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- / ISBN・EAN: 4988102611132
感想・レビュー・書評
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メジャーな人が出ているので内容はそんなに対して残酷にしていないだろうと馬鹿にしてみましたが、その実真実を描いていると思います。俳優だけで見た人は残酷だこんな話があるわけないと考えているかもしれませんが、現実を直視するとおそらくもっとひどい。真実を知りたくない人は見ないほうがよいと思いますが、内容はよかったと思います
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2008年 日本
監督:阪本順治
原作:梁石日『闇の子供たち』
出演:江口洋介/宮崎あおい/妻夫木聡/佐藤浩一
原作を、随分前にひょっこり読んでいたので、映画から受ける衝撃度は低かったのですが、あれをよくここまで映像化できたなあという点ではひたすら感心しました。幼児売買による売春、臓器提供、とかなりヘヴィな素材を扱っているので、これを実写で表現するのは相当覚悟がいっただろうなと。
原作もそうでしたが、そういう場面の描写において、それを描かなくては事件の残酷さは伝わらない反面、それを描いてしまうことで、そういう嗜好の人たちを悦ばせてしまう危険もあって、そのすれすれの所を上手く書いてるなと原作で感心したので、そこは映画版も非常に頑張っていたと感じました。
宮崎あおい演じるヒロインの、言ってることは正論だけど世間知らずでイラッとさせられるキャラも、腹立たしいまでに原作に忠実(苦笑)。これはもう、あおいちゃんを誉めてあげたい。正論をふりかざすだけじゃ本当の「悪」とは戦えないというか、そういう意味では、新聞記者の男性陣のほうに共感できました。そういう点も含めて、極めて男性的な映画だと思います。
最後のオチだけが、原作とは違う終わり方だったんですが、江口洋介は熱演でしたねえ。結局、人間の中にある、そのどす黒い欲望がなくならない限り、いくら取り締まっても犯罪はなくならないということでしょう。目の前の子供だけは救えたとしても、根本的な解決にはならない。その、もどかしさ、というか、結局この映画も原作も「解決」ではなく、「問題提起」なのだなあと思います。
それにしても桑田佳祐のエンディング曲はちょっと興ざめでした(苦笑)。
(2009.04.17) -
児童売春 臓器売買 が、テーマの作品。
舞台はタイ。
貧しさゆえに金として扱われる幼き子供たち。
命の重みも人間の尊厳も何も無い。
生きたまま臓器を移植され、金持ちの子供の命を救う為に、命を失う子供。
異常性愛者の道具になったあげく、エイズに感染し、ゴミ袋に入れられ捨てられる子供。
これらは全て現実で。
この地上で、今も現実に行われている。
テーマが重すぎて、悲惨すぎて。
ただただ現実を知るつもりで観たけれど、衝撃的すぎる映像の連続に、感想を抱く余裕すらなかった。
目の前の1人を救えたとしても、そのシステムを潰さない限り、犠牲者は途絶えない。
目の前の1人を救うのに躍起になる恵子の感情的な行動には、嫌悪感を覚えた。
エゴだとすら思った。
だけど、自分はそうやって、安全な位置から他人を批判するだけ。
何一つ出来やしないのに。
貧困の中で、生きのびる為だけに生きている人々に、道徳を説いたとて、 何になる?
貧困が無くならない限り、この現実は変わりはしない。
だからきっと、変わる日なんて来はしない。
目を背けたくなった。
ただ「現実を知る」という作業からも逃げ出したくなった。
今はただ、それだけ。 -
まよにオススメされてからずっと見たかったけど見られていなかった映画。
ビジュアル的なきつさよりも、内容が文字通りの底なし沼で、考えさせられてしまいました。
言葉で書くのを躊躇するくらい強烈でなんかもう言葉がでない。次回のタイ研修には必ず行こうと決意。もっと知りたい、知らなきゃいけない。 -
王道の社会派映画だと思っていました。
カメラワークが素敵だなぁと見ていたところもあり。
痛いとか酷いとか、確かにあったのだが、
それでも王道の社会派映画だと思っていました。
吐き気がしながらも。
ラストの10分前後。
寒気がした。
ここだったのか、本質は。
罪と、
罰。 -
ここまで重い映画っていう構えもなしに見てしまった。でも、最後まで飽きることはなかったです。
タイの子どもたちの演技すごい。
「子ども」じゃなく「子供」って表記なのも、意味深かもしれない。 -
うーん。フィクションとノンフィクションがごちゃ混ぜなせいでリアリティの欠如を生んでる。ラストももう少し伏線を挟んでほしかった。
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最後がなあ 音楽が流れ出してなんか急に嘘っぽくなった感じ
なんだフィクションだったんだーと思わされてしまう
何がどれくらい事実なのかはわからない けど知っていると知らないでは大違いだ