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- / ISBN・EAN: 4988126206215
感想・レビュー・書評
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山間に一人暮らしをする英国人の祖母の家に12才の孫娘はやってくる。孫娘は学校で迎合して過ごすのが嫌で不登校を選び、母からは扱いにくい子と言われ祖母に託されたのです。魔女になるには、まず、規則正しい生活から。「自分で決める。決めたことは実行する。」多感な少女に迎合せず、真正面から見つめ、多感な時期を乗り越えさせ、自立させる、祖母の子育てが素晴らしい。柔和だけど芯が強い魔女だ。洗ったシーツをラベンダー畑の上に広げて干して、そのシーツを敷いて眠りについていました。羨ましい。
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この映画のおばあちゃんを演じたサチ・パーカーさんは
大好きなあの「アパートのかぎ貸します」主演の
シャーリー・マクレーンの実の娘さん。
彼女が見たいというのが一番の動機でした。
その表情の端々にお母さんを髣髴とさせるものがあって嬉しくなりました。
子供の頃、日本で過ごされたこともあって
日本語も堪能で「西の魔女」役を演じるにはにはもってこいだったのでしょう。
粗野な男、木村さんも嫌われ役として120%機能していましたね。
映画の内容は私のようなアラフォーオヤジ向けではありません。
ターゲットは主演のマイちゃんと同世代の子供たちへ向けて
親世代が思春期を迎えた子供たちへアドバイスしたい内容を
おばあちゃんとの「魔女修行」に織り込んだお話でした。
ゆっくりとかみ締めるように話し、わかりやすく進む構成は
ターゲット層に対しての配慮ある作りになっていると感じました。
これを見てターゲット世代の子供たちが「良い助言だ」と
受け取ってもらえるのであったら嬉しいですね。
下手をすれば親心の独りよがりに終わってしまうかもなぁ
とも思ったりもしました。
でも私の5歳の娘にも時期がきたらそっと見せたい映画でありますね。 -
中学に入り不登校になったまいは、イギリス人の祖母の元に預けられる。自らを魔女と名乗る祖母は、まいに学校では教えてもらえない魔女修行を彼女に授けるが…。
梨木香歩による同名の原作小説を映画化。
世の中には、キャスティングさえ出来ればその映画化は成功がほぼ確定するという小説や漫画が溢れている。
実際には誰もが納得できるキャスティングが出来ないからこそ、「イメージが違う」と俳優女優が叩かれてみたり、キャスティングした俳優たちに合わせた新設定を追加して原作ファンに激怒されたり…ということが起こる。
この映画はまさに「キャスティングさえできればほぼ成功」の典型例であり、「日本に住むイギリス人の祖母、しかも魔女」というハードルの高さ。
そして製作陣はサチ・パーカーという逸材をちゃんと見つけ出した。この時点で、もうこの映画は成功している。ここから先は無駄な味付けは一切不要いやむしろご法度。その点もちゃんと理解されていて、脚本家や監督が妙な「オリジナル欲」を出していなかったのも好感が高い。
いかんせん原作がゆっくりと優しく時間が流れていく作品なので、退屈だと思う人もいるかもしれないが、この映画はこれでいいのだと思う。 -
自然の中で自分を見つける少女を描くファンタジー。
原作がすっごい好きなので、イメージ違うかったらどうしよ~って不安やったんですが・・・
めっちゃイメージ通り。涙ですぎてメイク流れたけどすごい良かったです。
デートじゃなく、おばあちゃんとかと観たい映画かも。 -
原作は以前読んでいて初めて観た。本当に原作に忠実でイメージそのまま映像化されていた。
おばあちゃんの想いが手に取るように伝わってきて泣いた。
大切なものは考えてみないとわからないの?
サボテンは水の中に咲く必要はない
シロクマがハワイに住まないからといって誰が シロクマを責めますか
好きな言葉 こんな素敵なおばあちゃんだったらよかったのに。 -
雰囲気 ★★★★★
予告編もレビューも何も情報を入れずに観た。
それがとても良かった。
自然の音が自分の中でメロディに変わっていくこと。
ちょっとした嫌なことも身体で感じる幸せで少しずつ薄れていくこと。
人の声に振り回されず、自分で決めることが大切。
早寝早起き、食事、運動が精神力を高める秘訣。
どんなに優れている人でもちゃんと弱いところがあって、必ず死ぬということ。
死んだら解放されるということ。
その時が来るまで、意志を持って生きること。-
「死んだら解放される」
それを真っ直ぐ描ける人ですね、梨木香歩は
(死ぬ話なので、長く敬遠していたのですが、最近やっと原作を読みました。...「死んだら解放される」
それを真っ直ぐ描ける人ですね、梨木香歩は
(死ぬ話なので、長く敬遠していたのですが、最近やっと原作を読みました。次は映像です。)2014/03/18
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ちょっと心が繊細で傷つきやすい年頃の中学生の女の子。学校に行けなくなったのをきっかけに,大好きな祖母が暮らす山の中にしばらく二人で住むことに…。
大自然に抱かれ,大きな祖母の愛に抱かれて,自分らしさを見つけて自立していくまい。前に進んだり,後戻りしながらも,少しずつ成長するまいの姿が素敵です。
植物の名前もいろいろ出てきて,それもまた興味深い作品でした。まさに雑草という草はない…ですね。
《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
“西の魔女”と呼ばれる英国人の祖母と孫の少女との心の交流をつづった梨木香歩のベストセラー小説を映画化した心温まるヒューマンドラマ。
中学に入ったまいだが、まもなく学校へ行けなくなってしまい、母の提案で、森の中の一軒家に住む祖母としばらく過ごすことに。大好きな祖母との自然豊かな暮らしの中で、まいは楽しく生きる力を取り戻していく・・・。祖母を演じるのは名女優シャーリー・マクレーンの実娘サチ・パーカー。