ウォッチメン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ザック・スナイダー 
出演 : ジャッキー・アール・ヘイリー  パトリック・ウィルソン  ビリー・クラダップ  マリン・アッカーマン  マシュー・グード  ジェフリー・ディーン・モーガン  カーラ・グギーノ  スティーヴン・マクハティ  マット・フルーワー  ローラ・メンネル 
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
3.41
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本棚登録 : 495
感想 : 119
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113824644

感想・レビュー・書評

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  • 前情報無しで観たら終始「???」状態だったけど、設定とか復習したらもう一回観たくなった!

  • BSスタチャン無料録画>2009年米。2h42mとなかなかの長尺。marvelではなく対極のDCコミック(例:スーパーマン・バットマン・ワンダーウーマン・グリーンランタン等)の映画化。
    いつも見てるようなスーパーヒーロー物とは全く違って戸惑った。内容を理解するのに我慢が要る。なかなか時間がかかるというか…結局全編通してみてもよく解ってないかもしれない(;^ω^)。。前情報や解説なんかを予め入れとかないと何が何やら?状態でむずい。
    なかなかのグロ場面が多。「300」の監督だけあって。
    よくあるスーパー・ヒーローと言うより、アングラヒーローっぽいような。。ちょっと特殊能力のある人が一般庶民の中に紛れて普通に生活してる様な。。
    また全然ヒーローっぽい善人ではなく、クズでどうしようもないのもいる。何だろうな、これwまぁ妙に人間味があって面白いっちゃー面白いけど…何とも理解し難い。
    所々挟む音楽が何気にカッコ良かったり、パロディみたいな映像(博士の異常な愛情~に似せた場面♪)にも萌える所もあったりもする。
    ラストに向けて、話がエライ壮大な方向へと進んで行く感じ(→ちょっとマーベルのサノス的な考え:地球存続の為には多少の犠牲は不可欠。人工減少計画的な物。)は現在出てるヒーロー物にもよくあるような。。
    もはや神に1番近いような存在の青い人の意味があんまりよく解んない。ヒーローじゃないような気もするw
    最終的に1番人間ぽくて良かったのは普通に生活し始めたあのカップル2人(ダニエルとローリー)と青い人:Dr.マンハッタンに殺されてしまったロールシャッハだったんじゃないだろうか。。
    冷酷非道なロールシャッハがラストで格好いいと思えるなんてww
    (最期まで自分の信念を曲げずに貫いた男気が妙にカッコいい。)
    ナイトアウルⅡ(ダニエル)の風貌が完全にバットマンの出で立ちにそっくり☆最近見た「バードマン~あるいは…」と相まって余計に混乱wほんとよく似てる^^。
    これは小さい子供向けじゃないねw完全にw
    青い人、お願いだからパンツ履いて笑。

  • 予想外の展開が面白かった。特にロールシャッハがラストでバラバラになるシーンはもはやシュール

  • 300は完成度が高かったと感じるけど、個人的に好みなのはこっち!
    ザック・スナイダーの良さがずっと疑問だったけども。
    暗いのどんと来い!!良いです

    「もう35分前に発射してる」
    今までのヒーロー映画にはなかったコレ!?
    ロールシャッハ格好良いよ
    孤高の狂人、ラストが悲しいけどなんとも似合う。

