容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 西谷弘 
出演 : 福山雅治  柴咲コウ  北村一輝  松雪泰子  堤真一  ダンカン  長塚圭史 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.89
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本棚登録 : 2442
感想 : 509
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013756243

感想・レビュー・書評

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  • 期待した以上に人間的魅力のある話で胸が熱くなった。

  • GYAOで視聴。東野圭吾は老後の楽しみにとってあるので原作は読んでませんが、やはり相当面白いですね、読者からすれば当たり前かもしれませんが。堤真一はいい役者さんだと再認識しました。ラスト不覚にも泣いてしまいました。松雪泰子もすごく良かった。もう10年くらいしたら原作読みたいと思います。

  • 東野圭吾の作品は結構読み漁っているけれど、ガリレオシリーズは唯一読んでいないシリーズのため、原作未読。

    献身という言葉の重みを感じられる作品。

    見返りを求めないで尽くす心。
    知らぬ間に誰かの救いになることは、一見響きが良いけれど、必ずしも素敵なことじゃないんだな。

    悲しみの連鎖の逃げ場がない。東野圭吾らしい作品1つ。

  •  映画版をレンタルして見ました。
     辻真先さんの作品で、意外な犯人のミステリーを列記する部分がありましたが、それに倣うと本作品は「犯人は狂言」。
     映画は事実よりも奇なり、というか、そんなことあるんかという意外な展開。
     しかし、自ら犯人になるということはないにしても、うっかり間違ってだとか、意図的にだとかで別人が犯人にされてしまうことは現実でもよくあることでしょうね。
     ところで、今回の事件では容疑者は花岡靖子(松雪泰子)。
     だからタイトルは正しくは「容疑者Xの隣人の献身」じゃないんでしょうか。
        
    (以下、ネタバレです)
    少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
    『予知夢』第一章・夢想る ネタバレ感想 色々な人がいるもんだなあ
      https://sfklubo.blog.jp/archives/12884348.html

    『容疑者Xの献身』ネタバレ突っ込み漫談
      https://sfklubo.blog.jp/archives/12884349.html

  • 150311ー150316→150503(1600文字)
     
    「容疑者X献身」東野圭吾原作 映画鑑賞感想文


    直木賞受賞作の映画版です。
    ガリレオシリーズの映像をテレビ版も含めて初めて観ました。
    とても面白かったです。

    小説の映像化というのは難しいものだと思いました。
    小説が素晴らしいということは物語がしっかりしているということなので良い映像が出来る可能性は高いです。
    しかし優れた作品であればあるほど読者もファンも多く、読者の頭の中で想像された映像と映画として作られた映像のギャップが生じる可能性も高まります。
    そのため「原作の方が良かった」という感想が多く聞かれるようになるでしょう。

    プロ集団の作った映像より個人の想像の方が優れている、とも言えますがそれは当然です。
    映像は現実にあるロケーションでしか撮影できないですし、登場人物の容姿は各自の脳内で大きく違うわけですから。

    この映画と私の頭の中では「石神」という登場人物に大きな容姿の違いがありました。
    映画では堤真一が演じておりネットのレビューでは堤氏の演技を絶賛する声が多数見られました。
    私も堤さんは素晴らしいと思いましたが多少違和感がありました。
    堤真一ではカッコ良すぎるのです。
    私の脳内での石神はもっと冴えない姿をしていました。
    身長は165cm前後、顔は丸顔、眼鏡使用、体型はやや小太りで、髪型にも無頓着、場合によっては寝癖のまま外出。
    そんな人物像でした。
    映画を見たことで石神像はある程度矯正されましたが、それでも私の脳内の石神と映画の石神は別人のようです。

    それは悪いことではないですし、役者さんの演技を楽しむことは新鮮な発見につながります。
    しかし臆病な私は「原作を越えないのではないか」という怖さ(せっかく観るんだから失望したくない)を伴って観るのは辛いです。
    そのため、どちらかと言えば映像版を先に見るか、映像版を観ないという選択をしてしまいます。

    それでもこの映画版「容疑者Xの献身」は私にとって忘れられない映画となりました。

    なぜなら石神と湯川教授が雪山登山をするシーンが大変素晴らしかったからです。
    (ロケ地は長野県白馬村にある八方尾根だそうです。映っているのは北アルプスの山々です)

