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- / ISBN・EAN: 4988021154499
感想・レビュー・書評
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木村多江とリリー・フランキーの夫婦はリアル。
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2008年公開
監督 : 橋口亮輔
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乳飲み子を亡くした夫婦の、ゆるやかに変わり続ける日常を静かに描いたお話し。
木村多江恐るべし、の一言に尽きます。
中盤の涙の長回しが圧巻。もはや怖い。
それにまったく力まずに向き合えるのは
リリーさんぐらいなもんで。
内容は、息が詰まるようなつらい話でありつつも、
現実とは、このような日々であるという
一周まわって前向き、みたいな内容。
責任とか覚悟とかって、腹をくくるとかそういうこととは無関係に日常に降りかかってきて、それをいかに力まずに、それこそ営んでいけるかみたいな、それがテーマな気がします。 -
冒頭から1時間40分くらいまでは、夫婦をとりまく不遇な境遇に観ているこっちが辛くかった。その後の展開、再生っていうのかな、は暖かい気持ちになった。リリーフランキーの奥さんを観るまなざしがほわっとしていてすごく素敵。大和ハウスのCMで深津絵里との掛け合いもまた素敵。
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色々あって当たり前。というのを大事にしているんだな。
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この木村多江さんに自分を重ねてしまう、このリリーフランキーさんみたいな人がいてくれたら、やっていけるかもしれないと思う
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価値観というのか、文化というのか。違いすぎて。90年代ってこんなだったのかな。
でもカナオだけは別。カナオの優しさには、悲しみがあって、でも飄々としていて飾らないあっさり感。それでいて温かい。 -
2008年 日本
監督:橋口亮輔
出演:木村多江/リリー・フランキー/倍賞美津子/柄本明/寺島進
橋口監督の、ハッシュ以来6年半ぶりの新作をやっと見れました。この監督に関しては、もうほんとにハズレがないというか、絶対的な信頼を抱いているのですが、今回のもホント裏切られない、素晴らしい感動をもらいました。最後に必ず救ってくれるって信じていられるので、どんなに最悪な展開になっても怖がらずに見ていられる稀有な監督です。
だらしない男と、しっかりものの妻、授かった子供を失って、少しづつ心を病んでゆく妻と、ただ見守ることしかできない男の深い愛、壊れるかに見えた二人の関係が、しかしゆるやかに再生していく、10年の歳月。不器用でも、目に見えなくても、愛情は確かにそこにあって、人を救うのは人だけだなって、そう思わされます。
あとやっぱこの監督はディティールが行き届いてるというか、ちょっとした台詞や行動がリアルですよね。好きだったのは、お寺の座敷で寝転がった夫婦が、蹴飛ばしあいをはじめるところ。仲の良い夫婦って、ああいうことするよねって、でも映画ではそういう描き方は案外されなかったりするような、そういう表現の仕方がすごく好きだなあと思いました。主演二人の演技の素晴らしさも言わずもがな。
法廷シーンのゲストが豪華で、名前は変えつつも現実の事件とリンクしているんですが、幼女連続誘拐殺人犯に加瀬亮、小学校無差別殺傷事件の犯人に新井浩文、園児殺害事件の犯人に片岡礼子、あと別の事件の裁判長役で田辺誠一も出てました。犯人役の皆さんはそれぞれ怪演といった趣きで、すごくリアルで怖かったです。
(2009.02.11) -
木村多江の演技に引き込まれる。ぐるりのことは自分、となりのひとの次でよい。
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我が家に関して言うと、わたしが不安定で、旦那さんが安定していて、世の中との緩衝となっているように思い。リリーフランキーさんを思い出すと、感謝の気持ちを感じました。お寺の絵のシーンが好きです。
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どんな映画より、生きていこう、と思える映画。