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- / ISBN・EAN: 4988104050175
感想・レビュー・書評
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【対極にある音楽性を心から愉しめる、痛すぎるコメディの傑作】
前回のレビューまで長々と暴走していたので、今回はレビューの王道に戻って・・・観ると最高に笑える・・・いや、苦笑してしまって心が軽やか~になる作品をご紹介しましょう!!
そんな皆さんにおススメするのは、2008年に公開された『デトロイド・メタル・シティ』です!!
この作品は2005年から2010年まで青年誌”ヤングアニマル”にて連載された若杉公徳さんの超人気漫画なので・・・もう詳細はみんな知ってるよね??
なので例によって苦手な内容紹介は、サイトの皆さんの素晴らしいレビューを参照する事で補ってくださいなっ(笑)
あ~~~っ、すっきりしたっ!!
内容をかいつまんでっていうのがホントに苦手で・・・不得意な事をしなくて済んだので・・・やっぱり、ここからが本領発揮って事で暴走しちゃうぞっ・・・って、やっぱり暴走するんだねっ(笑)
えへへ・・・なのでここからは面倒くさい事に興味がある方のみ、読んでくださいな!!
デスヴォイスで周りから引かれている皆さん、用意は良いですかぁ~??
では、いきますよぉ~!!
【本文】
皆さんは”デスメタル”と呼ばれる音楽がある事を一度くらいは聞いたことがあるよね??
”デスメタル”とはヘビーメタルの1ジャンルであり、反社会的、反宗教的、反倫理的な思想を持った歌詞と思想、そして”デスヴォイス”とも呼ばれるだみ声とドラムとベース、ギターの速弾きで歌い上げる、一般にはなかなか受け入れにくい楽曲の事ですが・・・
本作の主人公である松山ケンイチさんは、真逆の軽やかなPOPS系のカヒミ・カリィさんの曲をこよなく愛しており、彼女のようなおしゃれ系ポップス歌手を目指して芸能界で頑張っているのです!!
そんなカヒミ・カリィさんの名曲はこちら!!
【Youtube カヒミ・カリィ ”ハミングが聞こえる”】
https://www.youtube.com/watch?v=BFjhCxFDfwA
いやあ~、軽やかで何だか南フランスの海が見える草原でカマンベールチーズサンドを頬ばってる感じの曲だよねぇ~!!
で、そんなカヒミ・カリィさんの雰囲気をイメージして松山さんが作中で歌った曲がこれ・・・
【Youtube カジヒデキ ”甘い恋人”】
https://www.youtube.com/watch?v=ynTz88jku2s
あはは・・・PVなんだけどみんな出てくるのは公然わいせつカットの根岸軍団で・・・映画の印象が強すぎて気持ち悪さで画面がまともに見れないぞっ(笑)
レビュワーさん達にも、この歌が深く印象に残った方が多くいたみたいで・・・結構な人が『甘い恋人』とのコメントがっ・・・って、やばいっ、怖すぎるぞっ!!
そんなライト志向の松山さんですが、現実は”甘く”なくて・・・前述した”デスメタルバンド”をしているのです!!
そんな彼が模したのは超有名米国バンドの”KISS”で・・・作中にもジーン・シモンズさんが出演してる、って、うわぁぁぁ~~凄過ぎでしょ??
多分、原作者の若杉さんってKISSが大好きでしょ??
この作品の題名もこれからアイデアを貰ったんじゃないのかな??
【Youtube KISS ”Detroit Rock City ”】
https://www.youtube.com/watch?v=fTqLf1A-Q-4
うん、王道のハードロックって感じで・・・ギターと歌声が気持ちいいし、曲調も素晴らし~~いっ!!
ここまで書いててなんだけど・・・上記は全て”デスメタル”じゃないぞっ!!
”デスメタル”って、もっとおどろおどろしくて・・・何を言ってるか、聞き取れないほどのだみ声に、聴衆の不安を掻き立てるようなギターとベース、そして激しいドラムの打音が混ざって・・・作中のように正しく、地獄にいるような雰囲気を漂わせたモノなんです!!
って、実際に反キリスト、サタン崇拝ってイメージがついてるバンドが多いから・・・そうなってるのは理解できるよね!!
そんなデスメタルを語るうえで外せないのが・・・デスメタルというジャンルの確立に貢献した超有名米国系バンド、その名も”DEATH”でしょ!!
そんなデスの中から好きな曲を紹介っ!!
【Youtube DEATH ”Symbolic”】
https://www.youtube.com/watch?v=zbp60IX_jFQ
いやあ~、シャウトとギターが素晴らしい!!
