- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013845244
感想・レビュー・書評
-
白バラ抵抗運動のショル兄妹たちが処刑された年の翌1944年、同じくナチスドイツ国内で大佐クラスの軍人が企てたヒトラー暗殺計画。
主演に決まっていたドイツ人俳優トーマス・クレッチマンは何故か一脇役になり、水泳シーンを入れる事で俳優になる前はオリンピック水泳の東独代表候補だったクラッチマンに花を持たせたのか?
そしてもう一人の脇役が英国人俳優ケネス・ブラナー、「世に示すのだ、彼(ヒトラー)以外のドイツ人もいると」 「神は”10人の高貴な人間がいればソドムは滅ぼさぬ”と」、若い頃から数々のシェークスピア作品に出ていたブラナーらしく、こういう台詞を独り占めしている感があった。
しかし彼らが命懸けで危険を侵さずとも9ヶ月後にヒトラーは自殺する。
犬死とまでは言わないが、ベルリン陥落を待たず白バラの様に散った、もう一つの反乱分子を描いた骨太のノン・フィクション。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/04/24視聴
-
ヒトラー暗殺計画を描いた作品。
娯楽映画として観れば普通に面白かったが、
それだったらノンフィクションとしてやってほしくて、
事実に基づいた映画としてこれは個人的には落第点である。
なんというか全然緊張感がない。
唯一あったのが暗殺を実行するところなんだが
それ以外びっくりするほどない。
ヒトラーの独裁政権下ではゲシュタポが目を光らせていて
強烈な内部統制がされていたはずなのにまったくそれが感じられない。え、こんなにおおっぴらに暗殺たくらんでるの?みたいな。。
また、この映画内では全く時代背景が語られていない。
この時代は既にドイツがやばい状況にあることが重要なファクター
だと思うが、その辺がところどころほんのりわかるだけで説明なし。
最初にテロップとかで説明すべきところではないかと。
なんで暗殺しないといけないの?しかもドイツ人が、
という基本的なところの説得力があまりない。
この映画で語っているところは
祖国のために自分を犠牲にして戦ったやつらがいましたよ
ただそれだけ。
下手したらトム・クルーズかっこよかったで終わってしまう。
それだけで終わるにはあまりにももったいない題材。
ブライアン・シンガーの作品を観るのは、ユージュアル・サスペクツ、スーパーマンに続き3作目で、これまでと違う題材に対して
どういうものを観せてくれるのか期待していたが、
悪い意味でこれまでと代わり映えのない作品であった。
あまりおすすめできる作品ではないが、
観る前にはWikiペディアでヒトラー暗殺計画を読んでから
のほうが細部が理解できてよいと思う。 -
面白かったです。
始めから終わりまでドキドキしながら見る事のできるタイプの作品。
歴史を知る私たちにとっては最終的に作戦は失敗する、と結末がわかっているにも関わらず、ヒトラーの参加する会議に爆弾を持ち込む作戦実行のシーンをあそこまでスリリングに感じさせられるのは凄いと思います。
「あ〜、これどこで歯車が狂って失敗するんだろう…」と。
この映画の中ではヒトラーの行いについては深く触れられていないのですが、それでもこの映画を見終わった後、何故ヒトラーが政権を掌握し、独裁政治を行う事ができたんだろうとか真剣に考えてしまいました。 -
結末はわかっていても、後半の暗殺実行シーンは非常に緊迫感があります。
-
ヒトラー暗殺計画がいくつもあってどれも失敗に終わったとゆうことは知っていましたけど、まさかこんな大事に発展したものがあったとは…。
会議中に爆弾が炸裂したのに偶然ヒトラーが無事だったとゆう話は知っていたんですけど、予備軍を召集してSSやその他を抑えて政権を掌握するとゆう計画があってそれが実際に進められたとゆう事実は知らず。それに基づいたこの映画もとてもおもしろく飽きなく観れました。
そして国家みたいな大きな組織でパワー・権力がいかに動くものなのかとゆうこともこの映画を通して学べた気がします。
処刑された暗殺の実行者たちも最後にドイツ軍人の高邁さを見せ付けてくれました。 -
地味で静かな暗殺作戦。
実話をベースにしたヒトラー暗殺計画。実話だけに日時など説得力はああるものの、水面下で動く話のためか、淡々と話が進んでいき、緊迫感はいまひとつ。
肝心の暗殺シーンもあっさりで、全体に淡白に終わった印象でした。
退屈はしないものの、当時の人たちの執念をもう少し見せてくれれば、と残念に思える作品です。
俳優たち。
トム・クルーズ・・・いつも通り。最近のぶちきれもの(マグノリアやトロピック・サンダー)を見てるからか、物足りなさばかり残ります。。
トム・ウィルキンソン・・・もう少しやな感じを出せたのでは。 -
先日NHKで、
このワルキューレ作戦とシュタウフェンベルク大佐についての
ドキュメンタリーを観ていたので、少々の知識はあったんですが、
映画を観ると改めて「このとき暗殺が失敗に終わっていなければ、
世界の歴史はどう変わっていたかな」と思ってしまいます。
この作戦が失敗に終わってから終戦まで、
欧州では1000万人を超える人が亡くなっている訳で、
その犠牲者の数がもっと少なく済んだのではないかとか、
もしかしたら広島・長崎もなかったのではないかとか、
「たら・れば」を考え始めると、きりがないですね。
映画に関しては、
トム・クルーズの出演に関してすったもんだがありましたが、
私もトム・クルーズじゃない方がよかったんではと思っちゃいます。
トム・クルーズは、どう転んでもトム・クルーズなので・・・。
その分、脇を固める俳優たちが素晴らしかったですね。
DVDの音声切り替えで、
監督と脚本家とトム・クルーズによる音声解説があるんですが、
撮影場所についてや史実についての補足が沢山あって、
映画の歴史的背景がより分かり面白かったです。
『ワルキューレ』というと、
どうしても『地獄の黙示録』の印象が強烈ですが、
この映画の中での曲の見せ方も
なかなか上手かったと思います。 -
ワルキューレ作戦については耳にしたことがあったものの
詳しい内容はわからず
この映画である程度わかったという感じでしょうか。
トム・クルーズの演じるシュタウフェンベルク大佐が処刑された場所で
本当に撮影したんだと聞きていたせいか
そのシーンは胸が痛かったです。 -
第二次大戦下のナチスドイツ。良心に従いヒトラー暗殺計画を実行に移したシュタイフェンベルク大佐の映画。実話。
*********************************************
高校生の時、この暗殺事件について勉強したことがあったので興味を持ってみましたが・・・
ハラハラドキドキさせる普通のハリウッド映画です。アメリカ人俳優が英語で演じてるのにやはり違和感が。史実に基づいた映画なのに英語はどうかと。「新興宗教にはまってるトムクルーズ」というイメージも手伝い大佐を演じるトムさんもかなりの違和感でした。
意外と知られてない史実をそれなりに見るに堪える映画として再現したというプロデューサーの心意気は買いたい。
ナチス関係の映画の個人的な楽しみとして、
ヒトラー・ヒムラー・ゲッペルスの三役は笑えるくらいソックリでした。他の映画も同じ3人使ってるのかな。ヒトラーの飼い犬も。