少女革命ウテナDVD-BOX 下巻【初回限定生産】

監督 : 幾原邦彦 
出演 : 川上とも子  渕崎ゆり子  子安武人  草尾毅  三石琴乃  久川綾  白鳥由里  今井由香  こおろぎさとみ  渡辺久美子 
  • キングレコード
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感想 : 17
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  • / ISBN・EAN: 4988003988463

感想・レビュー・書評

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  • ようやく全話観終わった・・・疲れました。
    ウテナは重い。

    全39話、3クールなんだけど構成的には2クールでよかったのでは。
    捨て回、作画が悪い回がけっこうあって要らないし
    (しかもだいたい七実のギャグ回だよ・・・泣)
    2クール目の黒薔薇編は単独だと好きなんだけども
    一番要らないところですね。
    黒薔薇編カットして2クールにした方がもっとよかった。

    こういうところを見ると、90年代末と今・・・
    だいたい2000年代後半ですかね、の製作体制って全然違うなって感じ。
    この頃はまだふつうのTVアニメで、しかもウテナは夕方に放映されてたけど
    (それが恐ろしいことだ!)
    ウテナの内容ってOVAでもおかしくないような激しいことやってますし。
    エヴァもそうですよね。

    この頃のエヴァやウテナって、そういう時間帯に放映することで
    アニメ界から革命を起こそうとしてた。
    で、今は深夜アニメばっかりで
    これは昔で言うところのOVAのような作り方です。
    昔はTV放映で夕方~7時の時間帯じゃないと、
    若い視聴者向けじゃなかったけど、今はネットもあるし選択肢が増えた。

    全39話なんとか持ったのは、34話のサトジュンコンテ回があったから。
    これがもう楽しみで楽しみでしょうがなかった。
    そして重要な話でした。
    (因みに絵コンテと演出分かれてるアニメはどっちが上?というのは
    基本的に絵コンテが上、ベテランがやって演出は統括のようです。)

    しかし、ウテナは五十嵐回がいちばん面白いっす。
    ふつうの五十嵐→どれみ
    尖った五十嵐→ウテナ、『ホスト部』1話


    おはなしについては序盤で想像したとおりになってしまった・・・
    いや、ラストはあれしかないよね、って。
    そこが逆予定調和みたいになっててつまんなかった。

    前半の感想でも書いてるんですが、
    アンシーってムカつくじゃないですか。綾波じゃないですか。
    で、ウテナって空気じゃないですか。
    そしたらラストはああなるよね。
    漫画版の方がラストはわかりやすくて好みかも。

    「アンシーがムカつく」、しかも声が渕崎ってところ
    このキャラ設定が非常に素晴らしいんです。
    あそこまでムカつく、ドSが喜ぶキャラは他にいない。

    後発作品への影響としては
    ウテナが空気というのを推し進めたら『ゆるゆり』・・・なのか?w
    あとまどか☆マギカですね、やっぱり。
    ウテナ→まどか☆マギカに変遷する要素が何か
    抽出すると面白いと思います。
    「ほむほむの能力」以外だと、萌えとバトルロワイアルもの。
    (個人的に、「萌え」が顕在化したのって
    CCさくらと東鳩マルチぐらいからだと思ってます)

    それと、ウテナの頃は男キャラが出てホモォ要素もあるんだけど
    2000年代中盤以降だと
    草食系男子→男子不在の美少女動物園→百合 じゃないかなと。
    去勢されてってるなー。


    キャラでいうと、「薫ミッキーは絶対に女のはずだ!!!」と
    最後まで信じてたんですがふつうに男で終わって俺涙目・・・
    この、オタクの幻想を打ち砕くような・・・
    アンシーが不愉快キャラなのもそうなんですよ、
    ウテナにしろエヴァにしろテーマが近くって
    「オタクの幻想を打ち砕く」ってのがありますね。
    それが当時の「革命」でした。
    で、皆さんご存知のとおり革命は失敗しまして
    逆方向での革命が起こっちゃったっていう。

    ミッキーは今のテンプレでいうと男の娘なんだけども
    やっぱり早かったなあ。
    CCさくらにも秋月奈久留ってのが出てきますけど。


    全体として、倒錯した耽美なお話なんですが
    地上波で直接的に描けない部分をカットして
    演出効果を上げるというのがほんと、ものすごいアニメでした。
    このアニメは演出が全て。
    最終話ひとつ前の予告も最高でしたw

  • Ⅳの表紙は七実、石蕗、そのたおおぜいのわきやく、
    Ⅴの表紙は冬西キター! 
    Ⅵの表紙はウテナ暁生アンシー。
    ブックレットには馬宮と御影先輩版も収録されています。