  •  アンチヒーロー「内輪揉め」。
     アメリカを護っていた筈だったヒーローたち。時の流れと共に、その存在と力は、「正義」という純粋からはかけ離れて行く。正義とは何か。ヒーローとは何か。アメリカの歴史と共に問いかける、アンチアメリカンコミックの映画化。
     『仮面ライダー龍騎』とは全く別の意味で子どもに見せられないヒーローものだった。龍騎はアメリカ同時多発テロ事件の発生を受け、「全く違う価値観の正義のぶつかり合い」をバトルロイヤルという形で描いた作品だった。だがこの映画は同じく「全く違う価値観の正義のぶつかり合い」を描いていながら、バトルロイヤルではなく、かつてのチーム同士の内輪揉めを題材としている。『六花の勇者』の設定に近く、本来協力すべきチームが、なんらかの事情でバラバラになりやがて蹴落とし合いに発展していく。また、ヒーローが社会性を失うという設定は、『Mr.インクレディブル』でも用いられている。かつて纏ったコスチュームや、栄光の記録に縋ってしまう様も同じだ。また登場するヒーローは、中には超ド級の異能力を持つものまでいるというのに、誰もが己の性から逃れられず、超人ヒーローとしては欠落している。
     かつてアメリカを救ったヒーローたちがいた。仮面を被った警察官に過ぎなかったミニッツメンは、代を経てウォッチメンとなり、活動を続けていた。だがニクソン大統領の政策により、ヒーローたちは活動の場を奪われた。
     時が経ちソ連との冷戦時代、元ウォッチメンのメンバー、コメディアンが何者かに殺害された。警察は強盗と暗殺、両方の線で調査を進めるが、その影で独自の調査を進める者がいた。元メンバーのロールシャッハだった。コメディアンの死は何者かの陰謀、また復讐による暗殺であり、元ウォッチメンのヒーロー全員が狙われていると推測したロールシャッハは、初めに元メンバーのナイトオウル2世と接触するが、ナイトオウルは取り合わない。後に元メンバー、Dr.マンハッタンと二代目シルクスペクターと接触するも反応は芳しくない。ナイトオウルもまた、別の元メンバー、現会社経営者のオジマンディアスと連絡を取る。オジマンディアスが目指すのは無限のエネルギーの確立。その事業にマンハッタンも協力していた。だがテレビ出演の際に濡れ衣を着せられ、マンハッタンは火星に失踪してしまう。また、事件を追い続けるロールシャッハは姦計に嵌り、刑務所に収監される。ソ連への牽制であり抑止力となっていたマンハッタンの失踪に目をつけたソ連は、アメリカに挑発を行う。全面的核戦争が時間の問題とされた時、ナイトオウルとシルクスペクターが立ち上がり、ロールシャッハの救出の後、本格的な調査に乗り出す。浮上したのはオジマンディアスの経営する会社だった。
     全てはオジマンディウスの策略だった。計画を知ったコメディアンを殺害し、マンハッタンを失踪させ、世界の主要都市をマンハッタンの協力を得て開発したマンハッタンの力で消滅させ、「マンハッタン」を全人類の仮想敵とすることが策略の全貌だった。策略に嵌ったマンハッタンは、仮想敵となることを受け入れ、真実を人々に知らせようとするロールシャッハを殺害する。こうして世界は、歪な思想の下で護られたのだった……。
     作中ではミニッツメンだったヒーロー数名と、ウォッチメンであったヒーロー六名が主に登場する。物語は主に六人のヒーローを中心として展開されるが、誰もが己の信じる正義と、何らかの欠陥を抱えている。
     コメディアンはヒーローというよりは軍人、傭兵といった性質の存在で、ベトナム戦争での殺戮、無責任かつ粗暴な行動、レイプ未遂、一般人を銃殺するなど欠けた倫理観と留まるところを知らない暴力性の持ち主であった。だがその思想は「人間の根本的な悪辣さの自覚」であり、それらを全てジョークとして笑い飛ばすため、コメディアンを名乗っていた。『ダークナイト』のジョーカーに近い価値観の持ち主で、「救いを尊ばない」唯一のメンバーと言える。
     ロールシャッハはロールシャッハテストのように変化するマスクを被った男で、独自の正義の遂行を最も尊ぶ。だがその正義は悪への過剰な制裁を是とするもので、殺人を厭わないバッドマンのように暴力と殺人で悪を蹂躙する。その根本は売春婦の母を持ったこと、幼い頃のイジメ、少女を殺害した犯罪者への果てしない怒りなどであり、「悪への憎しみ」が原動力である。
     Dr.マンハッタンは元は有能な科学者であったが、実験の失敗と共に原子を自由に操作する圧倒的なまでのパワーを手にしてしまった。その能力は完全無敵。太陽すら散歩できる超越者であり、ベトナム戦争では火の七日間よろしく、神の火とも呼ぶべき戦禍を与えた。だが本人の感情は次第に失われ、人間性は消滅しやがて生命や奇跡の価値を軽んじるようになる。「神に近づいたが故に人から離れた」最強のヒーローである。
     ナイトオウルとシルクスペクターは他の面々に比べ慎ましやかに暮らしていた。だがコメディアンの死をきっかけにヒーローとしての運命に飲み込まれていく。良くも悪くも人間的で普通であり、ヒーローの仮面を被った一般人と言う印象が強い。恋愛やヒーローマシンでのカーセックスなど、「ヒーローという名の社会人」という最も身近でかつヒーローらしさに欠ける存在である。
     オジマンディアスはヒーローをやめた後、会社経営者となるが、自身の憧れる「アレキサンダー大王」の世界を一つにするという理想の実現のため、コメディアンを殺害し、ロールシャッハを投獄、更にマンハッタンに濡れ衣を着せた。かつての仲間の半数を裏切った裏切り者でありながら、核戦争を止めた英雄と言う二つの側面を持っている。大儀のためなら犠牲を厭わない独裁者気質で、数多の無辜の命を犠牲にしておきながら、最も理想通りの世界を手にした、「歪んだ正義の体現者」である。
     どのヒーローもそれぞれの価値観と正義を持っているが、そこに正解などない。どれもが既存のヒーロー像から外れ、「絶対的な拠り所なき正義の体現者」であるため、龍騎と同じように、己の正義のために戦うしかないのだ。
     ストーリーは一人ずつ陥れられるヒーローと、六人の過去を基本に進み、オジマンディアスの思惑が判明する形でクライマックスとなる。ヒーローものでありながら、大半はドラマで構成されており、戦闘シーンよりも語りが多い。ヒーローそれぞれの価値観と正義を描いてはいるが、物語を総括するテーマは「正義とは何か。ヒーローとは何か」。そして「平和のために必要とされるのは、ヒーローではなく悪役」という人間の業を描いている。『Fate/stay night』では正義の味方になるためには、悪の存在が不可欠だと語られていた。だが正義の味方がいる世界に平和はなかった。平和な世界とは、誰もが一心に憎める邪悪なる仮想敵の存在する世界だったのだ。そういう意味では『まおゆう』でも語られたように、「魔王」の存在するRPG的な世界は理想的な平和な世界なのだ。誰もが「魔王」や「魔物」という悪のシンボルを憎み続ければ、人間同士で憎しみ合う必要がなくなるからだ。憎しみの矛先、怒りの捌け口。それがヒーローが作り出し、ヒーローが磔にされた悪夢の十字架の真実だった。
     映像はロールシャッハ、マンハッタンのCGなどありえない存在を丁寧に描いている。それでもマンハッタンの存在感は浮いているが、最重要人物の一人でもあるので仕方がない。またマンハッタン関連のCGはどれも美しい。
     台詞に関しては皮肉が利いているものが多い。明るいジョークの類はなく、どの台詞も厭世的で悲観的、疲れの見える社会人の零す愚痴のような淀みが感じられる。
     総合的に見て、重いテーマ性を持った作品だった。誰もが憧れるヒーローという存在を、非常に窮屈で至らない存在として描き、またヒーローと言う概念そのものの脆さをも描いている。何故人々はヒーローに憧れるのか。それは「絶対的な正義」への憧憬故の筈。だが現実的には人類に必要なのは、正反対の存在である「絶対的な邪悪」なのかも知れない。

