文藝春秋 2009年 03月号 [雑誌]

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  • 文藝春秋 (2009年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910077010399

文藝春秋 2009年 03月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

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  • 井上久男
    覇者トヨタに何が起きたのか核心レポート

    地元の図書館で読む。正直、期待はずれでした。新聞記者出身らしく読みやすい文章でした。また、取材も丁寧です。にもかかわらず、面白くないのです。面白くない理由を考えてみたいと思います。新聞記者には、2種類存在します。第1は、ハンターです。ネタを追うことに能力を発揮するタイプです。文章はうまくありません。第2のタイプは、ライターです。ハンターの取材してきたネタを料理するタイプです。文章はうまいですが、取材力はありません。両方の能力のある新聞記者もいます。ただし、あくまでも例外です。このライターは、明らかに、ハンターです。シナリオがないのです。豊富な人脈、ネタがあるにかかわらず、それを生かしていません。これが、僕の感想です。それにしても、パソコンは楽です。ウイルスの問題だと思っていました。ウイルスが原因ではなく、ハードが原因なんですね。意外でした。これで、メモを取るのが楽になります。

  • ・不況と親鸞
     五木寛之、山折哲雄
    ・竹中平蔵君、僕は間違えた
     中谷 巌
    ・名著講義 山川菊栄「武家の女性」 藤原正彦

  • 第140回芥川賞受賞作、
    津村記久子『ポトスライムの舟』を読む。
    月給手取り138,000円の契約社員ナガセが
    自分のほぼ年収に匹敵する163万円を貯め、
    世界一周の船旅に出ることを夢見る物語だ。

    と言っても、この小説には
    夢見るような甘い箇所は少しもなく、
    結婚生活や仕事生活が不安定である現代を
    ギュッと捕まえている。
    貧しさをことさらに見せつけるのでなく、
    関西弁を操り、どこかユーモラスに、
    たくましく生きる女性たちを描いているのだ。

    受賞作を読まなくても
    審査員の選評は欠かさず読む僕だが、
    山田詠美の

      『蟹工船』より、こっちでしょう。

    が秀逸だった。
    この一行は、さっそく「文藝春秋」の広告コピーで
    『ポトスライムの舟』の紹介に作者の写真とともに使われていた。
    目のつけどころがいい編集者がいるものだ。

    かつての審査員・開高健と同じく
    辛口でならす石原慎太郎が、

      私としてはこの作者の次の作品を見て
      評価を決めたいと思っていたが、
      他の作品のあまりの酷さに、
      相対的に繰り上げての当選ということにした。

    と書いている。
    過去の石原の選評と比べれば
    この作品への賛辞と受け取っていいだろう。

    確かにまさに29歳から30歳を迎えるナガセは
    作者である津村の同世代の働く女性であり、
    それだけ思い入れも細部へのこだわりもあったろう。
    この作品の出来映えがフロックであったかなかったか、
    石原でなくとも、僕も次回作を読んでみたい。

    それにしても、
    小説が時代の産物であることを
    思い起こさせてくれた作品であった。
    不安も、貧しさも、僕たちのすぐ隣りに普通の顔でいる。

    (文中敬称略。芥川賞選評は「文藝春秋」2009年3月号より引用)

  • 2009年3月4日購入

    ポトスライムはたしかに読めた。
    ただなんというか噛みごたえがない。
    この小説に出てくるような
    主人公の感覚はどうも苦手である。
    何がどうしてそうなるのか
    分かるような
    分からないような
    不安定な気分になる。

    なんというか同じ日本語を話しているとは思えない。
    それにしても30歳には離婚と子供しか事件はないのであろうか?

    ついでにいうとなんで芥川賞なのかいまいちピンとこない。

    江古田ちゃん、ポトスライム、恥辱と読んだので
    なんとも嫌なふにゃふにゃした気分である。

  • 購入

    芥川賞受賞のポトスライムの舟を読むために買った。

    ポトスライムの舟、については
    読む前に

    「マスコミの煽りによってもはやタブーではなくなってしまった
    派遣労働者や低賃金労働者をどのように描いてくれているのか、期待している。」

    という期待をしていたのだが、いい意味で裏切ってもらった。


    そもそも、筆者が描いたものは、
    社会ではなくて、生きた人間たちなんだと。

    (コレは選評で「この内向的な姿勢」というタイトルで池澤夏樹さんも
    〜小説は社会を表現するために書かれるのではない。
    生きた人間たちを書いて、結果として彼らが生きる社会が描かれる。
    そこで社会は背景であって主役ではない。〜
    とおっしゃっている。)

    私はそれを明確な言語に落とさないまま、
    この社会を描いたものだろうとして、ポストスライムの舟を読み始めて、
    人間の生活の描写だ、心の移り変わりの描写だと思って、少し安心した。
    前提が間違っていた。
    筆者の描いた人は、低賃金労働者、派遣切り、と言われる限定されたものでない
    現代の青年期を抜け出す壮年手前の大人たちなのではないかと感じた。


    ですが、芥川賞としてはやはり不満足。

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