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- / ISBN・EAN: 4907953026650
感想・レビュー・書評
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収容所で命を落としていくユダヤ人などの作品とはまた違う視点のナチスの話。
テーマは重く印象深い作品でした。
ナチスの占領下に家族を殺されたオランダに住むユダヤ人の主人公が名前を変え、髪の色を変え、ユダヤ人である身の上を隠しながらドイツ将校に近づく。
長めですが、最後のシーンまで、ひと時も気の休まることのない緊張感の中で、ストーリーに引きこまれました。
誰を信じたらいいのかわからない、極限の状況に置かれながらも、自分の軸を持って生き抜いた主人公の強さ、ナチスを欺くために女という武器を使う描きかたには抵抗を持つ人もいるかもしれませんが、復讐する!という主人公の信念がぶれなかったので共感もできました。
期待してなかった分だけ、意外に良作だったのが嬉しかった作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナチス占領下のオランダが舞台。と聞くとずしりと重くなりそうだけどそこはバーホーベン監督。上質なサスペンスに仕上がってて大満足!ナチス=悪でレジスタンス=正義みたいな価値観を揺さぶる演出がバーホーベンらしくて良いよねえ。戦争に善悪なんてないんだよと。軍も怖いが民衆も怖い。戦争の業。人の業だ。そしてヒロインに大量の糞尿ぶっかけという、どう考えても不要だろ的な過剰演出もバーホーベンだから許せる!w
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主人公の女性がそれはそれは美しい・・・
ついつい見入っちゃいます。
私は、ユダヤ人のホロコーストの歴史にとても関心があるので
戦争映画は最近は全く見なくなっていたのだが、予告編を見て
とても興味を惹かれて見てみた。
最後は信じられないようなどんでん返し。
そして、戦争モノにはなかなかない女性が主人公の映画で
とても面白かった。
よく出来ているサスペンス映画だと思う。 -
DVDにて鑑賞。
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戦争の時は自分以外の人間を心から信じちゃいけないなと思った。
生きるためなら人間なんでもやるもんだ。 -
思ったよりも、見応えのある映画だった。
戦争とは、人の心の
根深いところを変えてゆく。
ある意味、人間の負の本性がでるのですね。
同じ状況に自分が陥ったとき、
潔い人間でいられるか。
考えさせられます。
ユダヤという民族の、
終わりのない混迷の歴史にも、
民族・人種・宗教ってのは
どういうものなのかと、
考えさせられました。
重い映画ですが、
映画の持つテーマは
現代の問題でもあります。
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第二次大戦中ドイツ占領下にあるオランダが舞台。
家族をナチスに殺されたユダヤ人女性の話。
重いテーマ、しかも実話がベースらしいけど、この監督が撮るとどうも冒険活劇みたいになるねぇ。
数々の危険から命からがら生き延びて、やっと家族と共に母国のキブツで平穏な暮らしを得るが、時代は中東戦争まっただなか。
サスペンス調でもあって、飽きることなく観れました。 -
ナチス占領下のオランダ。ユダヤ人のヒロインはレジスタンスの一員になり、ナチスに潜入する。まぁ、二転三転、四転五転(笑)どこがクライマックスになるのかという長さ。観客が疲れます〜
本当の裏切り者は誰か・・それはないでしょうというラスト付近ですが、ストーリーというより、展開重視の作品ですから、登場人物の人間性には拘らないみたい。ハリウッド感覚のふるさと、現代のオープンさをミックスした感じになりますか。戦争やレジスタンスの厳しさを出そうとしながらも流れてしまう。反戦映画じゃないですね、舞台なだけで。香りはしますが・・
しかし、戦時中に何が正しいとは言い切れませんが、勝てば官軍、長いものに巻かれよ、見て見ぬ振りじゃなく命を楯に闘った人達がいる。これも現在の学校イジメ問題とかと絡ませれば判りやすいかも。さて、自分ならどうするか。。ちょっと重すぎ(^^;
ともあれ、いろいろと盛り込みすぎてる気がします。頑張ったなぁとは思いますが(笑)