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- / ISBN・EAN: 4988003988463
感想・レビュー・書評
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ようやく全話観終わった・・・疲れました。
ウテナは重い。
全39話、3クールなんだけど構成的には2クールでよかったのでは。
捨て回、作画が悪い回がけっこうあって要らないし
(しかもだいたい七実のギャグ回だよ・・・泣)
2クール目の黒薔薇編は単独だと好きなんだけども
一番要らないところですね。
黒薔薇編カットして2クールにした方がもっとよかった。
こういうところを見ると、90年代末と今・・・
だいたい2000年代後半ですかね、の製作体制って全然違うなって感じ。
この頃はまだふつうのTVアニメで、しかもウテナは夕方に放映されてたけど
(それが恐ろしいことだ!)
ウテナの内容ってOVAでもおかしくないような激しいことやってますし。
エヴァもそうですよね。
この頃のエヴァやウテナって、そういう時間帯に放映することで
アニメ界から革命を起こそうとしてた。
で、今は深夜アニメばっかりで
これは昔で言うところのOVAのような作り方です。
昔はTV放映で夕方~7時の時間帯じゃないと、
若い視聴者向けじゃなかったけど、今はネットもあるし選択肢が増えた。
全39話なんとか持ったのは、34話のサトジュンコンテ回があったから。
これがもう楽しみで楽しみでしょうがなかった。
そして重要な話でした。
(因みに絵コンテと演出分かれてるアニメはどっちが上?というのは
基本的に絵コンテが上、ベテランがやって演出は統括のようです。)
しかし、ウテナは五十嵐回がいちばん面白いっす。
ふつうの五十嵐→どれみ
尖った五十嵐→ウテナ、『ホスト部』1話
おはなしについては序盤で想像したとおりになってしまった・・・
いや、ラストはあれしかないよね、って。
そこが逆予定調和みたいになっててつまんなかった。
前半の感想でも書いてるんですが、
アンシーってムカつくじゃないですか。綾波じゃないですか。
で、ウテナって空気じゃないですか。
そしたらラストはああなるよね。
漫画版の方がラストはわかりやすくて好みかも。
「アンシーがムカつく」、しかも声が渕崎ってところ
このキャラ設定が非常に素晴らしいんです。
あそこまでムカつく、ドSが喜ぶキャラは他にいない。
後発作品への影響としては
ウテナが空気というのを推し進めたら『ゆるゆり』・・・なのか?w
あとまどか☆マギカですね、やっぱり。
ウテナ→まどか☆マギカに変遷する要素が何か
抽出すると面白いと思います。
「ほむほむの能力」以外だと、萌えとバトルロワイアルもの。
(個人的に、「萌え」が顕在化したのって
CCさくらと東鳩マルチぐらいからだと思ってます)
それと、ウテナの頃は男キャラが出てホモォ要素もあるんだけど
2000年代中盤以降だと
草食系男子→男子不在の美少女動物園→百合 じゃないかなと。
去勢されてってるなー。
キャラでいうと、「薫ミッキーは絶対に女のはずだ!!!」と
最後まで信じてたんですがふつうに男で終わって俺涙目・・・
この、オタクの幻想を打ち砕くような・・・
アンシーが不愉快キャラなのもそうなんですよ、
ウテナにしろエヴァにしろテーマが近くって
「オタクの幻想を打ち砕く」ってのがありますね。
それが当時の「革命」でした。
で、皆さんご存知のとおり革命は失敗しまして
逆方向での革命が起こっちゃったっていう。
ミッキーは今のテンプレでいうと男の娘なんだけども
やっぱり早かったなあ。
CCさくらにも秋月奈久留ってのが出てきますけど。
全体として、倒錯した耽美なお話なんですが
地上波で直接的に描けない部分をカットして
演出効果を上げるというのがほんと、ものすごいアニメでした。
このアニメは演出が全て。
最終話ひとつ前の予告も最高でしたw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暁生編は最終回までがとても辛い。
過去のしがらみや、屈折した考えとは無縁だったウテナが支配されていくので、全体的にドロドロしちゃうんですよね。
でも、女性同士のやり取りがしたたかで女としては見てて興味深いところもありました(笑)
男性陣のひたむきな恋も見どころです。
最終回は何度見ても感動する。 -
恋と友情と愛と裏切りと芸術とアングラとジェンダーと暗喩と。
学園という箱の中で繰り広げられる、
人生の物語。
ウテナを一通り見終わった後、
変わる人は変わるのではないでしょうか。
一番好きなアニメ!18時に放映されていたなんて過激すぎます… -
あらゆる少女漫画を引き受けて少女漫画を乗り越える。
そのためにはパロディという手法を取らざるを得ない。
そして少女漫画の目指すものは、自己の革命。
という監督のインタビューを後に知り、大いに納得させられる。
大傑作。 -
世界を革命する力を!
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やばいくらい好き!
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いつか一緒に輝いて
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樹里先輩回、黒薔薇編、ラスト数話が特に素晴らしかった。最高のアニメでした。見れてよかった
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川上さんが録り直したと言われるところが全く分からないです。
絵は描き直しが記憶と大分違っててよく分かりましたが、昔の雰囲気そのままで嬉しかったです。