コントロール デラックス版 [DVD]

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監督 : アントン・コービン 
出演 : サム・ライリー  サマンサ・モートン  アレクサンドラ・マリア・ララ 
  • ジェネオン エンタテインメント (2008年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4560242140903

コントロール デラックス版 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • JOY DIVISIONを愛しているからとかではなくて、純粋に映画としてとても素晴らしい作品だった。彼らの伝記としても観れるし、青春映画としても観れるのが良い。※『24 Hour Party People』も面白いが、扱っているものは一緒でも、作品の根本が全然違う。

    全編モノクロなんだけど、モノクロの光と影のコントラストが、JOY DIVISIONが成功を重ねる度にイアンの苦悩が増す反比例に合っていて、とても良い。カメラワークもこれまた良くて、イアンの背中を追う長回しがあれば、テンポの良い切り返しもあったり、イアンの不安定さだったりJOY DIVISIONというバンドが駆け抜けた疾走感が伝わってきた。ファンが喜ぶように音楽を無駄に使うわけでもなく、選曲やタイミングが良いのはもちろん、音楽のオンオフの切り替えも良い。決してファン向けのプロモーションではなくて、あくまでひとつの映画として制作している。

    そして、もちろんある程度の脚色や美化はあるが、キャスト、スタッフ共にJOY DIVISIONへの愛を感じることができるのが、何より素晴らしいのではないかと思う。それにしても俳優さんたちが実際のJOY DIVISIONに似過ぎ。そしてトニー・ウィルソンも!

  • ボックス版のTシャツの微妙さと、ボックス自体のデザインもパンフレットと似た感じだということで、結局こちらを購入。

    とにかく1カットごとの映像の構図が美しい。サム・ライリーの声は映画館で観た時よりも厚みがない気がしたのは、自宅のしょぼいスピーカーのせいか?
    映像特典のライブシーン完全版は嬉しい。演奏のへたくそさも再現されている(あ?)辺りがナイスです。
    メンバーのキャラクターもいい感じ…特にフッキー。

    あと、Alexandra Maria Laraが超ステキ。あれは惚れるわ。

    恋愛方面に物語が重視されているものの、個人的には唐突にやってくるIan Curtisのバンド自体に対する危機感や恐れは違和感なかったのですが…。

    少年のように無垢な心と、それに反動するかのように湧き上がってくる大人の心に抗っていく中で、彼の中での全てのものが崩壊していくまでの焦燥感や自己嫌悪、後悔、不安、絶望といったものをSam Rileyが本当に見事に魅せてくれています。
    うー、やっぱりラスト直前のIggy Popのレコードに針をかける辺りからドキドキしてしまう…そして「atomosphere」でこの映画は幕を閉じる。
    彼の心、意識、全てを詰め込んだような歌詞と共に。

    …と思ったらスタッフロールで流れてくるThe killersでガクっときたのは私だけでしょうか?「atomosphere」のまま終わってくれればよかったのに…。

  • 〜2015

  • イアンカーティス 癲癇 ベルギー大使館 フッキー バズコックス ルーリード ドアーズ ジムモリソン デヴィッドボウイ 障害者向け職業安定所 23で自殺 戦い 悲しくなったら叫べばいい 愛と芸術をシンクロさせようそして踊ろう

  • ■ヘビーな映画だったが観てよかった。

    ■Joy Divisionというバンドではなく、またそのボーカリストでもなく、ひとりの人間としてのイアン・カーティスを描いた映画だった。当たり前なのだが、映画が始まってしばらくしてから改めてそのことに気づいた。Joy Divisionというバンドを期待して見に行くとちょっと違うかも。

    ■バンドが大きくなりすぎてしまったことよりも、妻デビーと恋人アニークとの間で苦悩する姿がメインに描かれていたのは、デビーが書いた本?がベースになっているからだろうか。バンドのことも描かれてはいたが、その部分での苦悩は描かれ方としては薄かったように思う。

    ■イアンがデビーに「たぶんもう愛していない」と告げたところでlove will tears apartがかかる。イントロが流れた瞬間、ぞくっとした。

    ■アントン・コービン監督。写真家だけあってスティルっぽいシーンは構図が決まっていてカッコイイ。映像はフィルムのざらっとした粗めの粒子が目立ちコントラストも高め。デジタルではこういう味は出ないよなあ。

    ■サム・ライリー演じるイアンはよく似ていてライブのシーンなどもyoutubeで見ていた映像とほぼ同じ。よく再現されていたけど、この映画の場合、そこはあまり関係ない。

    ■こういう映画で危険なのは、観た後でそのアーティストの作品に接した時に映画のイメージが強く出すぎてしまうこと。でもこの映画の場合はそれがプラスに働いていくのではないか。

    ■映画としての出来がどうだかは正直よくわからない。ただ、観ていてつらくなるシーンもいくつもあったし、こうして感想をメモしておこうと思わせるだけ印象深かった。今後は歌詞もちゃんと見て聴いてみようと思う。

    ■作品と作者は別物であり切り離して考えるべき、という持論は変わらないが、とはいえこういう映画を見るとやはり作品が生み出される背景、人間としての作者というのは重要であるというのもよくわかる。

    ■アニーク役のアレクサンドラ・マリア・ララの笑顔がとても魅力的。と思って公式サイトを見てみたらそうでもない。これもAコービンマジックか?日本人で同じような笑顔をした人がいると思うのだが誰だか思い出せない。

    ■精薄者の職業あっせん所に勤めるイアン。しかしてんかん症の女性が死んでしまったことに自分の行く末を重ねてしまう。

    ■二人の女性の間で自分を引き裂いてしまったイアン。love will tear him apart。

    ■Joy Divisionやイアン・カーティス、アントン・コービンを知らない人がこの映画を見たらどう思うんだろうか?

