ラスト・フレンズ ディレクターズカット 完全版 [DVD]

出演 : 長澤まさみ  上野樹里  瑛太  水川あさみ  錦戸亮 
  • ポニーキャニオン
3.85
  • (33)
  • (44)
  • (42)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 223
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632132701

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 家や職場でも居場所が得られず、恋人からのDVに苦しむ藍田美知留(長澤まさみ)、モトクロス選手として全日本選手権優勝を目指す一方、性同一性障害という誰にも言えない悩みを抱える岸本瑠可(上野樹里)、女性達の良き相談相手でありながら、姉から受けた性的虐待による過去のトラウマからセックス恐怖症に悩む水島タケル(瑛太)、寂しさを埋めるように恋愛依存する滝川エリ(水川あさみ)。悩み傷ついた4人は、ひょんな事から、シェアハウスで共同生活を始める。
    そして、彼女達は共に暮らすうちに、人と人との関わりの大切さを知り、前向きに生きようとする。
    DV、性同一性障害、虐待、恋愛依存など若者が向き合う問題を正面から描いたドラマ。
    長澤まさみ演じるミチルと錦戸亮演じる宗佑は、親に愛されなかったトラウマに苦しみ、ミチルは相手に嫌われないために強引に束縛してくる宗助の言いなりになってしまい、宗助は母親に棄てられたトラウマがあるが故に愛されたい相手を束縛してしまう。最終的にミチルは、どんな時も助けてくれたルカやタケルとの絆を支えに、宗佑に立ち向かえるようになる。
    寂しさを埋めるように恋愛依存するエリは、ミチルの問題をシェアハウスの仲間と解決しようとする中で、自分に自信を持ち運命の人に真っ直ぐ向き合えるようになる。
    性同一性障害を隠し続けていたルカは、信頼し合えたタケルやエリに自分の悩みを受け止めてもらえたことで、両親にもカミングアウト出来た。
    一人一人は孤独だけど、同じように傷や悩みを抱えた者同士が支え合えるなら、より良い明日が見える。ベタだけど、そう思える傑作ヒューマン青春ドラマ。
    のだめのイメージから見事脱却した上野樹里、難しい役を演じた瑛太、宗助という難しい役を演じ切った錦戸亮、ドラマのテーマを凝縮した宇多田ヒカルの主題歌が、素晴らしかった。

  • 再放送にて再び鑑賞。
    リアルタイムの時は、こんな奇抜な設定のドラマが月9なんて!かなりの衝撃を受けたのを今でも覚えている。

    人の性の問題は露わにならないだけで、人の数ほどその悩みの種類も存在する。
    瑠可やタケルの様な男女を遥かに超えた信頼関係を築くことに淡い憧れを抱く一方で、それでも報われないタケルの想いを考えると、本当に純粋な男女の友情は限界があるのだと思い知らされる。

    宇多田ヒカルの歌う「Prisoner Of Love」の歌詞も曲調も全てこのドラマにぴったしで、絶妙なタイミングで流れ始めたり、たまのアレンジも完璧だった。

  • ほんと久々に1話から最終話まで見たドラマ。

    シェアハウスというまたとない場所をホームにして、それぞれの生き様が動いていく。

    個人的には、瑛太と上野樹里のキャラが光っていた。

    こういうのをやってくれるなら、ドラマを芸術として認めたくなる。

  • 2008年のドラマ
    今から14年くらい前。

    リアルタイムで観てた時はすごく衝撃で、たくさん泣いて、でも引き込まれて〜って感じだったけど、今はなんだろう、刺激に慣れすぎたのか、年を重ねて鈍くなったのか、現実だって結構ヤバいと気づいたのか、そこまでのショックは受けなかった。

    でも面白いことには変わりない。

    改めて上野樹里の凄さを再確認。

    あと、宇多田ヒカルの破壊力を思い知った。
    宇多田ヒカルの豪華PVってことでもいいと思う。
    宇多田ヒカルの曲ってなんでドラマや映画にここまでリンクするんだろう。
    いつも宇多田ヒカルの曲ありきでこのドラマができたんじゃないかって思ってしまう。

    性同一性障害の事とか、今は多様性がずいぶんと認められて、今の子供たちは少し違和感ある内容に感じるかもな。

    でもDVは何があっても絶対駄目!

