バーン・アフター・リーディング [DVD]

監督 : ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン 
出演 : ブラッド・ピット  ジョージ・クルーニー  フランシス・マクドーマンド  ジョン・マルコヴィッチ  ティルダ・スウィントン 
  • Happinet(SB)(D)
2.79
  • (32)
  • (103)
  • (253)
  • (163)
  • (66)
本棚登録 : 1184
感想 : 246
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953027787

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • 【ストーリー】 (Amazonより)
    ワシントンのフィットネスセンターで働くチャドとリンダが更衣室で拾った1枚のCD-ROMには、CIAの機密情報が書き込まれていた。その頃、元CIA諜報員のオズボーンは、自分が機密情報を紛失したと知って狼狽し・・・。オズボーンの妻ケイティは、夫の危機に気づくこともなく、財務省連邦保安官ハリーと不倫生活を満喫中。さらにハリーは、出会い系サイトで意気投合したリンダとも関係を重ねていた。そんな5人が・・・。
    一枚のディスクが発端となり、幼稚な企みが不運の連鎖を呼び、やがて事態は誰の手にも負えぬまま様々な人々を巻き込み、予想だにできない衝撃の結末へと転がっていくー。前代未聞のクライム・コメディ。この結末、見破れるか?!



    とても面白かったです。
    ちょっとしたボタンのかけ違いで大事になっていく様が面白いです。
    ジョージ・クルーニーが慌てて階段から転げ落ちていくシーンは笑ってしまった!笑!
    ブラッド・ピッドの結末も馬鹿げています。
    ラストのCIAの長官の一言が ホントそれ!と思ってしまいました。

  • くだらんなぁ。CIAの機密文書をおさめたCDかと思ったら元職員のただの自伝だったり、美容整形代を稼ぐためにCDをロシア大使館に持ち込んだりと、シュールな展開が続いた挙句に、バタバタと殺されてしまう人たち。

    好感の持てる人物は皆無だし、何のためにいるのなどかよくわからないキャスト(ジョージ・クルーニー)いる中、ブラッド・ピットが演じる、頭の弱いスポーツジムの職員がかなり面白かったです。本作で愛すべき唯一のキャラでした。

  • ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットが出ている割には、おバカになり切ることもできず。
    なんだかガチャガチャしているうちに終わった群像劇でした。

    中年後期のオバさんが全身整形と出会い系サイトにのめり込む情熱も愚かだし、あちこちで不倫していたり、仕事で評価されなくて辞めちゃったり、勘違いから国家機関にも迷惑をかけるとか、とにかく愚かな人々の群像劇なんだけど、面白くないんだよね。
    ツボが合う人には面白いのかな。

    ただ、脳筋バカなお兄ちゃんを演じさせたら、この頃のブラピは最強だったわな。

  • コーエン兄弟の作品を初めて観た。しかも、クッソくだらない映画。(そういう映画なので、けなしている訳ではない)
    すれ違いシチュエーション・サスペンス・コメディなので、ストーリーは割と面白く作られていますが、登場人物が全員しょ~もない。w
    ラストに諜報部高官に「得るものは何もない、振り回されてもうこりごりだ」と言わせて終わるのが、この映画の全てでしょう。よく出来てる。w
    他では観れないほどダサいジョージ・クルーニーとブラピを観るだけでも価値があるかも?よく二人ともここまでやったものです。w

  • ある意味リアルだな〜。現実は映画のような奇跡はほとんどなく、他人の迷惑を顧みず自分勝手に振る舞る人間が一番得をするんだよね…。
    映画漬けで夢想的になっていた頭に風が吹き込んだような、ストーリーにチャレンジ精神を感じた作品でした。

  • こ、こりゃ凄いぞ。コーエン兄弟監督作品だから、なんかをカマしてくれるだろうな、って思って観始めたのですが、うーむ。流石サスガのコーエン兄弟ですね。うむ。お見事です。

    ま、とてつもなく、しょーもない作品です。で、この場合の「しょーもない」は、完璧に褒め言葉。よーもまあ、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットを起用して、ここまでしょーもない、まさに「なんもない」作品を作ったなあ、とね。思いますね。コレ、完全に確信犯ですよね。

    タイトル「バーン・アフター・リーディング」の意味は、ウィキペディア情報によると

    タイトルは秘密の命令書に必ず頭書される注意書き「読後焼却のこと」の意

    との事なのですが、アレですよね、他の例でいうと、往年のスパイ映画とかに凄くありがちな、あのネタ。

    なお、このテープは自動的に消滅する

    のアレと一緒だと思うんですが、このネタって「スパイ大作戦」って作品が元ネタなんですね。知らなかった、、、勉強になった。

    でも、コーエン兄弟、その意味でこのタイトルを付けたのではないんではないか?とね、個人的には思う次第です。

    バーン・アフター・リーディング。即ち、本で言うなら「読んだ後は燃やしておくれ」って事ですよね。コレって、「ホンマにマジでしょーもない、超くだらないクソの役にも立たない本だから、読み終えたらソッコー燃やして捨ててくれよ」って事、ですよね?