    キャラクター:☆☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆☆☆
    世界観   :☆☆☆☆☆
    テーマ   :☆☆☆☆☆
    映像    :☆☆☆☆☆
    台詞    :☆☆☆☆

  • 途中までリズムが遅いし、話は暗いし、構成がワンパターンな印象で、眠くてしょうがなかったんだけど、最後の1時間が最高!原作に拠るだろうし、スナイダー作品全て見たわけじゃないけど、スナイダー作品、規模大きくて映像がカッコ良くて気持ち良い!ラスト大好き・・・!

  • んんん!?
    ストーリーや人物、世界観なんかのベースは絶対面白いのに映像からうまく読み取れない。なんでだろう。
    鑑賞後にWikipediaを読んだら「なんて面白そうな漫画なんだ!」と感じた。実際面白いのだろう。
    映画にしたって出来が悪い訳じゃない。
    でも、うーん……全てが「薄かった」ような……しっくりこない。
    変な感じ。

    ただ、ロールシャッハのカッコ良さはビンビン伝わってきました。

  • コメディアンの死からもつれ始める、サスペンス。
    ヒーロー狩りとにらんだロールシャッハが、人類の歴史、個人の歴史と向き合いながら、
    真実に迫っていく。

    話が詰め込まれている割に、長かった印象。
    原作を大事にしすぎて、要点を絞れなかったのか。原作はもっと情報量が多かったのか。

  • ヒーローもドロドロしてる

  • ヒーローものにありがちな爽快感やスッキリするオチを求めてはいけない映画。ヒーロー1人1人の苦悩や境遇、そしてそれらを取り巻く人々や時代背景などがとにかく暗い。そしてロールシャッハのかっこよさはやばい

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