狂い咲きサンダーロード [DVD]

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監督 : 石井聰亙 
出演 : 山田辰夫  中島陽典  南条弘二  小林稔侍 
  • トランスフォーマー (2009年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4522178007125

狂い咲きサンダーロード [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 『ゴッドスピードユー!ブラックエンペラー』が昔から気になってたんですけど
    (超有名なポストロックバンドの名前にもなってますが)
    いざこれは絶対に観なきゃ!と思い立ったら
    昔VHS時代はお店に置いてたのにこれまた置いてない・・・。
    で、しょうがないので似たような感じかな?と勝手に勘違いして
    『狂い咲きサンダーロード』を観たら全然違った(笑)。

    石井監督の映画は観たかったんですけど、
    『逆噴射家族』を観る前にこれからかなあというのもあって。
    『爆裂都市』にアナーキーが出てたらすぐ観たと思うんですが・・・。


    まず冒頭のシーン。
    いきなり『さらば青春の光』!!!でうぉーっと高まる期待。
    で、途中から・・・あ、あれ・・・これ、なんかおかしいな・・・って(笑)
    観終わったらあまりにも炸裂した作品のエネルギーにあてられて、
    胸焼けがするっちゅうか、気分悪くなりました。
    ほんと、くらくらした。頭ぶん殴られたような感じに。

    この映画、卒業制作のインディ映画だそうで、
    荒々しくて出来が悪いとこも多いんですけど
    逆に卒制でこれかい!!!という出来。
    卒制でここまでやるとは・・・驚愕しますね。

    劇中でやたらと「1986年」って出てくるんですが
    もっと前の映画じゃなかったっけ?と。
    映画は1980年なので、これ近未来SFなんですね。
    出来が荒いのでそう見えないんだけど、
    最初から近未来SFと思って観ると楽しめると思います。

    この間'81年の『ねらわれた学園』を観た時とけっこう感触が似ていて
    すっごいアニメ的。
    『ねらわれた学園』について「AKIRA連載直前」って書いたんだけど、
    この『狂い咲きサンダーロード』もそうですね。
    これたぶんAKIRAに影響を与えてるんじゃないかなあ。

    おはなしの大筋はこの映画の前年、'79年の『さらば青春の光』を
    日本でやったらどうなるか?ってことだと思います。
    あと『ローリング・サンダー』だとか。
    (ずっと観たかったんで発掘良品化されてウレシイ)
    最後は近未来SF暴走族アクションだけに『マッドマックス』っぽくなるんだけど
    これはパクってないというのが面白いところです。
    他人の空似で共時性みたいになっちゃうのが不思議。

    もうひとつは、『さらば青春の光』はModsの話なんだけども、
    ModsからSkinsが派生して、'80年代Skinsを描いたのが
    『ディス・イズ・イングランド』。
    ('80年代Skinsになるとファッションがちょっと変わって
    MA-1とケミカルウォッシュジーンズになるんだけど)
    『ディス・イズ・イングランド』も当然『さらば青春の光』を意識してて、
    ジャケットなんかはオマージュしてるんですが
    日本で作られた『狂い咲きサンダーロード』と
    『ディス・イズ・イングランド』がすごく似てる点。


    内容は良い意味で'80年代っぽいしバカバカしいんだけど、
    これもっとシリアスな内容で描かれてたらもっと好きになったと思う。
    むしろ今こそ『狂い咲きサンダーロード』的な作品が必要なんじゃないかなあ。
    でも、シリアスに描かれてたらこの映画の良い点でもある
    とてつもないパワーやエネルギーは削がれるよな、とも思います。

    俳優に関して。
    山田辰夫さんをひさしぶりに観たぁ・・・亡くなられましたけど。
    僕が知ってるのは、この後に色々とTVに出てたころなんだけど、
    あの声をひさしぶりに聴けたのがよかったです。

    あと稔侍さんが面白すぎますねw
    稔侍さんイコール『キャプテンウルトラ』のイメージがすごく強い。
    これも子どものころTVで「あの人は昔・・・」という感じで
    映像がさんざん繰り返し流れてまして、
    全体的にアニメ・漫画っぽいんだけども
    稔侍さんが出ることでやっぱり特撮っぽさがすごくあるんです。

    音楽はめんたいロックとかあのへんはちょっと苦手。
    石井監督は九州人だし、やっぱりこの映画も九州ロケしてるんだけど
    なんか苦手なんですよねえ・・・。
    ルースターズのCDぐらいは持ってるんだけど、
    ARBとかザ・モッズはあんまり聴く気にならなくって。
    (シナロケは聴く気になります。)
    どうもコテコテの福岡っぽさが苦手な気がします。
    泉谷しげるは良いんだけど・・・
    これより前の世代なんで、映画とあんまり結びつかない感じがします。
    PANTA&HALは良いと思う。

