タクシデルミア~ある剥製師の遺言~(通常版) [DVD]

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監督 : パールフィ・ジョルジ 
出演 : ツェネ・チャバ  トローチャーニ・ゲルゲイ  マルク・ビシュショフ 
  • CCRE (2008年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4560292512910

タクシデルミア~ある剥製師の遺言~(通常版) [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • デヴィッド・リンチ、ギャスパー・ノエ、ヤン・シュヴァンクマイエルあたりをミキサーで砕いて一緒くたにしたような…。あとテリー・ギリアム、それからジャン=ピエール・ジュネとかもかな。興味を引くために有名監督の名前を挙げましたが、それぞれの独自性に超失礼なのは承知。でも上記の名前にピクッと反応したそこのあなた、この映画はきっと気に入るはずですよ。と思いますですよ。

    際限なく続く毒味あるユーモア。笑う度に何かが刺さったような痛みを感じるのは、この映画が曇りのない真実を突いているからに他ならない。
    人間と言う生き物が本質的に持つ奇妙さ、グロテスクさをこれでもかと見せてくれる作品。そのとことん振り切れたスタンスには恐れ入った。人間は所詮己の汚い欲望に絡めとられた存在でしかないのだろうと、力ずくで思わされてしまう。

    極端なほど悪趣味で、物語も奇天烈極まりないものなんだけど、結局のところ、この映画の言おうとしているのはその一点に尽きるんじゃないのか。そう考えると、なんとまあ単純明快な映画であることか。
    そしてそれを突き詰めた果てのラストの展開は壮絶かつ圧巻。もうなんて言ったらいいか分からないけどとにかく凄いや。よくやるよな、と。何から何まで、異常に過剰。過剰に異常。表現にブレーキがない。

    前から興味は惹かれてました。サンダンス映画祭で受賞したものの、通例であるはずのNHKでの放送が見送られたというアナーキーなエピソード付き映画。そそるやん?めっちゃそそるやん?実際鑑賞してみたら期待以上にものすごい作品で驚きました。と同時にNHKの困惑が目に浮かんで、笑えた。

    ハンガリー映画史上最高額の資金が投入されたとのこと。皆さん、こんな映画にそれだけ金かけるハンガリーの偉大(な馬鹿)さに喝采を送りましょう。てかこんな映画早々に撮ってしまってこの監督これから大丈夫か。確実に異能ですけどこの作品で燃え尽きてないか心配。

  • なんだこのテリー・ギリアムばりな映像感は・・・
    どことなく「ブリキの太鼓」や「ピンクフラミンゴ」に通じるグロテスク感と生々しさに溢れていたなぁ。

    こういうの好きな人にはたまらんのだろうな。・・・私はどちらかと言えば好きでない方向のカルトなんでそんなに楽しめたわけではない。
    むしろ肉とか血とか好きじゃないんで目を背けたくなってしまう。

    ハンガリーの謎の親子3世代による不思議な家系図。
    こういう設定で濃さや奥深さはやっぱり「ブリキの太鼓」には何歩も負けてしまう感が否めない。どうしても比べてしまう。
    多分前者が社会風刺を込めたシリアスな作品であるのに対し、本作はファンタジー感が強いのでふわふわしていてどこか世間離れ感がそういう意味での生々しさを祓っているように感じる。

    色ボケの初代のじいさまの話の流れが個人的に一番好きな節ではありました。モザイク所だけども。

    でもラストの美しさは圧巻。忘れられない美しさ。
    あんな気持ち悪い人←失礼。でも人体って美しいね。万歳的で。ラストの印象は強烈。昔、人体の不思議展で人体模型を観た時を思い出してしまいました。

  • 賞を渡したNHKが放映を打ち止めた
    パールフィ・ジョルジの新作。


    【1】第二次大戦下:祖父
     →性的妄想に取り憑かれた寒村の当番兵
    【2】共産主義政権下:父
     →国を代表する超巨漢のスポーツ大食い選手
    【3】現代:息子
     →父と猫の世話をする痩せぎすの剥製師