  • 人と人との間がある限り、「悩み」は生まれるモノなのさ♪
    愛・解放・苦悩・孤独・矛盾… 大変なのさっ♪
    群像劇っぽい恋愛モノのドラマは、うっとーしいし、お約束の展開ばっかりやからキライでスルーしてたけど、
    主役が「のだめ」メンバーやしなぁ
    瑛太やしなぁ
    演技派揃いやしなぁ ってことでとりあえず見る。

    主題歌の宇多田の曲が、ドラマの展開とか内容とリンクし過ぎててビビッた!! この脚本の為に作曲したんか??それとも曲が先なん?? 歌詞の、
    「残酷な運命が二人を引き裂けば…」
    「平気な顔で嘘を付いて笑って…」
    ピッタリ感まる出しやないかッ!!
    シェアハウスっていう特別な環境には、お年頃の若い男女に異性関係についてホンネの言い合いをさせてしまうという魔力があるんかなぁ。 いやいや、ドラマやし。そんなんありえへん…事もナイかなぁ。

    宗祐の最後の手紙の内容の、
    愛し方が分からなくてゴメン とか
    君の全てで在りたかった とか、響き的には良いカンジに聞こえるけど、恋人に対する暴力が肯定されるわけじゃナイし、
    DVがあった事実は変わらへんよ。
    彼の表・裏の矛盾は理解不能やっ。幼少時のトラウマ引きずるにもほどがあるわぃ。

    最後らへんの、トラックとの衝突には 焦った。
    ココにきて今からその展開はナイやろーって思った。

    キッチンとかに皆で集まったり、誰かと一緒に居合わせた時に
    コーヒー煎れようか??紅茶にする??ハーブティーどう??的な一言が、何気ない会話の中に混ざってて、なんかそれが良かった。
    このドラマの主役は、実はマグカップなんかな??って思うくらいに♪
    「器」とか「割れやすい」っていう象徴かぃな。

    ラスト・フレンズの「ラスト」は、「続く」とか「最上の」って意味合いっぽい。

    2008年07月14日

  • 2008年 フジテレビ 社会問題化しているDVやセックス恐怖症[1]、性同一性障害などをテーマにしている。
    2018年11月 再放送

  • 放送当時、毎週ちゃんと観れずにずっと後悔していたドラマ。やっと観返せました。DV、性同一性障害、性虐待といった重いテーマがリアルに描かれている。それぞれの演技が素晴らしいが、特に性同一性障害、DV夫という難しい役どころをそれぞれこなした上野樹里と錦戸亮がすごいと思った。
    台詞も素晴らしく、胸に刺さるものが多かった。特に瑠可の「人がどのくらい孤独かなんて、傍から見ただけじゃ分からないよ。」という言葉は、そうだよなぁと感動した。
    歪な形でしかみちるを愛せない宗助は怖いけれどどこか可哀想で、どうしても離れられないみちるの気持ちも分かる気がする。
    ラストは、こんな家族(共同生活?)の形もあるのか……と驚いたけれど、アンハッピーエンドを予想していたので安心した。誰も孤独にならなくて良かったと思う。

  •  様々な事情を持った男女がシェアハウスを通じていろんなことをやったりやらなかったりする話。

     主人公のみちるは、幼い頃から不仲な両親に育てられて、あまり恵まれた子供時代を送ってこず、そのみちると高校時代の同級生であるるかは、実はみちるのことが好きな性同一性障害の持ち主。
     そして、みちるの彼氏はみちるに大してDVを働く最低男。

     そんな様々な人間関係が絡み合って物語を作り出していく……

     という感じだったんですが、もう少し、ドロドロしてくれてもよかった……というか、最後がハッピーエンドなのかそうじゃないのかよくわからないハッピーエンドを迎えていて、これでいいのか、世の中……ってなりました。

