死神の谷 [DVD]

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監督 : フリッツ・ラング 
出演 : ベルンハルト・ゲッケ  リル・ダゴファー  ワルター・ヤンセン  ルドルフ・クライン=ロッゲ  ゲオルク・ヨーン 
  • WHDジャパン (2008年3月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571244170201

死神の谷 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 「見てないと人生損してる」てこういうことだなぁと思わせてくれた映画。
    映像だけでここまで夢中にさせてくれるってすごい。

  • ヒロインは純粋な乙女。されどマルガリーテのような受動的ではなく、恋人のために突っ走る。
    死神は怖い顔したおっさん。されど人が苦しむのをみすぎて疲れ果てている。
    メインの二人のキャラクターは、90年前の作品とは思えないほど、新鮮味があり面白い。
    今まで見たこの監督の作品では一等好きであります。

  • 結構面白い造りと物語。シノワズリとシェイクスピアとアラビアンナイト

  • 「メトロポリス」で有名なフリッツ・ラング監督作品。
    1921年に制作された作品。私の見た今、2010年より90年前に制作されたサイレント作品である。
    それでも今に通じる構成、演出、どれをとっても古いとはいえない。
    むしろ新しささえ感じさせてくれる作品であった。
    以下あらすじ、ネタバレあり。


    婚約をして幸せに過ごす恋人の二人。そんな彼らの町に一人の「よそ者」が現れる。
    彼は婚約者の男を連れ去ってしまう。
    女は男を求めて、「よそ者」に会いに行く。
    女は捜し疲れて倒れるところに一人の薬屋男に助けられる。
    そこで女はふと聖書に目をやる。
    そこには「愛は死のように強く」と書かれている。
    女は毒を服用する。
    すると女はろうそくの立ち並ぶ「よそ者」の領域に入り込む。
    そこにあるろうそくはたくさんの人の寿命である。
    「よそ者」は死神であったのだ。
    死神は「私の仕事も疲れる」と話す。
    女は死神に愛する男を帰してほしいという。
    愛は死よりも強いものだ、と。
    死神はそこまで言うなら勝負をしよう、と言う。
    今にも死にそうな三つの命を助けて来い、と。

    初めはバグダッド。信仰心の強いこの地で宮殿の女(姿はの女)は異教徒フランク人と恋をしていた。
    それがばれて逃げるフランク人。そのフランク人を助けようと宮殿に匿うと伝令を出すが、庭師(姿は死神)が聴いてしまう。
    結局作戦がばれて埋められたフランク人と悲惨な再会を迎える。そこには庭師(死神)がたっている。

    次がヴェネチア。ここでは、恋敵の横恋慕にやられます。女(もちろん上記の女)は本当に愛する男がいたが、権力者のジローラモに愛されていた。どうすることもできない女はジローラモ暗殺を企む。気をそむける間に部下(死神)に殺させようとする。
    そのため郵便屋?にジローラモに呼び寄せるための手紙、愛する男には真実の手紙を届けてくれと頼む。郵便屋はジローラモに支持どおり届けるがジローラモは疑い、郵便屋を襲い、真実の手紙を手に入れる。
    そこでジローラモは自分の手紙を愛する男へと送る。
    間違った手紙を受け取った男は宮殿で殺されてしまうのだった。

    最後の三つ目の舞台は中国。ここでは皇帝の命令で魔術使いのアヒは魔術を見せに皇帝の元へといく。それに連れ立つ女と男。魔術も大変気に入った皇帝だが女も気に入ったから女もよこせという。
    アヒは変わりに魔法の馬をあげるからと言うがならば魔法の馬と女をよこせと言う。
    アヒは仕方なく了解するが男と女が逃げ出そうとする。結局捕まってしまい、男は翌日打ち首だといわれる。
    女の気を向かせろという皇帝の命令にアヒは女を説得に行く。しかし女は拒み、アヒの魔法の杖でアヒをサボテンにしてしまう。
    魔術が使えるとわかった女は魔術で男を助け出し逃避行する。
    しかし体力と魔法力も限界に近づいたところに魔法の馬にのってきた追っ手(死神)に矢を撃たれる。最後の魔術で自分を仏像に、男を虎に変えるが男はうたれて死んでしまう。仏像に涙がこぼれる。

    結局勝負は死神の勝ちとなった。しかし最後にチャンスをやろうという。死ぬ予定のない命を連れて来いと。

    女は薬屋の男や乞食、老婆などに命をくれと言うがもちろん断られる。
    すると病院で火事が起きる。
    そこには赤ちゃんが残されている。
    女は家に飛び込んで赤ちゃんを抱きかかえる。
    そこに現れる死神。しかし女は赤ちゃんを死神ではなく、母親のもとへと届けるのだった。
    そして男なしでは生きていけないから私連れていってくれと死神に頼む。死神は男の元へと連れて行き「自分の命を犠牲にする者は命を得る」と言い、女の魂と男の魂を優しく抱えて連れて行く。
    外では火事に焼かれた病院を祈る人たちがいる。


    愛と死という永遠の人類の課題を丁寧に見つめて撮られた作品です。
    なんといっても言葉数の少なさや美術、音楽に幻想的な空間に引きずり込まれます。
    そこにもって哲学的な答えの出ることのないストーリー。
    これが見事にマッチングされています。
    結局この物語は悲劇なのでしょうか。
    女は「救い」がなかったのでしょうか。
    女のろうそくの火は消える前兆だったのでしょうか。
    寿命と「消える予定のない」命の関わりは。
    ラングが見つめたテーマの答えは90年たった今でもたくさんの映像作家が取り組んでいます。
    そしてこれからもその答えは出ることがないでしょう。
    そんな数多く生まれた愛と死をテーマにした作品の中でも唯一無二の作品であることは疑いようもない。
    ルイス・ブニュエルが映画監督になる決意をした作品とあるが、確かに頷ける。

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