    この「息子」を語るために
    三世代のハンガリーの親子をなぞっていく物語、です。

    性器 食事 嘔吐 解剖 機械
    前作の「ハックル」に比べて とにかく 猛烈に 悪趣味。
    ヤン・シュヴァンクマイエルやデヴィッド・リンチ
    ミシェル・ゴンドリーあたりの映画が好きな人には
    きっととてもたのしい世界だと思います。
    そこに「ブリキの太鼓」や「ピンクフラミンゴ」「The Cell」「モンティパイソン」なんかを
    ぶち込んでかき混ぜてひっくり返しちゃったような
    奇天烈ポップでチープな画面。

    3番目の剥製師のエピソードがお気に入りだったのですが
    この息子の部分だけはオリジナルなんだそうです。
    (祖父と父の部分はハンガリー作家の原作+創作)
    祖父は性欲 父は食欲 と
    それぞれ醜いほどに「生」を感じさせているのに対して
    息子だけは常に「死」に囲まれているのがおもしろい。

    メイキングでもっともっと美術が観たかったな。
    剥製屋とラストの美術館の危ないオブジェとてもく気になる。
    ごはん食べながらだけは おすすめ出来ません。

  • 苛められ下っ端人生の中で空想の世界に逃げ込んだ祖父、大食い選手という勝負に人生をかけた父、勝負師の父が望むように強い男として育たなかった、剥製師を職業に選んだバラトニ・ラヨシュ。親子三代の奇妙な人生が、飛び出す絵本を見ているような独特のカメラワークで移り変わっていく。 三世代目に移るシーンの始まりが、鳩の尻穴のアップからフンが飛び散り、成長したラヨシュの足下に落ちる映像なのがすごい。
    ラヨシュに頼りきりのくせに息子を召使いのように見なしている過去の栄光にすがるばかりの父の、自分では身動きもできない肉の化け物と化した姿がすさまじい。そんな父を憎みながらも、派手な父の人生に比べ自分の人生には何もない、何かを成したいと強く願い、究極の作品を作り出してしまうラヨシュのコンプレックスもわかりやすい。
    自分で自分を剥製にする狂気のクライマックスシーン、グロテスクな上に長くて直視できなかった。
    剥製となったラヨシュを死体ではなくアートと見なし世に発表してくれた客の一人も、胎児のアクリルキーホルダーを注文する倫理観が狂った人物。彼がいなければラヨシュは偉業を成した稀代の剥製師として見なされず、単なる異常な自殺者か死体も発見されずに終わっていただろう。しかしラヨシュ、内向的で恋愛に対しても独りよがりな自己完結人間っぽく見えたので、確かに作った(結果過程として死んだ)し自分が死んだ後どう扱われようが全く関係無いと思っていそうだ。
    道ですれ違ったらぎょっとするような不気味さを持ちながら、剥製になる機械にかけられている間妙になまめかしく、最後には美しい標本と化すラヨシュ役の俳優さんがハマりすぎていて素晴らしかった。

  • こういうの見ると一人じゃなかったんだよかったーとおもえるかんじ

  • 渋谷で彼とみました。

    なんか想ったより評価高いですね。
    きもちわるいのとグロいのが無理なあたしには厳しかったです。途中で泣きました、気持ち悪すぎて泣きました
    性描写だけではとどまらない
    嘔吐物の気持ち悪さ
    体形の気持ち悪さ
    世できもちわるいといわれるすべてをつめこんでる
    ぐろすぎ。
    親子三代みんな変態。変態だけど美しいのかもしれない、ある意味。不快だったけども。
    苦手なあたしには難しかったです

  • これ大好き。三世代に渡り人間の動物性を追った怪作。

  • 序章では性欲の愚かさを、次章で食欲の汚ならしさを、最終章で生きることと死ぬことの不気味さ、怖さを表した作品。ひたすら悪趣味でキモくてグロい。しかし何か残る。

  • 剥製にされていく過程が美しい。

  • 好きですこういうの。
    ただ、お洒落としていろいろ取り入れているだけの気もする。偏執狂的な眼差しを感じなかった。

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