャラが大友克洋デザイン。ラストの戦いは素晴らしい。ドラゴンボールも相当影響受けてそう。

  • 観にいくまでにすべてが完結していた。
    要するに予告編にある、原作平井和正×監督りんたろう×キャラデザ大友克洋×音楽キースエマーソン&ローズマリーバトラーで盛り上がって本編はそうでもなかったのがいい思い出。

  • トランシルバニアの王女にしてエスパーのルナは、宇宙の意識体・フロイとサイボーグ兵・ベガと協力し、世界征服を目論む支配者・幻魔から地球を守る戦いを開始する。

  • 多少長ったらしいが、見ごたえある力作。

  • これ映画館で観た記憶がある。
    原作をなぞろうとしすぎて話の展開がわかんない。
    映画としてはナウシカも同時期だったと思うけど大人向けアニメの始まりだった気がする。

  • [日本1983]
    東宝日劇(札幌)にて鑑賞。母と弟と観る。
    同時上映:バンデットQ

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