    即ち、もしこの映画を映画館で観たなら「観終わって劇場出たらすぐに記憶から消してくれ」だろうし、

    もしDVDで見たら「観終わったらこのDVDはソッコー燃えないゴミで捨てるかブックオフにでも売り払ってくれよ」だろうし、

    とにかくコーエン兄弟は、徹底的に、徹底的に、「トコトン究極完璧パーペキにクソくだらない映画を撮るぞ!」と心に決めて、実際にそんな作品を、おそらく、超最高の役者と超最高のシチュエーションを揃えて、マジで撮ってしまった。そんな、ある意味、おっとろしいほど凄い作品なんじゃないのかねコレは?と、わたくし、考える次第です。深読みのし過ぎ?

    いやしかし、だってねえ?あの「ファーゴ」のコーエン兄弟でっせ?ガチで凄い映画作ろうと思ったらナンボでも撮れまっせ俺達って、って言っちゃってもいいっしょ?の「あの」コーエン兄弟でっせ?いやもう「ファーゴ」は、マジで超名作ですもん。

    クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」も凄い好きなんですが、あの映画のタイトル「パルプ・フィクション」って「低俗な小説」とか「粗悪な紙で印刷された、ちゃちい小説」とか、そんな意味?ですよね?確か。違ったら超すいません、なのですが、ココではその意味でとりあえず話を進めます。

    タランティーノ監督は、あの超名作に、敢えて「この映画は超ウルトラ安っぽいパルプフィクション小説みたいな、ま、しょーもないもんなんだよ」っていうタイトル付けつつ「でも俺はこの作品はマジ最高だと思ってる。この作品の良さがわからないとしたらお前らは全然アカン。この映画は誰がなんといおうと最高なんだよ!当たり前だろう俺が全身全霊を込めて作ったんだからこの俺が!」という、ある意味超アツい映画愛と圧倒的な自分に対する自負を込めた、逆説的なタイトルの作品だと思うんですよ。で、その映画がまさにマジモンで最高だった。その気概にマジ惚れる。

    だが、コーエン兄弟は、この作品に「バーン・アフター・リーディング」と名付けた理由は、そんな崇高な映画愛とか自負とか一切なく「俺達は本当に本当にくだらないゴミのような映画をつくってやる」ってマジモンで思って、そして実際にマジモンでそれを作った、という、途轍もなく恐ろしい実験作、だと、思うんです。この作品は。ある意味パンクの極み。ある意味ホラーの極み。コーエン兄弟、マジ凄いよ。

    なんだろうなあ、、、無理やり例えると、超高級なお米と超高級な味噌と超高級な豆腐とネギと油揚げを使った、ネコマンマ(冷やご飯に味噌汁をぶっかけて一気にかっこんで食べるアレ)みたいなもん?ウルトラ超凄い食材で作ったインスタントラーメン、みたいなもん?最高級食材でジャンクフードを作る、みたいな。

    ま、映画人として究極の贅沢をした、古今未曾有の映画、なのではなかろうか?とね、まあまあマジで思います。そう思っちゃうくらいに、自分は、まあ、コーエン兄弟監督作品には、なんらかの愛着を持ってます、っていうことなんですよ。

    で、この作品、凄いとは思うのですが、内容としては、そんなに面白くもなかったです。ま、そこも含めて、マジで最高の一作でしたね。コーエン兄弟マジでラブ。あ、できれば、なんらかの役どころで、スティーブ・ブシェーミ、出演して欲しかったなあ~。やっぱコーエン兄弟と言えば、ステイブブスケミっしょ、やっぱねえ。

  •  コーエン兄弟の作品には、シニカルでオフビートなコメディと、犯罪がらみのシリアスなサスペンスの2系統がある。カンヌ・グランプリやアカデミー賞を得るなど評価が高いのはシリアス路線の作品(『ファーゴ』『バートン・フィンク』『ノーカントリー』など)だが、私はコメディ作品のほうを偏愛している。