    3000m級の雪山登頂を果たした二人。
    そこで石神は眼下に広がる山々を見てこう言います。

    「うわぁぁぁ…美しい…。今の僕の人生は充実してる。この景色を見て美しいと感じることが出来る。」

    このセリフ、このシーンは小説には無かったものです。
    映画化のどこかの段階で誰かが挿入したものです。
    監督か脚本家か、それとも原作者の意向か。

    私はこのシーンにとても感動しました。

    1年程前まで私は、山々の景色など「美しいもの」を見て「美しい」と感じるのは当たり前のことだと思っていました。
    しかしそうではないということをこの冬体験しました。
    メンタルの不調が訪れたとき、美しい景色、美しい木々、美しい絵、美しい音楽…
    これら今まで当たり前に美しいと思えていたものが全く綺麗に感じられず、むしろその感受性の低下を自覚するのが嫌で目を背けてすらいました。
    人が美しさを感じられるというのは本当に特別なことなのだ、という事実をこのシーンは教えてくれました。

    物語の冒頭、石神は人生に絶望し自ら死を選ぼうとしていました。
    その時、運命的に隣の部屋で事件が起き、密かに思いを寄せていた女性を救うため自らの命を賭けることになったのです。
    彼は自分の能力を総動員し、完全なるトリックを仕掛け無罪へ導こうとします。

    愛する人のために命を懸けることが出来る。
    これほどの人生の充実はないと思います。
    その感情の真っただ中で見た神々しい山々の景色に、石神は心の叫びとも思える先のセリフをつぶやいたのです。

    おそらく「石神」という名前は原作者が山岳の自然を象徴して付けたものでしょう。
    その思いを映像化するために映画で挿入された名シーンだと思います。

    私は今後も気持ちが弱った時にはこのシーンを思い出したり見返えそうと思いました。
    そしていつかどこかの山頂で、石神と同じ充実した気持ちを味わってみたいです。


    2015年5月3日
    kokuban

  • 主役は湯川先生じゃなく、堤さん演じる石神。

    最後はどうかトリックを暴かないでほしいと思った。
    原作も、映画も面白い。

  • ガリレオの 天才物理学者湯川(福山雅治)と
    内海刑事(柴咲コウ)の 映画
    学生時代に数学的天才と湯川が評価したオトコが 
    さえない高校教師石神哲也(堤真一)をしていた。
    この堤真一・・・はまっていましたねぇ。感動モノ。
    さえないオトコを演じるって、難しいよね。

    花岡靖子(松雪泰子)は
    念願の弁当店を開いていたが、前夫がお金をせびりに来る。
    散々な悪態をつく姿に 娘が暴走、頭を殴ることで 前夫は キレる。
    暴力を振るう前夫を 二人がかりで殺してしまう。
    その隣室にいた 石神(堤真一)は アリバイ工作をする。
    松雪泰子の薄幸さ 娘の 石神を思う気持ち・・・
    母娘でけなげに生きようとするが いたづら好きな神様は・・・

    内海刑事は花岡が怪しいとにらむが・・
    アリバイは完全である。
    その巧妙さは 実に論理的だ。
    内海刑事は 先輩の草薙刑事(北村一輝)と一緒に湯川に相談に行く。
    石神と湯川は学生時代の知り合いだった。
    石神は 学生時代のときに 
    「四色問題の解決が美しくない」ということに
    湯川は共感したのだった。
    次第に 湯川は 
    この事件に石神が深く絡んでいるのではないか と感じ始め
    事件に突っ込んでいく。
    あまりにも完全なアリバイがおかしいと・・・

    なぜ 鍵のつけた 新しい自転車なのか?
    指紋を消したのになぜ自転車に指紋がついているのか?
    カタログになぜ 映画館の切符が入っているのか?

    石神の指示で動く花岡・・・
    しかし、ストーカーではないかと思ってしまう。
    なぜ 石神は 花岡母娘をまもるのか?
    そのテーマに入り込んだときに 論理的に説明できない。
    関数の問題が 幾何の問題であるがごとく・・・・
    愛とは とどいているのか?とどかないのか?

  • 見終わって、ぼーぜんとした意識のなか、

    「堤真一さんは、やっぱすごいなぁ…」と、つぶやいた自分の声ではっ!と
    我に返った。
    原作の石神とは、(イメージ違うな。)なんて、
    最初感じたちっぽけな思いなど、もはやどうでも良い。

    原作が持つ世界感を壊さずに、
    全く新しい『容疑者X』を創り出した堤さんの怪演は必見!!

  • 科学と愛の対角にあるものの交錯、科学と科学のぶつかり合い、友情。最後は天才でも計算外の結末になってしまうところ。全て面白かった

  • 2008年日本。福山雅治、堤真一、柴咲コウ。
    天才同士のクラスメイト、片や物理学大学教授に、片や高校数学教師に。天才だがさえない数学教師はアパートの隣に越してきた松雪泰子親子に親しみを覚え、救いさえ感じるようになる。が、ある日そこに別れた夫が乱入し、もみ合いの果て母子に殺されてしまう。母子をかばうために天才数学教師の計らいが始まる。
    切ない愛情の映画だ。主題歌が最愛というらしい。

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