4分間のピアニスト [DVD]

監督 : クリス・クラウス 
出演 : モニカ・ブライブトロイ  ハンナー・ヘルシュプルング  スヴェン・ピッピッヒ  ヤスミン・タバタバイ  ヴァディム・グロウナ 
  • ギャガ・コミュニケーションズ
3.63
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  • / ISBN・EAN: 4571147372993

感想・レビュー・書評

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  • ☆~ 獄中の天才ピアニスト・ジェ二ー~☆

    女子刑務所に囚われている天才ピアニスト、
    ジェ二ー(ハンナー・ヘルツシュプルング)と
    老ピアノ教師クリューガー(モニカ・ブライドトロイ)との
    ピアノに懸ける情熱と少女の更生を描いたお話。

    例えば、簡単に言うと
    特技はピアノという野良ネコちゃんが
    優しいおばあちゃんに出会って
    素晴らしいピアノが弾けるネコちゃんになったとさという話。

    やっぱ、ヘンな例えだな、、、陳腐だ。

    で、ラスト、ドイツオペラ座の大会でジェニーは
    己の全ての魂を賭けた4分間の演奏、
    それは正にブラボーの嵐だった。
    ピアノ線まで楽器として奏でるとはビックリ。

    この作品であたしがとても気になったのは、
    ピアノ教師、老女クリューガーの危なっかしい歩き方です。
    ヨタヨタでいつ転ぶんじゃないかとハラハラしましたぁ。

    この作品は、全体的にやや緩いところがあり
    かなり惜しいなと思いました。

  • 心臓に毛が生えているんだか肝が座った眼が印象的
    ドイツかな?ポーランドかな?
    とてもモダンなチェアとランプだな
    デスクトップにジョリエットとエルウッドのフィギュアが…謎だ(笑)

    否定されることへの反発が招く短絡的な行動と
    度し難い熱情の発露。
    彼女を苛立たせるのはナニモノなんだろうか
    音楽という芸術のために、音楽という美のために
    人生を捧げる…そんな人生を歩める人なんて一握りどころじゃ無い。過酷で度を越えた刻をきざみ続け、坂の上の坂を登り続ける日々。
    他に興味を持つことなんて許されるはずも無く、
    一点だけを凝視し続けるような苦行の一生。
    とっくに分かっているけどボクには絶対無理だ…
    だけど羨ましい
    神から与えられたギフト
    そんな才能を持った人生とは
    どういったものなんだろうか?

    打ち解けることってどれほど難しいのか…
    破滅するのは簡単
    あなたの使命は演奏すること

    文字通り叩き付ける新たな才能の出現
    今日これまでの想いの全てが噴出した
    歓喜喝采、全てがこの瞬間に凝縮していく
    我が意を得たり
    魔物じみたその眼が心に残ります。

    深々と胸に刺さるいい作品だ。

  • 最後の演奏は見物。

  • 音楽が好き。予告にも出てくるハンドサイドアクトのためにサントラ買いました。

  • 無実の罪でとらわれた天才ピアニストが自分の才能を信じてくれる女性教師との出会いを通して、再び人生の輝きを見出すまでを描く感動作。世代の違う2人の女性の、まったく異なるピアノへのアプローチを丁寧に映し出す。ドイツの名女優モニカ・ブライブトロイは入念なメイクで老年のピアノ教師役に挑戦。オーディションでこの役を獲得した新人のハンナー・ヘルツシュプルングと息の合った迫真の演技をみせる。4分間だけ演奏することを許された、ヒロインの驚きの演奏に言葉を失う。

  • Vier Minuten
    弾くときだけわかる。
    何のために生まれてきたか。

    前半の、行き場のないどうしようもない重さを、すべて吹き飛ばすラスト4分間は圧巻。

  • ~本国ドイツで大ヒットした音楽ヒューマン・ドラマ。類いまれなピアノの才能を持ちながら殺人犯として収監され、刑務所の中でも手のつけられない問題児となった女囚と、彼女の才能に惚れ込み残り少ない人生を懸ける老教師、そんな2人の女性の魂のぶつかり合いを衝撃的に描く。~

    上原ひろみバリに個性的で怖いぐらいアグレッシブな演奏は主人公の人間くささを反映している。

    作品のラストでピアノを弾く主人公のシーン。
    限られた時間はわずか4分。。

    奇妙なトリハダたつラストシーン。



    「弾く時だけわかる。何のために生まれてきたか」

  • 圧巻の一言だね。ほんと。

    映画を見たあと、
    何も言葉が出てこないほどその世界に吸い込まれた作品って、ウチは滅多にないんだけどね。。。
    この作品はその滅多にない事が起きた映画だった。

    しかも、“上品で清楚で真面目、そして綺麗”
    これが全てのクラシック音楽をテーマにした映画の、
    自分が勝手に作りあげていたイメージだったんだけど…あせる

    そのイメージを綺麗にブチ壊してくれたのもこの作品だったなぁキラキラ(*´ρ`*)ホワワーン

    この物語は、無罪の罪で捕まってしまった超問題児なピアニスト・ジェニーが、
    その才能豊かな彼女の能力を見抜き、信じて支え続けた女性教師によって、
    ピアノを通じて再び人生を取り戻そうとする話なんだけど…。

    舞台となる女子刑務所が、結構怖い汗Σ(~∀~||;)
    殺人なんて余裕よ~って感じのクセある個性的な囚人さん達ばかり。

    ま、そんな刑務所の中でも、ひときわ暴力的で超反発的な態度を取りまくる、
    もう尖りに尖りまくったジャックナイフのような目で女性教師に反発する、
    素行の悪さは天下一品!ってくらいなジェニーさんには、他の囚人たちも負けますがね。(ジャニーさんじゃないよ。)

    そんな彼女だけど、ピアノを弾かせるとあら不思議。
    夢中になって引き続ける姿は、
    見事な膝蹴りを食らわしたジェニーさんだとは、忘れさせてしまうぐらいの演奏。
    うん、両方ともGood Job(°∀°)b 晴れ

    後半に進むにつれ、彼女に隠された過去のトラウマが明らかになったり、
    政治的なものが入ってきたりと、どんどん展開がヘビーに。。。

    それでも、彼女のピアノに対する執着心は、めちゃくちゃすごい。

    特にタイトルにもある、ラストシーンの4分間の演奏は息を飲むほど、お見事!

