第33作 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  中原理恵  倍償千恵子  佐藤B作  前田吟  下條正巳  三崎千恵子  渡瀬恒彦  秋野太作 
  • 松竹
3.27
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058651

感想・レビュー・書評

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  • "男はつらいよ"第33作。冒頭のショート劇場は珍しくさくら登場せずのアクションテイスト。本編冒頭久々に舎弟の"のぼる"登場がうれしい。すっかり堅気になってしまった彼を、厳しく突き放す寅。と、今回は渡世人と堅気の対比がテーマ。マドンナもめずらしくフーテン気質で、堅気に生きろと説教する寅さん。実感こもってるけど、ヒロインが聞きたいのはそういうことじゃないんだよと。。。
    そしてバイクスタントマン役の渡瀬恒彦が恋のライバルなんだがどうにもなあ。東京に戻ってからも寅さんはマドンナ&渡瀬と衝突、そして結婚からのトンデモ展開で空撮さようならと、なんだかなあな作品だった。

    タコ社長の娘の結婚式とバイクスタントのシーンくらいは良かったかな。

  • 懐かしい街、栄えていた頃。
    オートバイサーカス、子供の頃行ったお祭りでもやっていたのを覚えている。

    さくらの言い間違い、枕以外に根暗も加わる。

    渡世人として生きてきた寅さんから、若い娘に伝える言葉。他の宿客を含めた風景が言葉に重みを加えていた。

    何となく中途半端な終わり方の今作で好きな場面は、花嫁姿のあけみちゃんの「ぬはっ」「歯ぁ黄色く見える、とうもろこしみたい」です。

  • 「満男に北海道みせとけ!」がツボ台詞(笑)

    タコ社長の娘、あけみちゃん登場。美保純の結婚式といえばやはり倉本聰版「アイコちゃん」なのであったがこれを機に一部塗り替えらて行く模様。この道筋は「満男と純」のパターンと表裏一体をなす感あり。

    マドンナ中原理恵はつい最近ネット上での「ドリフの大爆笑」鑑賞時にお会いしたばかり。ちょうど時期もこの頃だったようでコントもできる器用な彼女のイメージが鮮明に蘇ったところでの本作登場、しかも冒頭の恒例夢想シーンにおいて歌のパフォーマンスまで披露してくれている。なんともはやのシンクロ度。

    津坂匡章改め秋野太作となった登が久々の登場。これまたこれでほっこり。

    昨年、現代版バイクサーカスを観たばかりだったのでその邦版84年式をみれたことはそれなりに感慨ぶかかった。

  •  寅さんは北海道で自分もフーテンだと話す女性と出会う。

     今までにないタイプのマドンナが良い。
     なのだが、ラストは寅さんの嫌な部分が前面に出てしまった感じか。
     ラストは寅さんがマドンナと再会する珍しいパターン。寅さんがマドンナの結婚を祝福。毒抜きを図ったのかもしれない。。。

  • シリーズ33作目。マドンナは中原理恵。今でこそ「あの人は今」状態の中原理恵ですが、子どもの頃に見ていた「欽ドン!」の印象が強く、なんとも懐かしいです。

    これほど屈託がありすぎるマドンナもリリィ以来とも思え、どこにいても何をしてても長続きしない「フーテンの風子」とは確かに似た者同士だけど、寅さんは「一生懸命働いて、真面目で正直な男捕まえて所帯持て」と彼女を諭す。やはり、リリィのときのように共鳴することがなかったのは、彼女と年が離れているせいなのか。ちなみに、「寅さんがもうちょっと若かったら結婚したのに」という彼女のセリフには驚きましたね。以前は年齢のことを言われることなんかなかったのに、寅さんが齢を重ねて恋愛には不釣り合いになってきたんではないかと、このシリーズの行く末が心配になりました。

    それにしても、本作の雰囲気の暗さよ。それは彼女の纏う「負のオーラ」によるところなのですが、最後の別れのシーンは雷が鳴ったりと演出もまたやりすぎ。だから最後にバランスをとるために、寅さんが熊に追いかけられるというB級コメディのようなシーンを最後にとってつけたような気もします。まぁあれに救われるのは確かですが。

    なお、タコ社長の娘役で美保純が登場。これが相当なはすっぱな娘なのに、嫁入りのシーンではほろりとさせられます。彼女はレギュラーメンバーになるようねので今後が楽しみ。久々に登場した秋野太作や、「ネクラ」こと佐藤B作らの脇役も忘れられないですね。

  • 美保純がタコ社長の娘役あけみとして初登場。彼女の結婚も本作の見所の一つ。仙台で堅気になったノボルを寅が訪問する懐かしい一幕有り。
    「男はつらいよ」シリーズって悪い人はあんまり出てこないんだけど、今作はバイク曲芸師のトニーというバリバリの悪役が登場して、車家のささやかな日常を脅かす。結婚の晴れやかな場面があるだけに、黒シャツ白スーツに身を包んだトニーが「とらや」に訪れるシーンは観るものを一層不安にさせる。

  • 中原理恵が思いのほかきれいだった。あと美保純が出てきたのがいい。頭の弱そうなたこの娘として。みつおは中学生になりパソコンを使ってたり、brass band部に参加するも、河原での練習を見に来たさくらに見に来るなって腹を立てたりという描写がよい。一方、彼以外のキャラの老いが目立ってきた。さくらはおばさんだし、寅も恋してる年齢じゃないだろうって感じ。
    ストーリーは適当な感じ。床屋に飛び込み営業しにきた中原と都合良く再会し都合良く惚れられる。それでうまく行くのかと思ったら理由もなく身を引く。登場人物が次々と柴又に来る。そういったワンパターンまたかった感じ。
    佐藤B作はわざわざ来てるのに中原理恵にお金を貸さなかったってことで激おこし追い出してしまったり、中原が付き合ってるバイクサーカスの渡瀬恒彦に別れるように言って関係をぶちこわそうとしたり。とにかく寅がひどいし、キャラクターのむだ遣いという感じ。なんだこのストーリーは。それだけに最後、クマに襲われるところはいい気味。

  • バブル開始の前年なのに、景気が悪いと。
    そのくせ満男は中古のフルートを1万円で入手。
    中原理恵も悪くないけど、かつての「男はつらいよ」ではない。
    ぱんぱんに顔がはれた美保純がいい味だしてる。
    特別出演は、ヒグマ。

  • 2014年6月7日(土)、鑑賞。

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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