西の魔女が死んだ [DVD]

監督 : 長崎俊一 
出演 : サチ・パーカー  高橋真悠  りょう  大森南朋  高橋克実  木村祐一 
  • 角川エンタテインメント
3.76
  • (208)
  • (289)
  • (276)
  • (50)
  • (10)
本棚登録 : 1568
感想 : 305
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126206215

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山間に一人暮らしをする英国人の祖母の家に12才の孫娘はやってくる。孫娘は学校で迎合して過ごすのが嫌で不登校を選び、母からは扱いにくい子と言われ祖母に託されたのです。魔女になるには、まず、規則正しい生活から。「自分で決める。決めたことは実行する。」多感な少女に迎合せず、真正面から見つめ、多感な時期を乗り越えさせ、自立させる、祖母の子育てが素晴らしい。柔和だけど芯が強い魔女だ。洗ったシーツをラベンダー畑の上に広げて干して、そのシーツを敷いて眠りについていました。羨ましい。

  • この映画のおばあちゃんを演じたサチ・パーカーさんは
    大好きなあの「アパートのかぎ貸します」主演の
    シャーリー・マクレーンの実の娘さん。
    彼女が見たいというのが一番の動機でした。

    その表情の端々にお母さんを髣髴とさせるものがあって嬉しくなりました。
    子供の頃、日本で過ごされたこともあって
    日本語も堪能で「西の魔女」役を演じるにはにはもってこいだったのでしょう。
    粗野な男、木村さんも嫌われ役として120%機能していましたね。


    映画の内容は私のようなアラフォーオヤジ向けではありません。

    ターゲットは主演のマイちゃんと同世代の子供たちへ向けて
    親世代が思春期を迎えた子供たちへアドバイスしたい内容を
    おばあちゃんとの「魔女修行」に織り込んだお話でした。

    ゆっくりとかみ締めるように話し、わかりやすく進む構成は
    ターゲット層に対しての配慮ある作りになっていると感じました。

    これを見てターゲット世代の子供たちが「良い助言だ」と
    受け取ってもらえるのであったら嬉しいですね。
    下手をすれば親心の独りよがりに終わってしまうかもなぁ
    とも思ったりもしました。

    でも私の5歳の娘にも時期がきたらそっと見せたい映画でありますね。

  • ある日、仕事をサボってプライムビデオを鑑賞。
    あの日はサボって正解だったな。人間、うまくやっていかないと体がもたない。サボっても人に迷惑をかけないで済む日は極力サボろうと思う。生きていくのは、大変だから。

    この映画は、生きづらさを抱える繊細な中学生の主人公が、森の奥に住む「魔女」、おばあちゃんのところで数週間を過ごす物語。何といってもおばあちゃんの家のたたずまい、古風な暮らしぶりが良い。
    少女はおばあちゃんに少しずつ心の内を見せ、自分を見つめ、「魔女修行」という名の元に生きる力をもらっていく。だけど、おばあちゃんとの時間も永遠ではない。

    両親と暮らすため、引っ越しをする決断が下され、お母さんが迎えに来た日、お母さん(魔女の娘)とおばあちゃんの会話を聞く少女。その目線の先にある、おばあちゃんの手の描写がすごく心に残る。お母さんから見たらおばあちゃんは強く、自分の生き方・信念を貫いている人だが、おばあちゃんだってか弱く、孤独を抱える一人の女性だということが、その小さく老いた手の映像からぐっと心に刺さってくる。

    映画ってすごい。
    そして手嶌葵さんのエンディングテーマ。音楽もすごい。

  • 中学に入り不登校になったまいは、イギリス人の祖母の元に預けられる。自らを魔女と名乗る祖母は、まいに学校では教えてもらえない魔女修行を彼女に授けるが…。
    梨木香歩による同名の原作小説を映画化。

    世の中には、キャスティングさえ出来ればその映画化は成功がほぼ確定するという小説や漫画が溢れている。
    実際には誰もが納得できるキャスティングが出来ないからこそ、「イメージが違う」と俳優女優が叩かれてみたり、キャスティングした俳優たちに合わせた新設定を追加して原作ファンに激怒されたり…ということが起こる。

