いのちの食べかた [DVD]

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監督 : ニコラウス・ゲイハルター 
  • 紀伊國屋書店 (2008年11月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215037051

いのちの食べかた [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 従業員たちは食べていた。
    掃除でもするかのように動物を集め、とても丁寧とはいえないやり方で台に乗せる。
    電気を流し、肉を引きちぎり、内臓を分別し、縞模様にたくさんの「食べ物」を吊るす。
    その食べ物、果ての物を、手を下した彼らは食べていた。

    万物の神や自然への畏怖は消え、効率という名の新たな神の名の下で、命までもが捨てられていく世界の悲しさ。
    そして、日々の消費で、食事のたびの満腹で、その世界の加速に加担している自分に対する悲しみ。

    見終わった後につけたテレビでは、あいもかわらず人気の料理番組がやっていた。それを観て、体が「食べたい」と反応してしまう。人は体の中に動物を飼っている。理性が四の五の言うが、現実は彼らに動かされる。そして、生きるという面から見ると、私の中の動物は実にうまくやってくれる。

  • 「いただきます」
    「ごちそうさま」
    その意味を深く知るドキュメンタリー。

  • 私達が食べている食材(肉、魚、野菜)がどのように作られているのかが、淡々と映されているドキュメンタリー。予告編→https://www.youtube.com/watch?v=EmZk-Lwl2Uk
    温度管理された部屋で孵化させられたひよこちゃんがベルトコンベアーで運ばれ育てられ美味しい鶏肉になるまで。。。
    牛の人工授精~屠殺~牛肉になるまで。etc
    畜産も、もはや工業みたいなんだなぁ。。。
    なかなかお目にかかれないものだと思うので貴重な映像でした。
    当たり前に血や内臓が見えたりするシーンもあるのでそういうのが苦手な人は要注意だけれど。
    ナレーションもBGMも一切なく、淡々と作業をする人々と機械音と、動物の鳴き声のみ。でも飽きずに観てしまいました。
    特に何かの感情を煽ったり訴えたりするわけでもなく、これがただの事実です。って感じなのが個人的には好きです。
    動物たちに、作業する人たちに対して「いただきます」という気持ちを持っていたいものです。

  • 牛の屠殺シーンで特にショックを受けた。今の先進国では生きた動物とスーパーに並ぶ「肉」の間をブラックボックスにするのは当たり前になっている。そのおかげで消費者も複雑な感情を抱かずに食欲を満たすことができている。

    しかし、考えなくなったせいで見えなくなったこと、実はそれが生きる上で本当に大切なことだったんじゃないかと改めて考えさせられた。

  • 豚の悲鳴や鳥の鳴き声、機械の無機質な音だけで構成されている。

    彼らは動物を「モノ」として扱う。鳥をコンテナに詰めたり、牛の横腹に穴を開けて子どもを取り出したり、豚の親を固定して子に乳を飲ませたり。そのやり方はあまりにも残酷で、あまりにも整然としている。

    豚の手を淡々と落とすシーンが、心に深く刺さった。作業している女性の顔を思わず見つめる…顔色ひとつ、変わらなかった。彼女もまた、豚を食べて生きているのだ。

    人は生きるために、他の生き物を食べるようになった。人が増えて、脳が発達して、農業を始めた。
    今や、なんて華麗に生き物を管理しているのだろう。工場では、人さえも機械の一部と化しているようだ。

    いのちをいただいて生きているということは、当たり前過ぎて普段なかなか気が付かない。
    でも現実はこういうこと。そして、既に私たちにとって無くてはならないシステム。

    その肉の、野菜の、牛乳の値段は、機械の手間の分の値段。

    これから私は「アメリカ産」も「ドイツ産」も「日本産」も、全て「機械産」だと思ってお肉を買うことにする。

  • 私たちが普段食べている食べ物はどこから来るのか?
    深く考えたこともなかったけれど、ナレーションもなく淡々と続く映像は、自分の命が他の命に依って支えられているということを認識するには十分すぎるほど。気絶させられ食肉用に加工される牛、選り分けられるヒヨコ、収穫される作物、まさに大人の社会見学。

  • 観るべき。
    音楽や台詞、ナレーションは全くなくて、さっきまで生きてたニワトリが、次のシーンで‘加工’されて出てくる。
    観る側はその間に何があったかを考えたり、想像したり、勉強したり。
    製作者の意図はわかるし、斬新だと思う。

    けど、働くひとのゴハンなんて変にオシャレなシーンを入れるなら、解説やオフの動物とのシーンやもっと残酷なシーンがあっても良かったんじゃないかなーなんて。
    ちょっと中途半端で乱暴に感じてしまったなー

  • 命に感謝します。
    今日もいただきます。
    ありがとうございます。

  • あまりに機械的に無機質に工業製品的に生き物たちが食品に処理されていく様に感情が冷めた。そりゃそうです僕たちは殺して食っているんです。
    でも動物たちがかわいそうと思うのは違うというか、足りないと思う。
    だってそれでも食うんだろうから。

    食す命への感謝はもちろん忘れてはいけない。
    ただ、自分には、あんなにたくさんあんなに無慈悲に殺しておいて、
    「食い過ぎで死ぬやつと食えなくて死ぬやつがいる」
    ってことが理不尽すぎると思った。何のためにいのちは死んだのかと。

    とかく主観が排され実情がただ流れていく映像だからこそ、色々考えさせられました。

  • 子供の頃から思っていたことをようやく形にしてくれる人が現れました。


    誰もが毎日のように食べている大量の食品は、
    どのような過程をへて消費者の手に届くのか?
    現代人の命を支えながらも、ほとんど知られていない食料生産の現場に密着。
    ベルトコンベヤーに注ぎ込まれるヒヨコの群れ、
    自動車工場のように無駄なく解体される牛など、
    大規模な機械化により生産・管理された現場の実態が映し出される


    こうも人間が増え続けているのに、何故俺たちはご飯が食えるのか?
    肉が魚が野菜が食えるのか?
    食料難?
    そんなもの日本にいる限り感じることは無いだろう。

    だが、どうだ、これが現実だ!
    俺たちが食べているのは工業製品以外の何者でも無い!!
    命を紡ぐ為の殺戮無くして人間は生きられない。

    人間は産業革命を起こした人物に感謝しなくてはならない。
    工場生産方法を確立した人物に感謝しなくてはならない。


    内容を抜きにして、映画の観点から語れば、
    衝撃的だったのが、2時間ほとんど編集しないことだ。
    記録映像を淡々と流す
    それだけで映画が成立し、壮絶な反響を及ぼす。
    (食事のシーンはやらせだろうが)

    それだけ俺たちは人間の世界を知らない。

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