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- / ISBN・EAN: 4988111111012
感想・レビュー・書評
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モノクロ映画でありながら、山林の暑い太陽の日差し、そして下人たちが雨宿りする羅生門を叩きつけるような雨の描写がはっきりと伝わる画力は流石でした。
「羅生門」「藪の中」は芥川の中でもかなり好きな作品でしたが、私が本を読みながら想像で描いていた映像よりもはるかにポップなので、おどろおどろしくなく楽しめたのは良かったです。
特に、多襄丸を演じた三船敏郎さん、あの燃え上がるような眼と、精悍な身体つき、もうイケメン過ぎて参りました。
女を演じた京マチ子さんは、4人証言のシーンごとにそれぞれ全く違う顔を見せるあの狂気の麻呂眉演技、もうあの瞳忘れられなそう。
人間の浅はかさや、狡さを目の前にして恐怖に怯えるのは杣売りと旅法師の言う「人というものが信じられなくなる。」からだけではなく、きっと己の中にもある狡さを同時に見せられているような気分になってしまうからなのかもしれません。
ラストも含め、所々原作とも異なるエピソードも映画としての完成度も高くしていたので楽しめました。
繰り返し頭にこびりつくように流れる「ボレロ」?のようなテーマ曲が、エピソードごとに全く違う違う顔色を変えて、この奇妙な世界観を一層盛り立ててくれていました -
芥川龍之介の小説「藪の中」が原作らしいのだけど読んでから結構経つのであまり内容を覚えていなかったりします。羅生門と思われる門の前でたまたま雨宿りをしていた男たちが体験した人の業にまつわる物語でこんな辛気臭い話だったかなぁと思いながら観てました。Wikipedia で読む限りは原作に忠実な内容っぽい。
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日本映画専門CHで観直し。ハイビジョン、レストア化に5つ星。
構図の巧さ、かっこよさを再認識。
あまりにも「ボレロ」そっくりの音楽が流れます。 -
「羅生門」が、ブルーレイで登場。