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- / ISBN・EAN: 4988013734449
感想・レビュー・書評
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自分たちで「最後の早慶戦」と当たり前のように言えてしまう悲しさ。
どう逆立ちしても戦争は悪い。
青春の終わりと、人生の終わりが重なる。
彼らは一番美しい季節に死ねるのかもしれない。
だがそれは、途方もなく悲しいことなのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相手の学生歌を、それぞれお互いの応援団と観客が歌うシーン。
何とも言えず、格別な瞬間だった。
スポーツとは。
学生とは。
何が本分なのか、を教えてくれる素晴らしい瞬間。
伝統は一朝一夕にならない。
そんな当たり前の事が、尊く清く感じました。 -
戦争と野球。終戦記念日の放送。現代のカラフルなアルプスとは真逆の学ラン学生帽の真っ黒で統一された応援席も圧巻で、死にゆく球児たちのお葬式のような喪服のような
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昭和18年、太平洋戦争が激化していく中、六大学野球は解散。
早稲田大学野球部の部員達は試合の予定も無いまま練習を続けていた。
そんな折、早稲田野球部の顧問飛田は、慶応の小泉塾長から早慶戦を提案される。
大学生も出陣することが決まる中、飛田は早慶戦を実現させようとするが…。
早慶戦を実現したい飛田と大学を守ろうとする総長のせめぎ合いや、
試合中の姿勢とか、柄本明さんの演技が光ってたな~。 -
随分前に見たから記憶はほぼないが、泣いた記憶がある。
戦時中なのに野球の試合を行う。
次回会うことなく、また試合をしようと挨拶をしお別れする。
今の時代、戦争がないだけ本当に平和だと思う。
無い代わりに自然現象によって国のところどころが破壊され、人がなくなっていくけど、それよか辛くないと思う。原爆なんかを考えると特に。特攻隊もそう。
もう一度見て、もう一度記憶を記録したいかな。 -
試合を観戦に来た観客の笑顔と白熱する応援。
ほんのひととき、戦争のことを忘れられた時間でしたかね。 -
最後の早慶戦…試合の応援席からのエールの交換するシーンにはホロリ
昭和18年に行われた「出陣学徒壮行早慶戦」を題材にした、戦争があった時代を描いた映画
戦争へ駆り出される大学野球部の学生たちと、せめて好きな野球の試合をさせてやりたいと奔走する学校関係者の物語
主役は野球部の学生であるべきが、試合実現のために奔走する監督の柄本明や石坂浩二にもっていかれてしまってる
夏の甲子園が大好きで毎年見ているけれど、くらべると、この映画の野球部員たちには「オレたちは野球が好きなんだーーー!」という感がなかった
柄本祐に「戦争が怖くて逃げていたんだと…」と吐かせるよりも、その時代を精一杯「生きている」野球部員たちの姿が見たかった -
映画館で観た時から戦争を知らない世代ですが、とても素晴らしい作品だと思いました。
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戦争で自由に野球をすることすら難しくなっていった時代。
学徒出陣の前に思い切り試合をしたいと望む学生たちと、叶えてやりたい教育者たちのお話です。
事実を元にした映画のようでした。
最後だと覚悟して、野球をやりたいと心の底から望む人たちの姿に胸を打たれました。
実際、球状に集まった学生たちの多くが帰らぬ人となったようです。
今、戦争のない国に生きていることの有難さを再確認しました。