二十四時間の情事 [DVD]

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監督 : アラン・レネ 
出演 : エマニュエル・リヴァ  岡田英次 
  • IVC,Ltd.(VC)(D) (2009年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933672236612

二十四時間の情事 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 「HIROSHIMA 1958(-2008)」 

    '59年日本公開。'45年 8月6日午前 8時15分――
    拙レビュー『アトミック・カフェ』『​去年マリエンバートで​』繋​が​りで​・​・​・
    当時『​去年マリエンバートで​』目当てで同時上映され、題名の「二十四時間の情事」はないだろう・・・とスバル座だったっけ

    ・・・
    折り重なる手足?灰?雨?――絡み合う男女の肢体・・・

    君は広島で何も見ていない
    何もかも見たわ、病院、資料館・・・

    ――中学校時代に長崎で観た原爆資料館の記憶と土門 拳の写真(★1)が黄泉還る。

    君は何も見ていない――“そう、私は何も見ていなかった。”と自答させられたっけ。_ _)。oO

    マルグリット・デュラスによる、ノーブル なエマニュエル・リヴァ(★2)と流暢な岡田英次の フランス 語の――見事なまでに引き算された モノローグ の如き リリカル な台詞、モノローグ の如き リリカル な イメージ。
    広島の今に静かに寄り添うかの様な抑えた演出 シーン も秀逸。
    ・・・

    投下されて14年――前年には土門 拳が訪れている。
    引用された『ひろしま('53)』の シーン は生々しく ギクッ とさせられた。
    戦勝国の(恋人の敗戦国の男は殺され―― リンチ を受けた)女の過去と広島(原爆で家族を失った敗戦国の男)の現在と情事――その愛が憐憫(忘却)に変わる前に女は――。φ(ー。ー)y―~~ オミゴト ナ 24 ジカン!

    ★ 1 「ヒロシマ('58)」写真展「失意と憎悪の日々-ヒロシマはつづいている('68)」
    「生きているヒロシマ('78)」――“はじめてのヒロシマ”“憎悪と失意の日々”。
    ★ 2 撮影の合間に、広島の街と人を自分で500枚余り撮影していた――写真集「HIROSHIMA 1958('08)」。

    迂闊にも福島 菊次郎「ピカドン ある原爆被災者の記録('61)」「原爆と人間の記録('78)」を知らず「本作」の原案題は『ピカドン』と聞くが・・・
    作品に“原爆症の母親が夕食を食べず 4人の子供に分け与えていた。カメラ を向けるとこっちをにらんだ”――この子はとうに“還暦”を迎えている筈だが・・・子供の目が“何も見ていない私の心”を射抜く。

    『夜と霧('55)』も高校時代「倫理社会」の授業の脱線 ネタ だったっけ。​_​ ​_​)​。​o​O I.V.C さんもいい加減「ヒロシマ、わが愛」か「ヒロシマ・モナムール」にしないのかなぁ?ε=ε=ε=(;-_-)/

  • 映画撮影のために広島を訪れたフランス人女優と現地に暮らす日本人男性の、戦後の広島を舞台にした、恋と、愛する人を忘れることについての物語。女性には戦時中故郷の町に駐屯していたドイツ兵と恋愛関係にあった過去があり、男性は原爆投下時は出征して不在だったが終戦後広島に戻っており、お互い家庭のある身という設定。
    時系列ごっちゃにした展開と、現在の恋人(岡田英二、美中年)に向かって昔の恋人(大戦中に恋に落ちたドイツ兵)との会話を繰り広げるとかに混乱することはなく、むしろ物語がスマートに伝わってくる感じ。決まり事をすっ飛ばした伝え方が効いている・・
    14年かけて忘れた恋の喜びを異国の地で再び感じるとともに、14年かけて封印してきた自分の過去、また14年かけてそれを忘れてきた自分と向き合うヒロインの苦しみ、そこに寄り添う男性のたたずまいが美しい、あと些細なことだが日本を舞台にしてもおかしな日本描写が殆どないのはフランス映画の日本展開を視野に大映とがっつりコラボした成果と、あとは監督の力量ということかなと(当時日本では外国映画の公開件数に制限があり、思うように市場開拓できないので大映との協業を思いつき、この企画に乗ったのがアラン・レネだった、脚本はマルグリット・デュラス)。
    原題はHiroshima Mon Amorだけど日本語題のほうが合っていると思う。舞台が広島であることの必然性はわずかにあるけどどっちかというとフランスでの話がメインのため。
    「あの時(原爆投下時)広島にいたの?」「いや戦地にいた」「幸運だったわね」と言われた時に男性が一瞬苦い顔をする、家族は広島にいた=被爆したのであり、自分だけが難を逃れたことを「幸運」とは言い切れない(むしろ罪悪感が勝つ)というあたりを見逃していない感じ。未曾有の惨事を彼はどんなふうに経験し、今はどう自分の中で整理したのか?とかそういうところはあんまり語られない。どっちかというと女性のほうがメインだけどそこに不満なない。前段の広島の伝え方(「全部見たわ」「君はなにもわかってないよ」)がそれなりに謙虚にまとまっているからだと思う。この時期にこの映画をみたのはタイムリーだったし、強いストーリーをしっかり伝えてくれる作品に出合えて幸運だったと思う。

    ※(2012/01/04に補足)
    第二次大戦中ナチスに占領されたフランスが連合軍に解放された後の風景として、救世主たる連合軍のパレードとセットでよく映画に登場する「占領中ドイツ兵とよろしくやっていた(という濡れ衣も多かったと聞く)フランス女性=裏切り者に対する、地元民によるリンチ、特に女性の髪を公衆の前で丸刈りにする行為」がこの映画にも登場する。「マレーナ」なんかでは傍観者的にその様子を見せるがこの映画では髪を刈られる本人の目線で語られて生々しい。ドイツ占領時のフランスにまつわる物語はユダヤ人迫害とセットでぽつぽつ語られはしているけれど、フランスという国もまたあの大戦をきちんと消化することに結構苦労しているのではないかなと思ったり。

  • ものすごく印象深く好きな映画のひとつだけど未だに内容は消化しきれていない部分が多い。戦後の広島の風景を映し出している点では歴史的な資料としても価値があると思う。
    ただ内容は広島の原爆投下の是非とかそういうのではなく、フランスという場所で戦争に巻き込まれた個の人間の話。間接的な戦争体験によって歪められた人間は普通の人だったら簡単にできてしまうことができなくなる。そして常に欠落感や自分のやっていること、周りの環境への疑問を抱き続け現実から乖離してしまっているような浮遊感を味わい続けるということを描いているのかなと考えた。
    丁度最近アメリカの元兵士の方とお話しする機会があって、戦地での世界とアメリカへ帰国してからの世界とのギャップにすごく苦しんだと話していたから多少それがどういう感覚なのかわかった。
    あと自分の勝手な見方だけど村上春樹の作品に登場しそうな女性だった。

  • なんで原題の「Hiroshima, mon amour」と全然違う題つけたの?
    最初の音楽、男の顔と発音、原爆、映画撮影シーンの群衆。
    不思議な作品?

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