情事 [DVD]

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監督 : ミケランジェロ・アントニオーニ 
出演 : モニカ・ヴィッティ  ガブリエーレ・フェルツェッティ  レア・マッサリ  レンツォ・リッチ  ドミニク・ブランシャール 
  • 紀伊國屋書店 (2008年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215036979

情事 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 1960年イタリア・フランス合作映画。監督はミケランジェロ・アントニオーニで、脚本も共同で手掛けています。主演はアンニュイな雰囲気が漂うモニカ・ヴィッティで、その相手役のどうしようもない男(?)を演じるのはガブリエーレ・フェルツェッティ。
    映画の予告篇に、「ヌーヴェル・ヴァーグへのイタリアからの回答」「批評家を震撼させる冷やかで邪悪で非凡な映画」「万人向けではなく少数者のための映画。なぜなら誇り高き芸術作品だから。」と宣伝しています。
    序盤にモニカ・ヴィッティが演じるクラウティアの友人アンナ(レア・マッサリ)が突如思いがけないところで失踪してしまうところから謎が深まるのですが、その後、クラウディア(モニカ・ヴィッティ)とアンナの恋人サンドロ(ガブリエーレ・フェルツェッティ)はそれぞれアンナを探しながらもだんだんとお互いが気になりはじめ、罪悪感を伴いながらも2人は・・・。
    実はストーリー的には失踪事件以外にあまり大きなうねりはなく、たんたんと物語が進行していくような感じですが、カメラワークや緩い感じで進む展開が面白く、思わず魅入ってしまいました。そして、何よりモニカ・ヴィッティ!この映画はモニカ・ヴィッティを観ているだけで満足しますね。(笑)最初は表情が硬く、そしてアンニュイなオーラが漂っているのですが、サンドロとの関係を受け入れた後のモニカ・ヴィッティは、笑顔で歌い踊り、百面相までみせてくれてなかなか楽しいです。これまでがアンニュイな雰囲気を演じていたためか、これを見ると笑顔がとても素敵な女優さんだなあと思いました。
    「情事」と考えて、女をみると言い寄る男と、誰もが振り返る美人のモニカ・ヴィッティとの微妙な関係性の中で、心が揺れ動く主人公のクラウディアをモニカ・ヴィッティが好演しています。
    最初の予告篇の通りなのか、発端の事件もラストの行方も観る者へ投げっ放しの放置状態で、観客は脳をこねくりまわされるのですが(笑)、そのようなストーリーは瑣末なことと思わされるほどモニカ・ヴィッティの喜怒哀楽な演技だけで満足できる映画でした。罪悪感の中にも感じた一筋の愛の歓びと不安、そして崩壊を一身に体現するモニカ・ヴィッティの演技を楽しめる一作です。

  • たしかにモニカ・ヴィッティは美しくて、人形のように心のない感じがとてもよい。しかし、映画そのものはやはり「情事」が発表されてから半世紀以上経った今、見ると「これのどこがセンセーショナルなのか」という率直な感想を持つ。見終わったあと、町山智浩さんの詳細な解説を聞いて「なるほど」と思ったのではあるが、やはり「豊かな時代の断絶」は今や当たり前すぎるほどのテーマになっていて、公開時の衝撃を追体験するのはやはりむずかしいと思った。

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