転々 プレミアム・エディション [DVD]

監督 : 三木聡 
出演 : 小泉今日子  オダギリ ジョー  岸部一徳  岩松了  三浦友和  石原良純  笹野高史  ふせえり: 松重豊  吉高由里子 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.89
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本棚登録 : 1641
感想 : 316
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102491734

感想・レビュー・書評

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  • じんわり。シュールな笑いもありつつ、のんびり観ました。
    オダギリジョーさん演じる友哉と、三浦友和さん演じる福原さんが東京の街をだらだら喋りながらひたすら散歩するの、ずっと見ていたくなりました。
    福原さんは妻を殺害していて、警視庁へ自首しに行くための、つかの間の散歩。終わりが見えている散歩。切ない。

    福原さんがかなり振り回すので、最初は何この人…みたいに思ってた友哉が、だんだんと慕っていく感じも切なかったし、友和さん・オダギリさんと、小泉今日子さんと吉高由里子さんで擬似家族になっててはしゃいでるのも切なかったです。
    オヤジ、って呼ぶのも呼ばれるのも嬉しそうだった。
    亡き王女のためのパヴァーヌがかかるタイミング。。
    呆気なく別れはくるし。「一緒にいたいと思った人が必ず消えちゃう性分なんで」

    福原さんの妻の同僚の岩松了さんとふせえりさんと松重豊さんの空気感も笑います。結局、福原さんち行ってないっぽい。

    小ネタも面白かったです。ババア!って暴れまくってたの良純さん…。
    麻生久美子さんが交通課のお巡りさん!と思ってたら友情出演の三日月さんだった。嬉しい。

    わたしも岸部一徳さんに街で会いたいです。良いことあるのかなぁ。。
    原作あるようなので読みたくなりました。

  • 三木監督のぶっ飛びも少々加えつつも、ゆるやかなストーリー

    各登場人物の個性の強さがとても三木監督らしいです。


    寝る前のホットミルクのような温かさが、終わった後に残る感じ
    エンドロールで何故かほろりと一筋の涙が頬を伝いました。


    ー きっと肛門の筋が1本少ないのよ ー
    って人たちのお話です。

  • 目的なく歩く。ただそれだけで、いろんなことが見えてくる。
    いろんな生活があって、いろんな人生がある。
    そんな当たり前のことを知っているからこそ人は人にやさしくできるんだと思う。人が生きていることをきちんと想像できなきゃいけないと思う。

    最後に、福原が「いいことあったか?」と聞いて、ふみやは100万円を手にしながら「あった」と答えていたけど、きっと100万円のことなんて「いいこと」には含まれていなかったと思う。お札追いかけたところは人間らしい行動だとして置いておいて(笑)

    スーパーの三人組がすごく良かった(笑)あんな人たちがたくさん増えることこそ平和だと思う。なんでもない日常を楽しみ、笑う。目的はもっていても、寄り道したっていいじゃない、と思える。寄り道こそ人生なのではと。

  • コメディ色が強いかと思いきや、ゆったりとした作品。ひょっこり顔をだすシュールな笑いは、時効警察の空気感。ジェットコースターに乗るシーンとカレーを食べるシーンでは、うるうるしました。家族って、いいね。思い出を共有出来る誰かがいるって、いいね。これに尽きる。何度も観たい。

  • 3回目のリピート観賞。
    三浦友和さんってどういう役柄でも良い味出してる。
    今回は気の荒い取り立て屋の役だけど、妙に気さくで空気がゆるい。
    借金を取り立てられるオダギリジョーのとぼけた感じと相まって良かった。
    何度めでも、じっくりみたいポイントがあって、
    じっくり聞きたい言葉があって、楽しめる。
    かといって最近の日本映画のようにメリハリのない
    淡々とした調子ではなく、ところどころスパイスが効いてて
    見ていて飽きない。