    ■あれだと主たる原因はバンドではなく、ふたりの女性と病気ということになるけど、どうなんだろうか?

  • ジョイ・ディヴィジョンは私が高校生の頃にザ・キュアー、エコー&ザ・バニーメン、ザ・スミス、R.E.M.、ドゥルッティ・コラムと同時に一番ハマって聴いていたバンドでした。知った頃にはすでにメンバーはニューオーダーで活動しており、パーフェクト・キッスがMTVでよく流れていました。ピーター・フックのベースプレイが、それまで私の考えていたロックのベースギタープレイの印象とは違うプレイスタイルで、ギターより目立つ個性的なもので、すぐに虜になりました。ロックに詳しい友人が「アンノウン・プレジャーズ」と「アトモスフィア」の12インチシングルを所持しており、録音してもらい、すっかりヘビーローテーションになっていました。イアンが首吊り自殺したエピソードもその友人から当時教わったのです。私がベースギターを買うきっかけになったベーシストがフッキーだといっても過言ではありません。それから長い月日が流れ、まさかこんなマイナーなバンドのエピソードが映画になるなんて予想もしていませんでした。映画を観るまで私はイアンが本当に癲癇で苦しんでいるとは知りませんでした。ドキュメンタリーではないので脚色もあるのでしょうが、パンク系のパフォーマンスでは特殊なダンスをしたり、倒れたフリをしたり、わざとステージに出てこないようなことはわりとあることだからです。(海外のアーティストは治療薬ではない違法な薬物を摂取していると人も多いと聞きます)癲癇ではない人でもトーキングヘッズのデビット・バーンも特殊なダンスをしますし、イギーポップなども激しいアクションをするのを見たことがあります。もし故意にやっているとすれば団体から抗議されるようなこともありえると思うのです。田舎の地方都市からアメリカの都会で有名になるにしたがい様々なプレッシャーをマスコミから受けるということはよくあることです。時代も保守的な時代ですからドアーズがエドサリバンショーで歌詞を変えさせられたりしたようなことが日常の時代です。ロックはお行儀の良いものではありませんから厳格な宗教団体などから厳しく糾弾されることも稀なことではありません。表沙汰に出来ないことはかなりあるのではないでしょうか。映画ですから美談にしたり単純化したりする部分はあると思います。ただ言えることはイアンはセックス・ピストルズなどの反社会的パンクロックを聴いていた人だということです。マスコミ、宗教、田舎では通用したことが都会では厳しい目に晒される。こんな部分を想像してしまうのは私だけでしょうか。目立つ者へのマスコミのバッシングは今でもまったく変わりませんから想像はできると思います。映画のように不倫で苦しんだ末と素直に受け取れないのは私が屈折しているからでしょうか。他の早死にしているミュージシャンたちを見ても俄かには信じられないんですよね。ジョイ・ディヴィジョン。私は今でも聴くバンドです。

  • 「存在—それが何だっていうんだ、僕は精一杯 存在している」

  • 2008.4.11 シネマライズにて鑑賞。
    NewOrderは少しだけ聴いたことあるのだけれど、
    JoyDivisionは存在すらも知らず予備知識なしで見ました
    世界的写真家のアントン・コービンという方が
    監督だったのですが、写真家なだけあって、
    1シーン1シーンががスチールのようで非常に美しく。
    これだけでも映画館で観る価値は大有りだと思います。

    このイアン・カーティスという23歳で逝去した男性、
    男として、という以前に人として弱いです。
    孤独なのにかまって欲しくて誰にも理解されたくない
    というような非常に面倒な人という印象を受けました。
    カリスマ性を持っている的な描かれ方をされていたけど、
    彼のどういうところがそうだったのか、最後まで謎で。

    劇中の様々なセリフ、イアンの心境にシンクロした
    バンドの歌詞は結構印象に残るものがありました。
    これを肴に友人と酒を飲みながら語れることでしょう。
    仲良くなりたい人や語り合ってみたい人と観に行くと、
    かなりよいのではないでしょうか。
    一緒に行った友人も言ってたのですが、
    カップルで行くのは慎重になった方がよろしいかと。
    そして、男性はとても納得する部分のある作品だ、とも。
    やはり、男と女はわかりあえない生き物なのです。

    彼は何を欲しかったのでしょう。
    何故自ら命を絶ったのでしょう。
    本人のみぞ知る、事柄。永久に解決されない謎。
    最後のデビーの悲痛な叫びと、
    ナタリーの何も知らないきょとんとした表情の差が、
    目に焼きついて離れない。

  • 胸が痛くなるドキュメンタリー。
    思った以上に丸裸で音楽に向かってたんやなぁと思った。丸裸すぎて、胸が痛い。

  • 最後の映像が心苦しい。
    モノクロームの煙は重くて、開放感がない。でも妙な安堵感もある。
    喪失感と安堵感が混じった変な気分になった。

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