    【25.二人の永遠黙示録】暁生カーwwwいやはや‥‥
    【26.幹の巣箱】「いくじなし」
    【27.七実の卵】ふんだんに薔薇のモチーフが使われていたのでなんともはや。初潮とか近親相姦とかそういうんですかね。
    【28.闇に囁く】瑠果先輩キター!声代わる前の望さんに興奮しすぎて困る。ウテナの腕試しをして、それから樹璃を指導するってすごい。
    【29.空より淡き瑠璃色の】枝織の入ったペンダントを踏みつけようとする瑠果の顔が怖いのがいい。「心配ないよ」泣くよね。
    【30.裸足の少女】恋するウテナはかわいいが、暁生さんが悪い男すぎて
    【31.彼女の悲劇】しかし七実が知るんだもんなあ
    【32.踊る彼女たちの恋】「同じになっちゃった お兄様にむらがる銀蠅みたいな女たちと」
    【33.夜を走る王子】ウテナとのギャルゲー。今なら確実に深夜枠ですどうもありがとうございました。
    【34.薔薇の刻印】ブックレットの解説が酷く適切「暁生は王子様の成れの果て」
    【35.冬のころ 芽ばえた愛】
    【36.そして夜の扉が開く】暁生が王子様なら冬芽は?「かわいいヤツ」(ブックレット)なるほど納得。ここから最終回まで冬西のターンでまあ普通に付き合い始めたでしょうね。
    【37.世界を革命する者】ずっと、このままが、心地よいけど、ウテナはそんなところに甘んじない。
    【38.世界の果て】「裏切ったのは 僕の方だ‥‥」泣くよね。アンシーから抜かれていた剣が刺されていたものだったっていうのが衝撃的だった。
    【39.いつか一緒に輝いて】泣いて理解が追いつかないので何回も泣いて何回も見ようと思います。一生。

    【アドゥレセンス黙示録】
    ★王子の正体は蠅だった=王子は最初からいなかった と
    ★「裏切ったわね」 なるほど、ここで梢は枝織と同じ外の世界へ行くなんてかっこいいことを阻止する黒い車になったわけか。にしてもまあ映画だからしょうがないけどミッキーは考えなしだし存在が薄い
    ★彼氏の背に落書きしたE子=アンシー 冬芽の背に落書きしてる枝織 その枝織自体がアンシーを追う 表裏一体
    ★もんしろちょう枝織 というか、養父に植えられた自分に性を求めるものは冬芽にとって害虫である。ウテナは、そうではなかった。また、自分に今も、性を求めていない。   でもそれって少女漫画だよなあそれこそ。だから冬芽は死人だ。死人に性はないからだ。
    ★星を見ると約束した王子様はいなくなってしまった だからウテナの王子はいない その葛藤を星を見せることで解消したアンシー ここでウテナにとっての王子もアンシーという双方向性が起きるのか。
    ★時に愛は 薔薇と星がもうはんぱないきれい。少女漫画の醍醐味は結局こういう表現でいいじゃないか‥‥
    ★ウテナ・アンシー:樹璃・枝織 という対決によって性を排除している ウテナ、樹璃は冬芽を殺したと言う面でも平等だ
    ★姫宮だけをひたすらに心配する姿=姫宮の見た王子様の姿
    ★兄が卑劣な自分を受け入れられなかったようにそんな兄の姿も受け入れられなかった。アンシーは自分の手元に残った魔法の力でその幻想を保ち続けるしかなかった
    ★王子様は最初からいなかった がいつを指すんだろう。ウテナが冬芽に向かって言うんだからウテナ視点であることは確かなんだけど、アンシーの世界とどこで被るか分からぬ‥‥
    ★「この世界で」 アンシーの魔法が作り出した世界。兄の死=前の王子の追放、ウテナを王子とアンシーが受け入れた瞬間。兄は元の王でなくなった。元の王がまたあらわれた。だからもう兄はいらない。
    ★WASH=この世界を出るため変わる勇気。アンシーが変身できたのは、その勇気を得たから
    ★影絵少女たちがみんなピンク髪なのも目を惹く
    ★打ち込みがすごい、きもちいい
    ★「僕たちが王子様を殺した」 これはすごいぐろい蔑男思想だ(笑)古いけど、それで気持ちいい90年代のアニメが本当好き と百万回思う
    【英語吹き替え番】
    ☆短くされてる
    ☆西園寺ェ‥‥
    ☆及川王子の車を跨ぐときの、声まで再現されててそれがテュリン(星)とかティラン(星)みたいな感じなんだけど笑った。
    ☆Here we Go! = 見てみそ! この訳はいかがなの‥
    ☆チュチュと田中鈴木山田はまま 七生の声が石蕗君にそっくり

    【ゲームOP】暁生・冬芽×西園寺でした
    【舞台番】ごめんまともに見てられなかった

  • 暁生編は最終回までがとても辛い。

    過去のしがらみや、屈折した考えとは無縁だったウテナが支配されていくので、全体的にドロドロしちゃうんですよね。
    でも、女性同士のやり取りがしたたかで女としては見てて興味深いところもありました(笑)
    男性陣のひたむきな恋も見どころです。

    最終回は何度見ても感動する。

  • 恋と友情と愛と裏切りと芸術とアングラとジェンダーと暗喩と。

    学園という箱の中で繰り広げられる、
    人生の物語。

    ウテナを一通り見終わった後、
    変わる人は変わるのではないでしょうか。


    一番好きなアニメ!18時に放映されていたなんて過激すぎます…

  • あらゆる少女漫画を引き受けて少女漫画を乗り越える。
    そのためにはパロディという手法を取らざるを得ない。
    そして少女漫画の目指すものは、自己の革命。

    という監督のインタビューを後に知り、大いに納得させられる。

    大傑作。

  • 世界を革命する力を!

  • やばいくらい好き!

  • いつか一緒に輝いて

  • 樹里先輩回、黒薔薇編、ラスト数話が特に素晴らしかった。最高のアニメでした。見れてよかった

  • 川上さんが録り直したと言われるところが全く分からないです。
    絵は描き直しが記憶と大分違っててよく分かりましたが、昔の雰囲気そのままで嬉しかったです。

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