  • 石井聰互監督が気になっていた中で
    山田辰夫さんが亡くなられたニュースを知って
    これを選んでみました。


    バイク 暴走族 ネオン 連合軍
    スーパー右翼 注射器 銃剣 鉄バット
    シンナー 錠剤 日の丸 チェーンソー
    君が代 バズーカ砲 警察 ダイナマイト
    今じゃとても地上波で流せないような
    言葉と映像のオンパレード!
    少年性と焦燥感の塊みたいな画面は
    胃もたれするほど濃厚だけれど
    きっちり疾走感があって最後まで飽きません。

    小林稔侍さんのガチホモ右翼っぷりも強烈だったのですが
    一番びっくりしたのは
    泉谷しげるさんがアートワークまで担当されてることでした。
    ザラザラとした暗闇に踊るネオンとか
    右翼のロッカーのシーンでのプロジェクターの使い方とか
    今観てもすごく斬新だと思います。
    終盤いきなりねじ込まれた暗黒舞踏には
    ちょっと笑ってしまったけれど。


    凶暴性や反逆心はやっぱり丸出しなのだけれど
    性欲の描写が放棄されているからかな。
    塚本晋也・寺山修司なんかに比べて湿度は低い印象を受けました。
    わたしは生き物として女なので
    誰に感情移入することもなく外側から傍観してる感覚で観ましたが
    ラストシーンに世の男性がシビれる気持ちは
    ちょっとわかった気がします。

  • かたわになって後半20分別の作品みたいにかっこいいいぃいいいいいいい
    つっぱりとチンピラとヤクザがわーっといて全員死んで女と子供だけが生き残る
    わたしは血の出た人間が好きみたい
    私も
    「そんな体でバイク乗れんのか。ブレーキどうすんだよ」

    ニヤッとして走り出す やりたい!

  • 2016/7/18

  • 【監督:石井聰亙/脚本:石井聰亙・平柳益実・秋田光彦/1980年公開】

    よく名前を聞く映画なので鑑賞してみた。

    んー。
    荒唐無稽カルトムービーというか何というか。
    どういうテンションで観ればいいのかよく分からず、「これ笑っていいんだよね?」的な場面が多数。

    平成生まれには、ちと謎が多ずきました。笑

    ・仁さんの頭悪い感じがなかなか可愛い。
    「俺、低血(圧)だから朝弱いって言っただろ!!!」
    笑った。

    ・剛さんから溢れ出る藤岡弘感。

    ・街中のエキストラ、POPEYEの帽子被ってるやついたぞ。笑

  • 物語の筋はさらば青春の光に似てますね、というのはいわゆるサブカルはずっとそれでいれなくなるもので、それは当事者たちが普通の生活に目覚めてしまうからなんですが、中には純粋に入れ込む最も損をするタイプの人間がいて、本作の主人公はそんな感じなんだと思います。バイクで突っ込むし。展開がキビキビしてて見やすいんですね。暴走族と政治団体のパイプってのも実はそうした歴史がありそうですがどうなんでしょう。ナックのレコードが飾ってある…そういう時代ですね。

  • 暴走族とかそういった世界とは無縁に生きてきた僕ちんですけれども、そうしてそんな僕ちんはこういった映画にはとんと興味のない…自分を感じてはいたんですけれども、とある漫画家の方がこの映画を好いていたのを知って観てみることに…

    うーんまあ…意外と悪くはなかったですね! 泉谷さんの音楽のせいか、エンディングでは結構ジーン…としてしまいました…泉谷効果なのか映画そのものが良かったのかは分かりませんが…

    今では少々規制の入る描写もありましたねぇ…暴走族がテーマということで描写も痛々しいですし…

    うーんまあ…後半の主人公が何というか観ていてやるせないですよねぇ…「時計じかけのオレンジ」を観た時も似たようなこと思いましたけれどもともかく…好きなことをやれなくなった! 時の男が受けるダメージは計り知れない…そんなことを思いましたかね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ま、もう一度観てみたくなる映画だったことは確かでしょう!! さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • これぞ、パンク!

    ストーリーはあってないようなものだが、それっぽさとノリで場面場面が上手く繋がっている。

    編集に松井良彦氏が噛んでるので「追悼のざわめき」と一部雰囲気を共有しているが、本作の方が圧倒的にオススメ。

  • 偏愛の対象になりうる作品であることはわかった。
    しかしいまいち乗り切れず。
    「AKIRA」やタランティーノを思い出す。

    とはいえ自分の生まれる前にこんな突き抜けた映画ができていたなんて。
    特にカタワの殺人マシーンとなった仁が、シャブ中毒の悪ガキとマッドボンバーのオッサンとの3人で右翼暴走連合軍をなぎ倒す展開は熱くなる!


    アナーキーなエネルギーに当てられてぽーっとなってしまう。

  • 長年「観なきゃならんなぁ」と思っていた宿題作品。もっとサイバーパンクな世界かと思っていたけど、泥臭い暴走族と右翼のお話。僕自身はまったく好みではない世界観なんだけど、監督は本当っに好きなんだろーなー、というのが伝わって来る。日大の卒業制作、出演者ノーギャラで、西武警察一回分くらいの車両は破壊してるし、よくここまで作り上げたなぁ。その後の作品がイマイチなところを見ても、奇跡のような作品なのだろう。

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