テルマ&ルイーズ (スペシャル・エディション) [DVD]

監督 : リドリー・スコット 
出演 : スーザン・サランドン  ジーナ・デイビス  マイケル・マドセン  ブラッド・ピット 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
4.00
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本棚登録 : 157
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142692122

感想・レビュー・書評

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  • 30年近く前に鑑賞したものをもう一度

    女2人の逃避行
    キャストも豪華 今回観て、あ!マイケル・マドセンが出てるしハーヴェイ・カイテルも出てた!と思い出す 贅沢な映画だわ〜若い頃のブラピまで(それは覚えてた)

    途中まではテルマの男を見る目のなさとそれにまつわる色々にイライラするんだけど、テルマが覚醒してからは良い!しっかりしてそうなルイーズが、テルマの行動にびっくりしたりして、そこもまた可愛い

    一番面白かったのは自宅に電話したテルマが夫に「やぁ!テルマ」といつもなら絶対に言わない事を言われて速攻で電話を切ったところw 普段どれだけ夫が横暴なのかがわかる

    ラストはあっさりと そこもまたこの映画の余韻を残す良いところ

  • 男根主義が夢想する“女の友情”ロードムービー。

    『女は女である』というとき、その主体はえてして男になる。
    煮え切らない恋人にうんざりしているウェイトレスのルイーズと、夫の浮気に気づきながらも専業主婦として“籠の鳥”にされているテルマ。二人の主人公は対照的な性格として描かれながら、「自由」を求めるバカンスの道中で羽を伸ばし、普段とは打って変わって「女」に戻ろうとする。劇中序盤、多くの部分で「女」である二人は「男」の性的対象あるいは搾取の対象として描かれる。言い換えれば、「女である」ということは「そういうもの」として描かれているようである。
    事件と過去、出会いと裏切り…陳腐といえばそれまでだが、物語は徐々に陰を帯びる。
    物語終盤、いよいよ破天荒な逃走劇へと変貌しようというとき、ルイーズはルージュを塗りかけて捨てる。老夫婦の視線に気づいた瞬間、彼女は何を思ったのであろうか。しっかり者として描かれていた彼女にとって、別にどう見られても構わないわ、という表面的な変化を表したシーンとは思えない。「もう私に彼ら(老夫婦)のような平凡な未来はない」という諦念のようにも見えなくもない。しかし、自ずと窮地へ向かう彼女らの逃避行は、究極的に自己の解放の物語なのである。ルイーズが手にしたルージュは、男性性に対する女としての「武器」を象徴している(この映画でいえば、男性の武器が「金」)。恋人に愛され、彼女はそれなりに自立した生活を営んでいたかのようで、その実は自覚なしに恋人に依存していたともいえるのだ。金を奪われて絶望したルイーズは、「男」あっての「女」であったことを自覚し、過去の自分からの訣別を決意した、と考えるのは無理があるだろうか。そうした向きから、「男/女」を失った二人の行先は、賛否両論を巻き起こすフィナーレに向かうのだが、それこそ冒頭に述べた男根的女性観の権化といえるのではなかろうか。

    自由とは、抑圧からの解放のみならず、必然性の洞察を要する事態をも生む。二人の選択が間違いといえるものも、正しいというものも、何もない。ただ己の道を、導かれるように見据えた二人のテーマソングにMarianne Faithfull のThe Ballad Of Lucy Jordanが悲しいほどよく似合うのだ。

  • 自分にはできなかった夢を、映画の登場人物に託し叶えてくれる。
    アメリカの広大な土地で、夢の切れ端を載せて走ってくれる力強さがある。
    テルマとルイーズのやり方を100%肯定はできない。だけど気持ちはわかる。
    ずっと我慢していて、あるいはその我慢にすら気づいていない。
    できた傷を無言で耐え、ルールというしがらみに捕らわれなければ成り立たない生活もある。
    「わたしの中で何かが弾けたの、もう戻れない」といい放ったたテルマの表情は飛びぬけて印象に残ったし、それを受け止めるルイーズとの友情も美しかった。
    誰しも、大なり小なり愚かさのなかで生きている。

    ラストシーンをどう決着つけるのかな、と予想しながら観ていたのだけれど、納得せざるをえない終わり方で爽快感すらあった。

  • (1991、アメリカ)

