有りがたうさん [DVD]

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監督 : 清水宏 
出演 : 二葉かほる  堺一三  上原謙  忍節子  桑野通子 
  • 松竹 (2008年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105056145

有りがたうさん [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 白黒映画なのに青空の写し方がとにかくきれいでちょっと懐かしい感じがして寂しい。
    ほぼ全シーンがバスの中。
    音楽は明るくて、台詞もぼんやりとした感じ。
    登場人物は何かしらみんな影があって、バス運転手さんがひたすらそれを乗せて、話を聞いて相槌をうって、言伝をうけとるだけ。それだけの映画で最初は少し飽きたんだけど結局最後までみてしまった。
    ただひたすら道路を作り続け、でも自分たちはその道路を踏むことができず次の道路を作りにだされる朝鮮人のくだりがすごく印象的だった。

    原作は川端康成のたった5頁くらいの小説。

  • [1936年日本映画、TV録画鑑賞]
    山田洋次監督が選んだ日本の名作100本〜喜劇編〜

  •  1936年公開。清水宏監督作品、原作は川端康成、松竹蒲田映画。
     道行く人、道を空けてくれる人にいちいち「有りがとう」と声を掛けるところから、「有りがとうさん」と親しまれる天城街道一の運転手が運転するバスの車内で繰り広げられる人間模様。

     軽妙な音楽のテンポ、どこか間延びしたセリフ廻しによって抑制されているが、語られるのは、次々と売られ金に換えられていく娘たちの話であり、投機に手を出して没落した男の話であり、帰る場所を持たない酌婦の話であり、あちこちの温泉場で追い出される旅芸人の話であり、自分たちの作った道路を使えずに工事現場を渡り歩く朝鮮人たちの話である。トーキー映画の初期に、このような、「声」がテクストの政治性・前衛性をカムフラージュするかのような作品が作られていることに驚かされた(車内で白眼視され、最後はパージされる中年男性が「保険外交員」というのも興味深い)。当時の伊豆の風景を見事にとらえたカメラ・ワークも見事の一言。

     1930年代の日本映画は、こういう作をしれっと作ることができるくらいのレベルにはあったのだ。

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