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- / ISBN・EAN: 4988013756441
感想・レビュー・書評
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✲✲ 才人の哀しみに心が共振 ✲✲
✲本作は堤 真一 氏の演技に圧倒された作品✲
TVドラマ「ピュア」のトオル役から、私は彼をフォローしているのだが。本作での石神役は何とも、何とも、切ない... やりきれない想いにさせられた。
石神が内面を押し殺している時のその「物言い」、
「視線」、「気だるい仕種」…
何をどう表現すればいいのだろう?“石神哲哉”を語るには…
人生の「勝ち組が湯川」で、「負け組が石神」と云うのはあまりに短絡的、且つ、ひとりの寄稿者として能が無さすぎる。(←これは事実)
湯川の口から「天才」といわしめた男=石神。
その石神の犯してしまった罪に対し湯川が…、
「その頭脳をもっと有意義なことに使ってほしかった…」と確か云っていたシーンがあったかと?
私は ふと ここに、湯川の冷ややかな心の表面にタッチしてしまったような気がした。
イケメン、頭脳明晰、そりゃぁ良うございましょうとも、湯川さんは…。
「でも、人間ってそれがすべてなの…?!
違うよね?!---」って、云いたくなるのです。
これではまるで、《愛する人(女)を護り抜くことは“大切”ではない!》と否定されてしまっているかのようで…。
(仮に百歩譲ったとしても「そんなことに意義など無い」と言いきってほしくない気が)
石神の一挙手一投足、そのすべてに哀愁を感じずにはいられなかった。
// もしも…、花岡靖子に出逢わなければ石神は…?
淡々と、䔥䔥と、貝が蓋を固く閉じるように縮こまって生きていけたのか?//
✲仮に、彼女に出逢わずとも
遠からず石神は、辿り着く場を心得ていて、
そこへと身を委ねる覚悟であったのか...?? ✲
堤 真一さんの奥深い魅力、その演技の巧さを否応無しに再認識させられる逸品だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TVドラマ「ガリレオ」の世界観で製作されたサスペンス・ミステリー。
しかし、これまでとは作品の雰囲気が違います。
これまでの作品で、湯川先生が閃いた時に謎の計算式を無我夢中で書き始める…というお馴染みのシーンもなく、とても重苦しい内容。
今作は、湯川が学生時代に唯一友達と呼べるレベルの頭脳の持ち主が登場し、2人の頭脳戦は見応え十分です。
一応映画「ガリレオ」の第1弾という位置付けのようです。
よかったらチェックしてみて下さいな♪ -
また観ちゃった。つくづく、この時の堤真一はすごい。
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TVでやってたので久しぶりに見たけどやっぱりおもしろいしそれなりに泣ける。
堤真一と松雪泰子の演技が素晴らしい。
まぁ愛のために無関係のホームレスを殺すとかやや気持ち悪いし、罪の隠ぺいを美談にするのは確かにあれだけどね、ミステリ小説だからね。
来週の沈黙のパレードは映画見てないので楽しみだな。忘れないように見ないと。 -
TVにて
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原作も読んでいたので、てっきり映画も観ていたような気がしていた。どうも見ていなかったようである。本筋としては原作に忠実だと思うが、多少はアレンジがあるかもしれない。でもこの原作者でハズレはなかったので見ていて安心感がある。
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テレビ放送で視聴。
以下、ネタバレ注意。
途中でダンカンに嫉妬したりして「なんだ、所詮ただのストーカーか」と思わせておいて、実はすべてが自分が罪をかぶって捕まるための準備だったというくだりが見事。
映画としては福山がラストで派手に真相を暴くような映像のほうがよかったのかもしれないし、犯人が自首して終わりというのは結末としては弱いのかもしれないが、堤真一が泣き叫ぶラストは、そのときに彼の心に渦巻いているであろう色々な思いを想像するだけで異様な迫力を味わえるとてもいいシーンに仕上がっている。
(2011.12)
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原作読んでたのにトリック覚えてなくてそこそこ楽しめてしまったw TVドラマの延長みたいなクオリティだけど堤真一の演技があまりにはまってて惹きこまれたなー。人生に絶望した数学教授の闇と企みと希望を上手く表現してた。最後の叫びもたまらんね。涙出る。松雪泰子は弁当屋とか似合わなさすぎて笑えるw ちなみに我らが福山はどこまでも福山のままで格好いい。エンドロールの映像は今後の展開を予期させてなんとも切ない。