キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー [DVD]

出演 : ジョーン・キューザック  スタンリー・トゥッチ  アビゲイル・ブレスリン  ジュリア・オーモンド  クリス・オドネル 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135713070

感想・レビュー・書評

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  • 大恐慌時代のアメリカ。多くの人が職を失い、住居もなくした人たちも、昨日までの世界と全く違う、厳しく貧しい世界を生きなければならない。

    主人公は9歳にも関わらず新聞社へ単独記事を売り込む活発な女の子。
    恐慌時代の住居を失い、電車に乗りながら、渡り鳥のような生活をしている、ホーボーと呼ばれる人たちと主人公の交流と、社会からの差別意識について描かれる。

    ホーボーに対する世間の目(偏見)と9歳の娘の純粋な目(真実を求める世間の偏見への批判的な目線)という対立が分かりやすくドラマの核になっている。

    ハリウッド映画の王道というか、非常に安定感ある、破綻のない映画。
    テーマも、恐慌と9歳の娘、家族と離ればなれになりながら、最後には家族の愛を取り戻す、泥棒に対する子供たち探偵の追究。とエンターテイメント要素が上手く詰め込まれている。

    小学校高学年くらいのある程度難しいこともわかる子供時代にみたら、相当面白く心が躍ると思う。
    中年のおじさんになると、あまりにもきれいにまとまっているので、若干距離を感じてしまうところもあるが。娘が大きくなったら見せたいなと思うような、安心館のある、きれいにまとまった映画。

    個人的には、恐慌時代のホーボーという存在を知らなかったので、それを知れてよかった。

  • 「映画天国」にて。アビゲイルちゃんが盗賊を打ち負かすという、「トム・ソーヤー」もどきの他愛のない少年(少女)小説といった感じです。興味深かったのは、「ホーボー」という流浪の民が描かれていること。アメリカ版ジプシー(ロマ族)とでもいうのかな、こういう人たちが被差別階層をアメリカ映画でみたことがなかったので勉強になりました。

  • 大恐慌時代の貧困や差別を描いているのに全然暗くなく、ふふっと笑えて楽しく観られました。作品全体にふんわりと温もりを感じます。
    キットの愛らしさと強さは、お母さん譲りですかね。最後シーンでお母さんの心情を思うとグッときました。
    耳デカの男の子の「僕くらいの子供が居るなら手紙を書いてあげて」みたいな台詞がもう健気すぎて泣けます。母を想って偽の手紙を出す辺りも。
    みんな強くたくましく生きていて、人間っていいなぁとほっこりしました。

  • 大恐慌時代、夢は新聞記者の一人の少女からみた、人々のくらし。
    苦しい家計、頻発する泥棒。
    コメディタッチで、少女の活躍を描く。

    平凡かもしれないけど、元気になれる映画かも。

  • 単なるホームドラマ的な要素だけでなく、大恐慌のアメリカを舞台に、ホーボーといわれる人々の存在や、彼らに対する市民の差別的な扱いなども背景として描かれている(ホーボーは話の中心的存在)。
    しかしながら、ホーボーが犯罪を繰り返し市民の安全な生活を脅かすという問題が起きているという設定のわりに、劇中の中心的人物として描かれるホーボーは、盗みもせず、雇い主に対してせこいこともしない、いわゆる善人であり、アメリカのホームドラマっぽさというか、かなりハッピーハッピーに描かれている印象だった。
    だから、結局、大恐慌やホーボーの存在といった設定は、映画を面白く、登場人物を個性的に、主役たちの良い人柄を強調するという役割でしかなかったように感じた。
    キット・キットリッジがジャーナリストを目指して、身の回りの出来事をどんどん記事にし、ついには新聞記事として採用されるという話はとてもよかった。
    そして、アビゲイル・ブレスリンは『リトル・ミス・サンシャイン』のころからすきだけど、やっぱりすごくいいなあ。

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