思わずヘッドバンキングしたくなるのは・・・って、やばい人にしか見えないので公衆の面前ではやめてね(笑)
それでデスメタルが更に進化して・・・Brutal Death Metalという亜種も出てきて・・・”アナキスト的、犯罪、食人、殺人心理、残虐描写、暴力的、性的、ホラー・スプラッター、反宗教的、異形神、反原理主義、反イデオロギーなどをテーマにした歌詞が特徴”って、書くのが面倒くさいからWIKIから転記(笑)
このフランス系ブルータルデスメタルバンド(ブルタル)、KRONOSの曲はかなり上級者向けだから・・・聴く方は注意してね!!
【Youtube KRONOS ”The Road of Salvation”】
https://www.youtube.com/watch?v=YR2EroV87aE
いやぁ~、デスヴォイスが進化した、この腹に響くようなガテラルボイス・・・爽快感なんて微塵もないのが逆に面白いぞっ(笑)
おっとっと・・・作中の名曲、『さちゅがい(笑)』など、紹介してなかった・・・って、それは簡単に見つかるので好きに探してくださいな~っと(笑)
そんな、ハードな曲ばかり紹介してたら”デスメタル”に興味が無くなっちゃうよね??
なので私(むうのみ)が好きなスウェーデンのデスメタルバンド、”ARCH ENEMY”から二曲纏めて紹介しちゃうぞ!!
【Youtube ”Nemesis”】
https://www.youtube.com/watch?v=n9AcG0glVu4
ヴォーカルはAngela Gossowさんで・・・なんと女性!!
このARCH ENEMY・・・ずっと女性がヴォーカルを務めているのです・・・驚いたでしょ??
【Youtube ”We Will Rise”】
https://www.youtube.com/watch?v=U9C2Vh1HMgc
って、見直してたらこれもギターが最高に格好良いので追記したくなっちゃったぞっ・・・なので追記っ(笑)
【Youtube ”War Eternal”】
https://www.youtube.com/watch?v=InRMwptcgAo
ところでネットでARCH ENEMY・・・アーチエネミーって英語読みだと正しいとか、ネットでは書いてあるけど??
そりゃ、おかしいよ??
ARCHってどう読んでもアークであって、アーチじゃない!!
日本でいうアーチ(湾曲した部分)ってフランス語のARCHE(アーチ=湾曲した橋やモノ、例:la Grande Arche de la Fraternité 凱旋門)であって、語源が全く違う!!
ARCHとは統治者の事で、キリスト教の神(ヤハウェיהוה)の事をさしてて・・・その神の敵、即ちサタンの事なんだよね!!
どうしてこんな誤った事が認知されてるのかな??
ま、そんなことは放っておいて・・・この曲・・・声の調子からリアルな貞子っぽい雰囲気がちらほらと・・・なので、こんなに本格的な曲だとドン引きしちゃう人もいるよね??
そんな人にも気軽に聴けるメロディック・メタルというジャンルもあって・・・激しい曲調の中に恋愛や恋心を盛り込んだ歌詞で現在、かなりヒットしてるのです!!
【Youtube Aldious ”Dominator” 】
https://www.youtube.com/watch?v=2NY7S7b7PO8
いやぁ~、音楽ってどんどん進化していくもんなんですねぇ~!!
あはは・・・本作を視聴すればそんなディープな”デスメタル”にハマる事、間違いなしっ!!
是非、対極にある曲調を心から堪能してくださいな!!
”P”音出しまくりの松雪泰子さんにドン引きした・・・むう達でした!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何度観たことだろう。トイレで後輩と踊るシーンが面白い。
NO MUSIC,NO DREAM. -
ムスメにはウケた。松ケンに注目。邦画にありがちなんだけど途中どうしても中だるみする。おっさんになったジーン・シモンズ特別出演。中年は号泣必須!
