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- / ISBN・EAN: 4582224463688
感想・レビュー・書評
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手塚治虫は、切り詰めた表情はなく
始終 にこにこと 笑っている。
笑顔が素敵な オッサン である。
自分だけの作業場を持っていて
クラシックを聞きながら 絵を描く。
1日 20枚のペースで、ただひたすら書く。
アイデアは 次々に 沸くという。
アドルフに告ぐを 書くきっかけになったのは
ヒットラーに わずかに ユダヤの血が流れている
ということが ヒントだった。
そして ゾルゲに興味があり
ゾルゲとヒットラーを 組み合わせて 物語になった
という。
すごいなぁ。
物語が アタマの中に 次々に浮かぶとは。
昆虫に興味を持った。
そして 昆虫の絵を 中学のころに描いた。
その絵を見せてもらうが・・・
写真のようだった。
天才は 天才 として生まれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おすすめ度:95点
「マンガの神様」と称されるまでに至った手塚治虫氏の創作の秘密に迫るドキュメンタリー作品。
アシスタントさえも入ることが許されなかった、都内の小さなマンションの一室にある彼の仕事場。そこに初めてリモコンカメラを持ち込み、神業と言える仕事ぶりでマンガ一筋に打ち込む姿を紹介した、非常に貴重な映像だ。
失礼ながら、とてもキレイとはいえないアパートの一室で、悶々とマンガを描く姿には驚く。
幼少期の想い出や「アドルフに告ぐ」の着想、スランプ克服、創作の苦悩などが、本人の口から赤裸々に語られる。マンガの神様の創作の歴史は精神的な苦悩の連続であり、不眠不休の中、必死になって漫画を描く姿だ。
それにしても、手塚氏は、よくぞ、こここまで本人がさらけ出される丸裸の映像の撮影を許可し、全国に放送することを許したものだと思う。
凄いドキュメンタリーである。