    内容は、
    借金取りが借金分の100万円やるから俺と一緒に東京ぶらり散歩を
    しろというなんとも奇妙な取引を持ちかける。
    それでオダギリと三浦友和の東京散歩がはじまる。
    昔偽夫婦になって披露宴に参加したという、偽妻役が
    キョンキョンで、姪っ子がぶっとんだ天然風の吉高由里子で
    東京のふるい日本家屋での偽家族生活もほのぼのしてて良い。

    最後もさらっとさっぱり終わって、後味も良く、良かった。

    時効警察の名コンビふせえりと岩松了のとぼけたやり取りが
    合間合間に入り、それにまたふふっという軽い笑いを多く
    誘われた。時効警察のオダギリとの名コンビの麻生久美子も
    婦警さんの格好でちらっと出演してて洒落がきいてた。

    また観たくなったら観る。空気感の良い映画。

  • 安心感。

  • 時効警察の三木聡×オダジョーコンビを三浦友和と小泉今日子が脇をがっしりかためてます。こういう、ゆるいんだけど、最後ふんわりさせてくれる邦画が大好物。やりすぎない感じもいいし、まだブレイク前?の吉高由里子が出ているけど、いいキャラかましているし、大満足。

  • 84万円の借金があるオダギリジョー、返済期限を前日に控えたある日、
    借金取りの三浦友和から借金をチャラにする方法を提案される。
    それは東京を一緒に散歩してくれということだった。
    監督三木聡、主演オダギリジョーという「時効警察」コンビが贈る、
    心が温かくなるお散歩ムービー。
    ゆるくて、笑えて、なんだか愛が溢れてる、とてもいい映画。

  • まったりほっこり東京散歩~・・・ではないけど、(散歩している理由が理由なだけに)でも、じんわり心温まるストーリー。
    岸部一徳を町で見かけるといいことがある。とか。笑
    お店の名前とか、細かいところに三木監督の小ネタ満載。
    オダギリジョーの語りもよいなぁ。
    三日月くんも出てた!(by時効警察)

  • 絶対オシャレなだけでつまんないと思って借りたのに、不覚にも面白かった。
    邦画でこんなにソワソワしたのは、苦虫女以来かも知れない。

    途中から、あんまりにも三浦友和とオダギリとキョンキョンが理想の家族過ぎて、予想される別離オチが悲しくてジタバタしそうになった。
    『あああ。こんなに幸せなのに、別れちゃうんだよな。別れなきゃオチつかないもんな。わあああ!いいよ、映画終わんなくて!時間止まれ!続け幸せ!』ってなった。

    ラストもよかった。安易に盛り上げて涙を誘おうとしない潔さが最高だった。
    ああいう終わり方されると、切なくて、名残惜しくて、エンドロールまで食い入るように観てしまう。(な)


    うーん、なんかふつうに雰囲気邦画だったかも。ただ、オダギリジョーは『ゆれる』くらいしか見たことなかったけど、意外とよかった。
    疑似家族のところもやっぱりよくて、三浦友和とキョンキョンの出がけのちょっとしたやりとりとか、幸せな光景だなーと思った。ただ、吉高が演じるふふみのキャラが…。こういう幼児キャラ?は「不思議ちゃん」でいいのかな。なんか見てて違和感がすごい。
    個人的には松重豊が好きなので、岩松了とふせえりとのズッコケ3人組感は面白かった。(り)

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著者プロフィール

1961年神奈川県出身。大学在学中から放送作家として活動し、「ダウンタウンのごっつええ感じ」「タモリ倶楽部」などのバラエティ番組を手がけ確固たる地位を築く。『イン・ザ・プール』で長編映画監督デビュー。
『亀は意外と速く泳ぐ』『ダメジン』『図鑑に載ってない虫』『転々』『インスタント沼』『俺俺』『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』などを監督。
テレビドラマでも「時効警察」シリーズを筆頭に「熱海の捜査官」など、オリジナリティあふれる作品を作り出し、熱狂的なファンを持つ。

「2022年 『小説 大怪獣のあとしまつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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