    まるで一つ一つの音に対して、全身全霊かけて、指から音へと、
    そのまま自分の命を注いでいるかのようにみえるぐらい、素晴らしかった!!

    こんな素敵な演奏だったからかなぁ~。
    演奏が終わった瞬間、さっきまでの一瞬一瞬の輝きがとても儚くて、
    あっという間に終わっちゃったから、なんだかひどく悲しく思えたんだよね。

    とにかく、最後の演奏は言葉では言い表せられないぐらい、
    素晴らしい演奏なんで、ぜひとも見てね!

  • これはみたい!と思った映画のひとつなんですが気がついたのが年明け。
    調べてみたら11月劇場公開になっていたので、見損ねたなと残念に思っていた作品。
    思いがけずTジョイシネマで上映してくれたので喜んで見に行く。
    Tジョイシネマ新潟万代にてレイトショー鑑賞。

    監督 クリス・クラウス 製作 アレクサンドラ・コルデス マイク・コルデス 脚本 クリス・クラウス 編集 ウータ・シュミット 音楽 アネッテ・フォックス
    出演 モニカ・ブライブトロイ ハンナー・ヘルツシュプルング スヴェン・ピッピッヒ リッキー・ミューラー ヤスミン・タバタバイ シュテファン・クルト ヴァディム・グロウナ ナディヤ・ウール

     ピアノ教師として刑務所を訪れたトラウデ・クリューガーは、机を鍵盤代わりに無心で指を動かしている女性に目を留める。彼女の名はジェニー。天才ピアニストとして将来を嘱望されながらも道を踏み外してしまい刑務所暮らしの日々。心を閉ざし、衝動的に暴力を振るう彼女は刑務所内でも札付きの問題児。それでも、ジェニーの才能を見抜いたトラウデは所長を説得して特別レッスンを始める。来るべきコンクールでの優勝を目指し、厳しくも情熱をもって指導に当たるトラウデに、ジェニーも次第に心を開き始めるのだったが…。

    2006ドイツ作品

    これは映画館で見れたことをほんとうに感謝した映画です。
    映画の醍醐味のひとつである「音」の使い方がものすごくよかったと思います。
    もしもこれが劇場で見れずにビデオやDVDでみたら、この映画のすごさは半減した顔も知れない。それくらい映画館で見れた利点の大きかった映画です。

    そしてピアノの演奏の「弾きわけ」のすごいこと。
    クリューガーとジェニーの音が違う。二人とも音の中に「怒り」があるのに、違う音になっている。
    そして
    クリューガーも若いときと現在で違う。
    当たり前の技術かもしれませんがすごいと思う。

    そしてストーリー。
    犯罪者のジェニーの物語であるのは知っていましたが、この映画もナチスドイツの時代と絡んでストーリーが展開していくとは思っていませんでした。

    「音楽以外に興味はないの」
    この台詞の悲しいことといったらありませんでした。
    たぶん
    音楽は誰かのために演奏して
    誰かが聞いてくれて初めて輝くのだと思っているので
    とても悲しいと思いました。
    人間性と音楽性は別物であって、また一体のものだから難しいのだけれど。。。
    ジェニーが刑務所の中でクリューガーに会い、再度ピアノを弾き始め、コンクールに出場する。
    これが彼女の救いになったかどうかはわかりません。
    ただ、ピアノを再度弾き始めたころは平気で自分のこぶしで物を殴り、手を傷つけていたけれど、ピアノを弾くにつれ、手をかばいだした。
    殴らず蹴る行為に代わっただけでもいいのではないかと思ってみていました。

    モーツアルトのソナタ
    シューベルトの即興曲
    ベートーヴェンのワルトシュタイン
    そして
    シューマンのピアノコンチェルト
    どれか1曲でも全部聞きたかったなと思いました。
    最後の即興もすごいと思ったけれど
    やっぱりピアノは「弾く」もので「たたく」ものじゃないなと思ったのがわたしの感想です。

    そして1つ不思議なこと。
    何をどうしたらシューマンのピアノコンチェルトが4分になるんだろう?
    一人でコンチェルトを弾くのも不思議だったんですが
    舞台袖でクリューガーが4分の猶予を希う。
    そこが疑問のまま終わってしまったのが
    (たぶん自分の無知のなせる技だとおもっているので)悔しいです。

    いい映画でした。
    暗くて、重くて、希望があるかどうかもわからない物語でしたが
    わたしは好きな作品でした。
































    ここからはネタばれです。

    最初ロックの音楽の音響が大きすぎて
    映画館のコンディションがおかしくなったのかと思ったぐらい音が大きかったのです。
    どうしよう、このまま2時間なんてとてもみていられない!
    と思ったら、
    それは映画の設定の中と同じ音の大きさでした。
    その後かかったモーツアルトの音のきれいだったこと!

    雑音
    音楽
    人の呼吸

    この音の大きさ、強弱が見事に使い分けられていてとてもよかったと思います。

    フルトヴェングラーの写真が飾ってあって
    テレビの中ではリパッティがコンチェルトを弾いていた。
    そんな小さな仕込みもあった作品で楽しめました。

  • 2010年1月3日鑑賞

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