ランジェ公爵夫人 [DVD]

監督 : ジャック・リヴェット 
出演 : ジャンヌ・バリバール  ギヨーム・ドパルデュー  ビュル・オジエ  ミシェル・ピコリ  アンヌ・キャンティノー  マルク・バルベ  トマ・デュラン  ニコラ・ブショー 
  • アルバトロス
3.00
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318401829

感想・レビュー・書評

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  • 67点。バルザックの同名小説をジャック・リヴェット監督が映画化。
    キリスト教的愛はさておきロマンス的愛の起源は中世フランスの騎士道物語に見出せる。つまり宮廷的愛。騎士が愛を捧げる貴婦人は人妻で、それは不倫の恋であり実ることのない恋というのがポイント。17世紀のブルボン王朝時代にこの恋愛は発展していって、その頃になると恋愛はゲーム的な様相を呈してくる。そして恋の駆け引きはより高度化され洗練されていく。もちろんゲームっていってもいい加減な意味だけではない。
    公爵夫人の思わせぶりな態度に将軍は翻弄されるが、ある手段により立場が入れ替わる。で、今度は夫人が「本当の恋」に目覚めるが、その「本当の恋」とは現実の虚飾化・演劇化っつー観点からするとそれもゲーム的な恋愛カテゴリ内のこと、ということになりますな。
    夫人役の女優がかわいくないのが一番いただけないです。

  • ・・・・・・。
    女ってやつはー!!
    ○#▲&☆■※♂!!!

    って言いたくなるんじゃないですか、男衆(笑)。
    「残酷なゲームはおやめください。この手紙を読んで3時間後に私の屋敷へお出かけ下さい。もし3時間経ってもあなたがいらっしゃらなければ、それがお返事と受け止め、私は世俗社会から去り、もう二度とお目にかかりません・・・。」
    「・・・・・・(知らんがな(´・ω・`))。」

    仕方ないね。
    だって女は“見栄っ張り”な生き物だもの。
    “売り時”は限られているのよ。
    いつだって“あなたの1番”になりたいのよ。
    『心を弄んで何がいけないの?』

    上映時間は137分だから、2時間とちょいちょいくらいかな。
    長さとしては普通なんだけど、時間以上に長く感じた。
    特に中盤の、モンリヴォー将軍がランジェ公爵夫人宅を毎晩のように訪れる描写が繰り返される一連のシークエンス。長い・・。
    彼女に「触れたい」モンリヴォー将軍。
    指一本「触れさせない」ランジェ公爵夫人。
    ・・・長い。
    オレも、じらされました(笑)。

    ぶっちゃけ、ランジェ公爵夫人を演じている、ジャンヌ・バリバールをまったく良いと思わなかったので、感情移入がいまいち出来ず。
    あれなら、使用人の女の子の方がよくね!?
    モンリヴォー将軍を演じた、ギヨーム・ドパルデューはよかった。
    彼の表情、特に足音の立て方がよかった。
    じらされ、苛立ちを隠せない足音。夫人に「拒まれ」、とぼとぼと帰っていく足音。いいです。
    でも、少し極端に強調されすぎじゃないかと思って、調べてみたら、ギヨーム・ドパルデューって感染症で右足切断してたんですね。だから、あの音は義足の音でもあったんですね。納得。
    物語のあの結末は、お互い、自業自得でしょう。
    若き独身紳士をたぶらかす人妻貴族のほんの「火遊び」。
    その「火遊び」に夢中になってしまったウブな若者。
    そんな物語の行き着くところはいつも、ねぇ・・・。

    本作の元となった原作はオノレ・ド・バルザックの『十三人組物語』の一編『ランジェ公爵夫人』。
    物語途中の誘拐のシーンや、ラストの奪還計画のシーンでモンリヴォー将軍と共に登場する連中に関して、本編で一切説明が為されなかったので、何者なんだろうと思ったんだけど、原作によると、どうやらあいつらは「十三人組」という秘密結社のメンバーのようで。
    モンリヴォー将軍とランジェ公爵夫人とのロマンスに焦点を絞りたかったためと思うんだけど、軽くその説明があってもよかったかもしれない。
    てか、一連の物語になってる原作の方がおもしろそうだ。

  • テレビ。

    フランス映画とは相性が悪いので
    映像美に絞って鑑賞。

  • マリ、マヨルカ島などを舞台とした作品です。

  • 王政復古のフランス。なので皇后ジョセフィーヌ風のファッションや風俗が堪能できました。しかし素晴らしく魅力的な夫人なのにこんな男のどこがいいのかわからない。原作あるんですね(バルザック)読んでみようと思います。

  • 全くストーリーが思い出せない…どんなお話だったっけ^^;
    特に心に残ってない映画。

  • 製作年:2007年 製作国:フランス 時間:137分
    原題:NE TOUCHEZ PAS LA HACHE
    監督:ジャック・リヴェット

    リヴェットの長回しが退屈と思わない人にはたまらない映画でしょう。(3.5点)

  • [鑑賞日:レンタルDVDにて2010年1月5日]

    NE TOUCHEZ PAS LA HACHE
    2007年 フランス、イタリア
    日本公開日:2008年4月5日
    監督:Jacques Rivette
    出演:Jeanne Balibar、Guillaume Depardieu、Bulle Ogier、Michel Piccoli、Marc Barbe、Thomas Durand…他
    [フランス語]

    ■あらすじ
    19世紀初頭。ナポレオン軍の英雄モンリヴォー将軍は、スペインの修道院で修道女となった、かつてのランジェ公爵夫人と再会した。彼女とはパリの舞踏会で一目惚れし、自分のものにしようと試行を重ねる。しかし、ランジェ公爵夫人は思わせぶりをするばかり。業を煮やしたモンリヴォー将軍は彼女を誘拐してしまう。ランジェ公爵夫人はこれを機に心を奪われるが、追う者、逃げる者と立場が逆転してしまう…。 イタリア語タイトル『LA DUCHESSA DI LANGEAIS 』、英語タイトル『DON'T TOUCH THE AXE』。原作はバルザック。

    ■感想
    「解せねー」と鑑賞後の一言。男と女の恋の駆け引きなんだろうが、どうもね。

    正直、興味が湧かず、1回目見た時は早々に疎々して寝てしまったくらいだ。見直しても同じで、瞼が重くなるばかりだったが、中盤からはなんとか持ち堪えたカンジ。

    原作が文芸小説とあって、その流れも小説を読むかのようで、BGMもなく、坦々としていた。それが眠気をそそる一因だったのだろう。

    修道院に入ったアントワネット(ランジェ公爵夫人)と、彼女を再び手に入れようとするモンリヴォー将軍の結末はもう目についていた。が、わざわざ遺体を運び出しておきながら、死んだ者はただの物に過ぎないからって「重石をつけて海に投げよう」はないだろう? 正直「え?」と思った。いくら信仰心がないとは言え、信仰心の強いアントワネットを思い、せめて故郷に連れ帰って教会で弔ってやろうと考えないのか? それともこれって、国民性? まさか、ね。

    それとも束縛するほどに愛していると言う、モンリヴォー将軍の愛情表現か? 離れた海の底に? 誰の手にも届かないところに?

    まあ、家柄、プライドが邪魔で感情が昂りやすく、互いに素直になれなかった男と女の顛末ってとことですか、ね?

  • 出てくる物の一つ一つが綺麗。美しい。

  • 愛情というより、
    意地とプライドって感じですよね、
    二人から感じるのは。

    ギヨーム・ドパルデューが亡くなったのは残念ですが、
    映画自体は・・・。




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