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ふつうにおもしろかったw
ドタバタコメディ(o´▽`o)
最後のバトルがよく分からんかったけど、
あれはああいうもんなんだろうwww -
劇場で鑑賞。泣いてしまった・・・。
ほぼ個人的な理由で。
映画にしろなんにしろ、完全な客観視はできない。
評論家ですらそうなのに、市井の観客にはムリだし
どちらかといえば超個人的な主観の方が
情動に訴えかける部分が大きいと思う。
感想もそうだけど。
原作は途中まで持っていて、最初の頃は面白かったけど
飽きたので買うのやめた。だからガチの原作ファンではない。
原作の笑いって久米田康治的なんじゃないかな?と思ったんだけど
本当に好きな人はどうなんだろう。
僕が原作で好きだった部分は
(勘違いした一般的なイメージの)デスメタルと
渋谷系を気持ち悪くこき下ろしてるところ。
やー、かつてOlive少年だった自分としては(半分嘘)
あの「こっぱずかしい感じ」がすごくよくて。
田舎ネタもそうだけど、若杉さんの自虐的な(笑)。
映画化とか、どっかに焦点を当てないと絶対に無理だけど
これ、青春映画に寄せて作られてて。
根岸くん(=若杉さん)の実家のあたりって
ウチから20分ぐらいなんだけど
駅がね・・・もうあそこらへんは高校生の時に
友達の家とか遊びに行ったなーとか思うと・・・
お母さんとか、家族の話でもう泣きましたよ。
自分の中では『パーフェクトブルー』→DMC→指原のブレイク、と
完全に一本スジが通って繋がってます。
この地元、Localから上京して、って考えるとね。
やっぱり泣くね。
加藤ローサはこの時全然知らなかったけどかわいかったなー。
女子からは人気なさそうだけど。
マツケンはこんなのばっかだったですね。
日本映画自体がダメなのかもしれないけど。
松江哲明監督がDMCのドキュメンタリーを撮って
音楽は前野健太だったと思うんだけど
その縁か何かで『ライブテープ』のイラストは若杉さんが描いてます。
そこらへんの流れがすごく好き。
ただ、『みんな!エスパーだよ!』は・・・
なんでロケ地が園監督の方の出身地なんだよ・・・。
ふざけんなよ・・・と思って軽くがっかりしました。
つまらん・・・。
喫茶「シーホース」って実在するのに・・・。 -
ぴったりすぎて笑った。
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主人公・根岸崇一(松山ケンイチ)はポップでオシャレな音楽を好む青年。
大学進学に伴って上京してきた彼は、ポップミュージシャンとしてデビューするという夢を叶えるため、大学卒業後にレコード会社と契約する。
ところが、事務所から根岸が演らされることになったのは、彼の趣旨とは正反対のデスメタルであった。
程なくして根岸は悪魔系デスメタル・バンド「デトロイト・メタル・シティ(通称DMC)」のギター・ボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」に仕立て上げられ、デビューする事になってしまう。
メタルは嫌いな根岸だったが、いざステージに立ってみると秘められたメタルの才能を発揮し、瞬く間にバンドは大ブレイク。
根岸自身の思いに反してクラウザーはカリスマと化し、DMCは一躍世間の注目を集める人気バンドとなる。
気弱でお洒落ポップスをやりたい根岸とデスメタルバンドのボーカル・クラウザーの演じ分けが上手い松山ケンイチ故に、本当はお洒落ポップスで夢を叶えたいのにデスメタルバンドで人気を取ってしまう根岸の葛藤が、軽音楽部の後輩が自分のスタイルで成功しているのに嫉妬するシーン、インストアライブとあい子とのデートを掛け持ちするシーン、お洒落プロデューサーに根岸が自分のお洒落ポップスをダメだしされるシーン、デスレコードの女社長に普段から根岸をクラウザーに成りきらせるために根岸の部屋をメチャクチャにするシーンなどコミカルで切ないシーンの連続で描かれるために、ラストのクラウザーとジャック・イル・ダークのライブバトルが、自分の望んだ形じゃなくてもファンが望んだ形の中で自分の才能を発揮出来るというメッセージを高らかに叫ぶ熱いクライマックスになった傑作音楽コメディ映画です。
当時の渋谷系音楽のお洒落なだけの薄っぺらさをコミカルに表現してもいるし、デスメタルの誇張した表現を逆手に取ったコミカルな描き方も、音楽好きには、面白いです。
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観るの3回目。
松山ケンイチのコミカルなところとデスメタルなところを観れるのでとても楽しい。
高橋一生も後輩役として出ててほんわかした歌歌ってて楽しい。
葛藤がたくさん描かれるのに、優しくなれる映画。 -
人気マンガの映画化。私はこのマンガを知りません。ある映画を観て松山ケンイチを注目した時にこの作品を知った。どんな内容かは知らずにポスターのキャラのインパクトが強すぎて食わず嫌いならぬ見ず嫌いになってしまった。
今回ようやくのホームシネマ。これを機にではないのだろうけど、一気に大河や主演俳優に駆け登っていった感がある松山ケンイチ。この頃から、その片鱗はあった。
エキストラ的その他大勢の1人とかストーリーにはさほど影響しない役に有名な人が出ている。そういった人を探すのも面白いかも。
アメリカロック界のレジェンドも出演していたりして、それなりに予算は掛けられているのだろうか。ストーリー的にはなんだか分からないショボさなんだけど、そのショボさを理解出来ないのはロックンローラーではないのかもしれない。なので、私はロックンローラーではないのだろう