     どうせあおるならもっとあってもよかったのになあ……と、最後は皆いい人間過ぎて、ちょっと面白くなかったです。

  • 2008年 テレビドラマ 脚本 浅野妙子
    浅野妙子は 大奥の脚本 が有名なのかな。

    上野樹里 長澤まさみ 水川あさみ 瑛太・・・・
    期待の持てる人たちの ドラマなので 見た。
    よく考えれば、『のだめ』のキャストに
    長澤まさみが加わった感じである。
    できれば、小出恵介も出してほしかったなぁ。

    上野樹里は すごい女優さんですね。
    今回の難しい役柄をきちんと受け止め 熱演。
    内面に持つ悩みが 身体の中で熟成している。

    性同一性障害とは『心の性と身体の性が食い違った状態』
    心と身体の食い違い という障害という 
    なんともやりきれないものが存在している。
    金八先生の時に 取り扱われたことがあり、
    私にとっては衝撃的な『障害』だった・・・。

    身体的な特徴、外部評価など日常的にその矛盾にさいなまされる。
    今回の瑠可(上野樹里)の場合は 美知留(長澤まさみ)という
    存在があったので、精神的に さいなまされずにいたのだろうか。
    上野樹里は
    『瑠可は性同一性障害ではなくて『性別違和症候群』なんですね。』
    といっている。

    奔放な母親(倍賞美津子)に育てられた 美知留
    タケル(瑛太)の幼いころのトラウマ ゆえに優しくできる。
    エリ(水川あさみ)のセックスの軽さ・・・
    宗佑(錦戸亮)の DVと 愛し方がわからない・・・
    オグリンの奥さんの浮気・・・
    性と言うものに絡めた 多様な形態が あらわになる。
    傷ついた人々が シェアーハウスという場で
    励まし、癒され、自分の足で 歩もうとする。

    美知留の愛されたい願望が 宗佑のDV行為をみとめてしまう。
    DVとは 暴力だけでなく 心理的な拘束。
    宗佑を批判する 瑠可 
    暴力を振るうことはいけないことだときちんという タケル
    美知留の優柔不断さが なんとも歯がゆい展開である。
    宗佑のところに行ってはいけないと思いながら 行ってしまう美知留。
    『ほどこうとする度に 離れられなくなっていく』というテーマ。

    宗佑というキャラクター
    愛情に飢え、愛情を独り占めにしようとして
    自分の思いにならなければ暴力を振るう・・・
    そんな男が 役所の福祉課にいるという設定が
    矛盾に満ちた存在。
    それにしても、役所のニンゲンは ヒマなのであろうか?
    宗佑の最後に選んだ結末は あまりにも安易過ぎるというか
    ありえないような気がする・・・
    彼を変えるチカラガが、脚本家の中で見えなかったのかな。

    瑠可に対しての 父親の寛容さ、優しいまなざし・・・
    家族のあり様・・・このドラマの中では引き立っていた。

    宇多田ヒカルの歌 『Prisoner Of Love』
    あまく セツなく 不思議な響き 色合い を持っているが
    言葉が聞き取れない。

  • 長澤まさみ(の役)が女として弱すぎる!!!!むかつく!!!と毎週毎週ちょーーーーーーいらっとしつつ
    なんだかんだ最後まで見た理由は、ただ一つ。
    上野樹里がすごすぎたから。

    これ、ほんとにのだめやったのと同じ人だよね!?
    全然違う人に見える。彼女は本当の役者だ。すげえ。

    でも、最終回は納得できません。
    美知留の意思のなさとかもはや…。おい(怒)。
    あと最後になって、タイトルの「ラスト・フレンズ」の意味がわかるのだけど、本当に彼らはそれでいいのか?
    これから、ずっと、自分たちだけの、閉じた世界で、生きていくつもりなの?
    甘えてんじゃねーよ、って感じなんだけども。
    うーん。納得できません(二回目)。

全38件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×