    この映画はまさに「キャスティングさえできればほぼ成功」の典型例であり、「日本に住むイギリス人の祖母、しかも魔女」というハードルの高さ。
    そして製作陣はサチ・パーカーという逸材をちゃんと見つけ出した。この時点で、もうこの映画は成功している。ここから先は無駄な味付けは一切不要いやむしろご法度。その点もちゃんと理解されていて、脚本家や監督が妙な「オリジナル欲」を出していなかったのも好感が高い。

    いかんせん原作がゆっくりと優しく時間が流れていく作品なので、退屈だと思う人もいるかもしれないが、この映画はこれでいいのだと思う。

  • 自然の中で自分を見つける少女を描くファンタジー。

    原作がすっごい好きなので、イメージ違うかったらどうしよ~って不安やったんですが・・・

    めっちゃイメージ通り。涙ですぎてメイク流れたけどすごい良かったです。

    デートじゃなく、おばあちゃんとかと観たい映画かも。

  • 原作は以前読んでいて初めて観た。本当に原作に忠実でイメージそのまま映像化されていた。
    おばあちゃんの想いが手に取るように伝わってきて泣いた。
    大切なものは考えてみないとわからないの?
    サボテンは水の中に咲く必要はない
    シロクマがハワイに住まないからといって誰が シロクマを責めますか

    好きな言葉 こんな素敵なおばあちゃんだったらよかったのに。

  • 雰囲気 ★★★★★

    予告編もレビューも何も情報を入れずに観た。

    それがとても良かった。

    自然の音が自分の中でメロディに変わっていくこと。

    ちょっとした嫌なことも身体で感じる幸せで少しずつ薄れていくこと。

    人の声に振り回されず、自分で決めることが大切。

    早寝早起き、食事、運動が精神力を高める秘訣。

    どんなに優れている人でもちゃんと弱いところがあって、必ず死ぬということ。

    死んだら解放されるということ。

    その時が来るまで、意志を持って生きること。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「死んだら解放される」
      それを真っ直ぐ描ける人ですね、梨木香歩は
      (死ぬ話なので、長く敬遠していたのですが、最近やっと原作を読みました。...
      「死んだら解放される」
      それを真っ直ぐ描ける人ですね、梨木香歩は
      (死ぬ話なので、長く敬遠していたのですが、最近やっと原作を読みました。次は映像です。)
      2014/03/18
  • ■オリジナルの役があるけれども、原作のイメージを壊すことなく、忠実に再現。おばあちゃんの家・庭・裏山・暮らしもイメージ通りで素晴らしい。
    ■何があるってわけじゃないし、起伏は激しくないけれど、優しい気持ちになれる。
    ■おばあちゃん役のサチ・パーカーさんが、本当に素敵です。おじいさんの思い出を語り、いちご畑で涙するシーンは印象深い。おばあちゃんの入れたお茶は本当においしそうです。
    ■まいも多感な中学生時代を上手に演じています。この時代だからこそ、思い込みの激しさや、許せないことも多いんだろう。
    ■やっぱりこの話は、最後の一言が秀逸。その言葉を聞きたいがために、最後まで観れる。

  •  ちょっと心が繊細で傷つきやすい年頃の中学生の女の子。学校に行けなくなったのをきっかけに,大好きな祖母が暮らす山の中にしばらく二人で住むことに…。
     大自然に抱かれ,大きな祖母の愛に抱かれて,自分らしさを見つけて自立していくまい。前に進んだり,後戻りしながらも,少しずつ成長するまいの姿が素敵です。
     植物の名前もいろいろ出てきて,それもまた興味深い作品でした。まさに雑草という草はない…ですね。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
     “西の魔女”と呼ばれる英国人の祖母と孫の少女との心の交流をつづった梨木香歩のベストセラー小説を映画化した心温まるヒューマンドラマ。
     中学に入ったまいだが、まもなく学校へ行けなくなってしまい、母の提案で、森の中の一軒家に住む祖母としばらく過ごすことに。大好きな祖母との自然豊かな暮らしの中で、まいは楽しく生きる力を取り戻していく・・・。祖母を演じるのは名女優シャーリー・マクレーンの実娘サチ・パーカー。

  • 原作持ってます。療養としての魔女修行などは簡明に分かりやすくされている。が、ゲンジさんの、原作でもずっと納得いかない女児の部分はそのままだった。そこは考えろってことなのかな。

全305件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×