     今回の『バーン・アフター・リーディング』は「スパイ映画をパロったおバカなコメディ」だと聞いていたので、大いに期待して観た。
     そういえば、イアン・フレミングの短編に『読後焼却すべし』というのがあったなあ(007シリーズの1作『ユア・アイズ・オンリー』の原作に使用されている)。もっとも、この映画はフレミング作品とは無関係だけど。

     期待したのだが、うーん……。イマイチ。コーエン兄弟のコメディ作品でいちばんつまらない。

     私は、コーエン兄弟のコメディでは『赤ちゃん泥棒』がいちばん好きで、2番目に好きなのが『オー・ブラザー!』、3番目が『未来は今』である。
     この『バーン・アフター・リーディング』は、『赤ちゃん泥棒』『オー・ブラザー!』『未来は今』には遠く及ばないし、『ディボース・ショウ』や『ビッグ・リボウスキ』『レディ・キラーズ』にも負けている。
     笑えないことはないのだが、爆笑にならない。観客をニヤッとさせるシニカルな笑いのみで成り立っている感じなのだ。映画としてすごく小粒。「通好みのスノッブな小品」という趣だ。
     
     ウィキペディアから、あらすじをコピペ。

    《アルコール依存症が原因でCIAを解雇されたアナリストのオズボーン・コックス。彼は失職後にCIAでの出来事を綴った回顧録の執筆を開始するが、ひょんなことからそのデータが入ったディスクをスポーツジムの職員であるチャド・フェルドハイマーとリンダ・リツキが手に入れる。
     チャドとリンダは回顧録をCIAの機密情報と思い込み、オズボーンからディスクと引き換えに金をゆすり取ろうとする。しかし短気なオズボーンとの交渉は失敗に終わり、リンダはディスクをロシア大使館に持ち込む。(後略)》

     うーん、すごく面白くなりそうな話なのになあ。

     よく似た骨子の物語として、ジョン・ル・カレのスパイ小説『パナマの仕立屋』を映画化した『テイラー・オブ・パナマ』が挙げられる。
     『テイラー・オブ・パナマ』は、主人公のスパイがウソの情報を積み重ねてデッチ上げた「国際的謀略」(=パナマ運河を他国に金で売り飛ばす計画が水面下で進行している、というもの)が、やがてひとり歩きを始めてほんとうに米軍を動かしてしまう、という壮大なホラ話であった。
     いっぽうこちらは、一般人がただの回顧録の下書きを機密情報と思い込んだことが発端となり、周囲を大混乱に巻き込んでいくというホラ話。ベクトルは逆だが、アイデアが似通っている。

     いかにもスパイ・サスペンス風の重々しい音楽が多用されたり、古いスパイ映画を真似た演出が頻出したり……。表層だけシリアスな雰囲気のなかで、登場人物たちが次々とおバカな行動をくり広げる。そのギャップがおかしい。

     特筆すべきは、バカ揃いの登場人物の中でも飛びきりのバカを演じるブラッド・ピットの、メーター振り切った感じのバカ演技。そして、それと拮抗するのが、「コーエン組」フランシス・マクドーマンドの、これまた強烈なバカ女演技。この2人が映画をさらっている。
     ほかにもジョージ・クルーニーやジョン・マルコヴィッチという大物が出てくるのだが、ピット&マクドーマンドのハイテンション演技の前に、すっかりかすんでしまった印象。

     ブラッド・ピットの突き抜けたバカっぷりを堪能したい方は、ぜひ。ただし、くどいようだが映画としてはイマイチである。

  • 国家機密と一市民が数奇な縁で出会う娯楽映画。ブラッドピットの役柄は面白い。

  • レンタルで観ました。面白かったです。
    とってもブラックな笑いがありました。
    登場人物たちの状況がどんどん悪くなって、でも訳が分からなくて…
    軽いブラピが好きです。ストーリーからの退場の仕方が強烈。
    そしてティルダ様は冷たい美女感がとても良かったです。
    もうちょっと長くなると弛みそうでしたが、ぴったりな長さと軽さでした。

  • ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット・・・というキャスティングと、CIAの機密情報を偶然手に入れた一般市民が・・・という粗筋から、オーシャンズ11的な世界を想像して観始めたらとんだ勘違いであった。コメディという言葉では表しきれない、おバカ・ムービーとでも言いたい作品である。勘違いに次ぐ勘違いから来るドタバタ劇とバカに徹した出演者の演技を観て、オースティン・パワーズに代表されるようなアメリカ的バカを楽しむ映画であり、そう思って観ればコーエン兄弟のテンポとブラックユーモアに富んだ脚本・演出は見事と言う他ない。嫌いで無ければどうぞ、という類の1本。

全246件中 1 - 10件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×