戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

  • 89人登録
  • 3.57評価
    • (3)
    • (17)
    • (16)
    • (0)
    • (1)
  • 9レビュー
監督 : セルゲイ・エイゼンシュテイン 
出演 : アレクサンドル・アントーノフ  グレゴリー・アレクサンドロフ  ウラジーミル・バルスキー  ミハイル・ゴモロフ 
  • IVC,Ltd.(VC)(D) (2009年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933672236667

戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • カットの編集によって文脈を生成し、観客の感情を誘導するモンタージュ理論の象徴となった1925年作のロシア映画。サイレントながら全編に渡りイメージの換気力はすさまじく、前述のモンタージュによる効果もあって扇情的なエネルギーがとてつもないことになっている。アンタッチャブルでも引用されたオデッサの階段における、逃げ惑う群集と撃たれていく人々のシーンは本当に圧巻だった。革命はいつだって無垢なる人々の血を必要とする。歴史と技術とイデオロギーが渾然一体となって襲いかかってくる、映画史に名を残すとんでもない作品。

  • モンタージュサイコーだなと思い知らされる。階段のシーン前に来るとぞくぞくしてたまらん。

  • もはやモンタージュなんていうのは空気のように当たり前なので、今の人間が見たら「どこが斬新なのか」と思ったりもするのだが、しかし、やっぱりエイゼンシュテインはすごいなと思ったのは群衆シーンの素晴らしいこと。これだけの多くの人間を同時に、しかも美しく動かせるセンスには舌を巻く。もちろん例の階段のシーンも素晴らしい。

  • 戦艦の反乱を描いたロシアのサイレント映画。
    階段の広場でのパニックは一度見ておきたいと思ってた。
    サイレント映画はほぼ初めてだ。ちょっと退屈する部分もあるけど、それでも感動的な部分では感動できる。
    戦艦ってあんなふうに動くんだ。

  • 有名なオデッサの階段シーンは色んな所に影響を与えました。

  • クラシックサイレント映画としても映画史にも堂々と骨筋を込み立てるほどに重要で有名な一作。なのであまり単純にレビューを書いてしまうのには相応しくないかもしれないけどあえて専門家でなくとも素人が普通の映画としても楽しめる作品だよ!ってことを伝えたいです。

    本作がこれほどまでに愛されているにはモンタージュ技法の他にもストーリーとして、映画としてしっかりと楽しめているという点は大きいと思う。サイレンス映画だとか古い映画だとかうんぬん抜きでも普通の映画としてちゃんと楽しめるというのはちょっと感動的。

    有名なオデッサの階段のシーンはモンタージュそのものよりそのつなぎ合わせられたショットの1つ1つが絵として強烈なリアリティを含む狂気として魅力的であると思います。
    古い映画というのをあえて利点を取り、映像の不明確でぼそぼそと浮かび上がるような画面の古さも手伝ってか不気味さが一層増しますように感じます。

    まぁそれよりなにより私が一番印象的で不気味だったのは冒頭に出てくるウジ虫の湧いた肉が出てくるところ。
    あれはちょっとグロい・・・・。

    制作国の文字がそのまま出てくるというのは味があっていいですよね。
    あのロシア語の不可解な記号が浮かび上がるたびに意味もわからずわくわくしてしまう。それになんかとてもかっこよいものを見てるように感じてしまう。サイレント字幕の不思議な魅力。

    普通に面白いので名作の一見の価値はあります。

  • いたるところに、どこかでみたことがあるシーンがある。階段を落ちる乳母車とか。

    階段のシーンはすごかった。とくに、中年女性が兵隊に銃殺されるところとか。

    腐肉のウジも、シュールレアリスム系の作品に出てきそう。

    【ストーリー】
     軍隊の度重なる敗北にともない、ロシア国内には、労働者ゼネスト、農民の暴動、従属民族の反乱が相次ぎ、革命の気運が漸く軍隊の内部にまで高まって来た1905年6月。戦艦ポチョムキンは、労働者のゼネストが行なわれているオデッサの港からほど遠からぬところに碇泊していた。
     6月14日の朝、甲板の一隅に吊された牛肉の表面に蛆が群がっていることから、水兵たちの怒りは爆発した。だが、そこに現われた先任士官ギリヤロフスキーにより水兵たちは追いちらされ、食卓には腐肉のスープが並べられた。だが、誰一人として手をつける者はなかった。
     数刻後、緊急集合のラッパが鳴り渡り、甲板に整列した全員にむかって艦長ゴリコフ(V・バルスキー)は、スープに満足した者は前に出ろと命じ、出ない者は帆桁に引っぱりあげるようにと命じた。水兵たちは動揺した。
     その時、水兵の一人マトウシェンコは水兵たちに砲塔の下に集まるよう呼びかけ多くの水兵はその指示に従った。ギリヤロフスキーは、衛兵に艦首に残った十数名の水兵を射つように命令した。
     間髪を入れず、ワクリンチュク(A・アントーノフ)がさけんだ。「兄弟たち、誰を射つつもりか!」という言葉に、衛兵たちの銃はおろされた。ギリヤロフスキーは再度命令したが、撃つ気のない衛兵をみてその手から銃をとり水兵たちを撃とうとした。
     水兵たちは一斉に立ち上った。軍医や艦長は海に投げこまれた。しかし、指導者ワクリンチュクもギリヤロフスキーの銃にたおれた。
     このポチョムキンでの暴動のニュースは、すぐ町中に広がり、多くの大衆の心を大きくゆさぶった。それから間もなくポチョムキンには黒海艦隊が鎮圧にくるという情報が入った。降伏か抗戦かをめぐって激しい討論の末、ポチョムキンは抗戦ということに決った。
     夜になり、艦隊は姿をみせた。マトウシェンコの命令で、ポチョムキンのマストには「われらに合流せよ」の信号旗が上げられた。艦隊は射程距離内に入った。戦いか、死か、緊張した一瞬がながれた。そして次の瞬間、ポチョムキンの水兵たちが聞いたのは、津波のように押しよせてくる「同志!」という言葉だった。
     セルゲイ・M・エイゼンシュテインが、第一次ロシア革命と呼ばれる1905年革命のなかの、歴史的事件“ポチョムキン号の反乱”をテーマに製作したもの。彼は監督・シナリオ・モンタージュを担当、《リズミック・モンタージュ》と《音調モンタージュ》は特に有名である。
     シナリオはニーナ・アガジャノヴァ・シュトコがエイゼンシュティンに協力。撮影はエドゥアルド・ティッセ、音楽はニコライ・クリューコフ、録音はイ・カシケヴィッチ、美術はワシリー・ラハリスが担当した。なお、助監督にグリゴーリ・アレクサンドロフがついている。
     出演はア・アントーノフ、グリゴーリ・アレクサンドロフ、ウラジミール・バルスキーらのほかに、エイゼンシュティン自身が神父役で出演している。
     製作は1925年だが、モスフィルムが1950年に発声版を作っている。

  • 「叫びそのものを描いている。」
    フランシス・ベイコンのイノケンティウス10世の肖像を評してジル・ドゥルーズ

全9件中 1 - 9件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

外部サイトの商品情報・レビュー

戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]を本棚に「観終わった」で登録しているひと

戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]を本棚に「いつか観る」で登録しているひと

ツイートする