  • ルイーズはとても落ち着いていてかっこいいし女々しかったテルマがどんどん開花していくのが爽快。最後は笑って泣いた。

  • 若いブラピが可愛かった(笑)
    なんだか大変なことになってしまったけど、女二人って良いね。

  • つまらない日常から逃げるために逃避行した女2人。
    それが襲われかけて逃げることになる。
    かっこいい2人の女の話

  • 久しぶりに、どんどん引き込まれた映画だった。

  • 女性版、俺たちに明日はない!のようなもの。
    登場してくる男がただ一人を除いて全て馬鹿。
    行き当たりばったりと言えばそうなのだが、それが女性らしいのだろう。女性が脚本を担当しただけのことはあります。
    最後の解放感は、ある意味爽快でした。

  • 謎の解放感。テキサスの風と砂ぼこりが肌で感じられる。音楽も素敵。レボリューショナリーロードでモヤモヤしたらこちらでスカッとすべし。

  • 女子会系。スーッと入ってポカーンとなる、いい意味で。

  • 見てる時楽しかった。特典映像のもうひとつのラストシーンが超おかしかった。車(免許)もねぇ、金もねぇ、共に旅できる女友達もいねぇ自分が超虚しくなった。車(免許)と金と女友達が欲しい、で、旅したいよー。

  • リドリー・スコットの作品は、当たりはずれが多い。「エイリアン」「ブレードランナー」「ブラック・レイン」のような名作もあれば、「プロメテウス」「悪の法則」といった駄作もある(あくまで個人的見解)。「テルマ&ルイーズ」は、当たりの作品で、当時のアメリカで女性がどのような立場であったのかが学べ、今後どのようになっていくかが暗示される。

    彼は美術やデザインを学び、もともと動画広告などを多く手掛けていたからか、映像で勝負する(映像に凝る)監督で、歴代作品を見ても、映画を通して表現したい一貫したテーマが見えてこない。しかし、だからこそ、その時々で色々なジャンルに挑戦し映像で観客を楽しませることができる。そういった意味では、「テルマ&ルイーズ」は映像で楽しむ類のものではないので(ラストシーンは除く)、思想に重きを置いた彼としては数少ない作品だと思う。

    彼も今年で80歳と高齢なので、ひとつかふたつ「テルマ&ルイーズ」のような名作を残してくれることに期待したい。
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    女性の強さと怖さ、そして弱さがわかる作品。ラストシーンの少し前の「本当の自分になれたのよ」という言葉が秀逸。

  •  リドリー・スコットってこんな映画もとってたんや。テルマがめちゃかわいい。でも、ラストがもう少しハッピーな感じで終わって欲しかった。

  • この映画を一言で表すなら、「解放」。

    ラストで二人があぁなってしまうのは切ないが、抑圧から解放され、本当の自分を見つけてしまった二人には、もう他に道はなかった。

    女の友情って、色々あるけどやっぱり最高だな、と思わせてくれる、そんな映画。

  • クライマックスのふたりの表情が最高

  • ウエイトレスとして働くルイーズと亭主関白な夫を持つルイーズが
    車で数日間のバカンスに出かけるが、羽目を外し過ぎたルイーズがおかしな男に絡まれ…。

    旅行という日常と非日常の対比が際立つストーリーを下敷きに、
    束縛される今の生活と逮捕、犯罪と解放、トラウマの過去と逃走などを、
    うまい具合に散りばめて進む脚本はお見事。

    ターニングポイントごとに、帽子を手に入れたり、
    下劣なトレーラーの運転手にひたすら謝罪させたり、
    ルイーズの自宅で待機する警察官が感動ドラマに見入ったりと、
    シニカルな小ニクイ演出も光る。

    逃走は日常、更に言えば、今の日常を作ってしまっている自分や
    過去のトラウマからの逃走。

    環境が劇的に変容するとき、行き先を見据え、アクセルを踏むのは
    結局のところ自分と気付く。
    その恐怖と快感、そして解放の途へと至る、紛うことなきロードムービー。

  • 女だけで逃避行。崖へ飛び込むシーンが潔い。

  • 男からすると、この映画の、男性社会に対する痛烈な批判には「ほんとうに何も言えません。すいません」としか言いようがない(こういう映画を撮れるリドリー・スコットは女系家族に育ったのかしらと思って調べたが、男ばかりの家族の中で育ったようだ)。ことにテキサス時代のルイーズに何が起こったのかを考えると気分は本当に暗くなる。それにしても一番の問題はハーヴェイ・カイテル演じる刑事で、「君さえ、そんなに職務に忠実じゃなければ、テルマもルイーズもこういうことにならなかったんだよ!」と思ったですよ。まったく~。
    でも、2人のキスシーンって純粋に友情によるものなのに、アメリカ人は同性愛と思うのかぁ。やっかいな人たちだ。

  • 最高におもしろい!
    でも最後は切ない!!

    どんどん二人の女性が強くなっていく様は勇気づけられるし爽快だ。

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