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- / ISBN・EAN: 4988021710084
感想・レビュー・書評
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3部作の完結編です。浦沢直樹のコミックは、エピローグ的な21世紀少年の2巻を加えて23~4巻だったと思うけど、その長い原作を出来るだけ忠実に作ろうとした映画だと思います。正直、第1作、第2作は、原作に忠実なことがあだになって、色々詰め込みすぎの訳が分からない話になっていましたが、最終章は、適度に話を間引いたり、ひねった脚色が加わっていて、3作の中で一番良い出来映えでした。
原作を読まずに映画を見た人は、「え~、あいつが『ともだち』じゃあしっくりこない」とか「なんだよ『かつまた』って」となったんじゃないかと思いますが、原作コミックは、もっと肩すかしな感じでスッキリしていないので安心してください(笑)。映画の方がずっと分かりやすいエンディングになっています。映画作品としては、3部作にせず、この最終章だけで製作公開した方が良かったんじゃないかとも思います。
巨大ロボットの映像はCGっぽさの残る荒削りな出来で、もう少し溶け込むように作って欲しかった気もするけど、もともとギャグ的な緩い空気の流れるのが浦沢直樹の作風で、あまりシリアス過ぎる映像では原作の雰囲気を崩してしまうということなのかも知れません。
最後の野外コンサートシーンもこじつけ的で唐突と言えば唐突なんだけど、音のないコミックでは出せないステージの盛り上がりが効果的に演出されていてGOODでした。
なお、BDには「もう一つのエンディング」というのが収録されていて、きっと違う人間が『ともだち』だったという別バージョンなんだろうと思っていたら、何のことはない、ただの劇場未公開シーンが加わっているだけのことでした。これを「もう一つのエンディング」と言ってBDを売るのはちょっと詐欺的で、製作の日テレや販売元のバップの良心を疑います。製作に60億円という巨費をかけたようなので、何とか回収したいというのは分かりますが、素直に「劇場未公開シーンを加えた完全版収録」で売るべきでした。誠実でない企業はいずれ市場から淘汰されますのでご用心下さい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い面白い面白い!!!
キャスティング最高。
「20th Century Boy」が頭から離れない。
ただだーんただんたーたたーだん…
面白いしちょっと怖いしドキドキするし。
しつこいくらい、あのシンボルマークの手のサインしてしまってます。
それほど、はまってしまってるってこと。
第2弾が1月にあるらしいけど、待てないよ。
いやーこれはぜひ見てほしいです。