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- / ISBN・EAN: 4988142749024
感想・レビュー・書評
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2010/05/17
想像してたのと全然違った。ほっこりあったかくなる映画。
ラースの一途さが切なくて、ちょっと胸が苦しくなる。
でも、ラースがこんなにもたくさんの人に愛されているのはなぜか、というところを最初にもうちょっと描いてほしかったかなぁ。
見終わってこんなに爽やかな気分になる映画は久しぶりだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとも不思議な話。自分の世界にこもりがちな青年ラース。ある日彼女だといって連れてきたリアルドールにびっくりする兄夫婦。だが精神科医、街の人、職場の人皆がその人形を人間として扱うのだ。それでラースの心と、さらに街の人も何か不思議な温かいものに包まれてゆく。
精神科医役のパトリシア・クラークソンがとても素敵。
ライアン・ゴスリングはラース役。自分が生まれた時に母は死に、それが原因のようで、人にちょっとでも触られると痛がるという設定。人はいいがどこか一人前には扱われていない気のいい青年役。こんな雰囲気にもなるんだねえ。
2007アメリカ
2020.3.20レンタル -
なんかオシャレぶった話かと思って敬遠していたのだけど、そういうわけでもなく、とても不思議で優しい話で面白かった。
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とてもおかしくて穏やかで切ない話。
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思いのほかめちゃくちゃいい話!
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コメディかと思っていたけど、違っていた。
主人公ラースは、優しくて純粋な青年。町の人気者だが、ずっと彼女もいなく、会社から帰ると家に閉じこもっている。
兄のガス、義姉カリンらは心配していて、特にカリンは、食事に招待するなど、なんとかしようとしている。
そんなある日、ラースが「彼女を紹介する」と兄夫婦のもとにやってくるのだが、ラースが連れてきたのは、ビアンカと名づけられた等身大のリアルドールだった。
兄夫婦をはじめ、街の人たちは驚きながらも、町医者の言葉もあって、ラースを傷つけないようにビアンカを受け入れようとする。
ラースは自分の出産時に母親を亡くしていて、そのことを大きな不安としてずっとかかえてきた。そのため、女性に触られると痛みを感じ、女性と付き合えないでいる。
そして、カリンが妊娠し、お腹が大きくなってくるにつれて、不安は増加し、ビアンカという存在が登場したのだと思う。
それは「妄想」と診断されたが、ラースが愛することが出来、触ることも出来、カリンに自分のことを心配をかけさせなくてもよい、という存在として必要だったのだ。
しかし、ビアンカは彼尾変えていくためのきっかけではあるが、それを発展させたのは、周りの人たちで、ラースとビアンカを町中の人が応援していくシーンは、ファンタジーではあるが、この映画の一番のテーマとするところではないかと思った。
最後の変化の前に、ラースがガスに聞く。
「いつ大人になったと思った?」と。
彼は不安と戦い、大人になるために葛藤し、そして、物語はハッピーエンドを迎える。
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LARS AND THE REAL GIRL
2007年 アメリカ
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴズリング/エミリー・モーティマー/ポール・シュナイダー
アメリカ映画ですが、まるで北欧映画のような印象です。寒そうで、色彩がちょっと淡い。町の人達の、素朴な優しさが、アメリカぽくないからかも。すごく優しい映画でした。
主人公は、内気で無口だけど優しくて純真な青年ラース。彼がある日突然、ガールフレンドと称して連れてきたのがビアンカというラブドール。日本風に古風な呼び方をするなら、要するにダッチワイフです。
このビアンカを、人間の女性として扱い、会話するラースは、つまりちょっと精神的にキちゃってるわけですが、彼を診た女医さんは治療の方法として、彼の妄想(幻想)に全面的につきあうことを提案します。ここで町中の人たちが、これに協力してあげちゃうところが素晴らしい!バカにするどころか、ビアンカを本物の女性として扱い、話しかけ、パーティーに招待し、仕事を頼んだりしてあげます。
そういう光景を見てると、なんだかこちらも、ビアンカが本当に心のある生きた女性のような気がしてきます。ラブドールゆえ、口はつねに半開き、両脚も常に開き気味、という形態にも関わらず(笑)。
で、だんだん、どうしてラースがそんな妄想を抱くようになったのか、彼がいったいその人形に何を投影しているのかが、だんだんわかってくるんですよね。このへんのラースの心の動きとかは、上手い脚本だなあと思いました。ラストのネタバレは避けますが、予想を裏切らない終わり方、そして非常に後味のよい映画でした。世界中がこの町の人々ような優しさに満ちていたら、どんなに幸福だろうと思います。
(2009.04.29) -
おもしろかった!!
人と関わるのが苦手な、でもすごく優しい好青年・ラースが、ある日、
「彼女が出来た」と言って自分の兄と兄嫁に紹介したのは、
なんとラブドールだった・・・!
という話で、
もうそのラブドールを紹介したときの
お兄ちゃんとお兄ちゃんのお嫁さんの反応がおっもしろいの!笑
もう二人とも言葉も出ないってくらいびっくりしてて。笑
すごいシュールなんですね。笑
そんな感じだから、ギャグ映画なのかなぁ~と思ってたら、
案外そんなことはなく。
お兄ちゃんとお兄ちゃんのお嫁さんが、
そのラースをお医者さんに診せたら、
お医者さんは
「ラースは妄想癖があるから、
治すためには、この人形が生きているように周りのみんなも振舞って下さい。」
って言うんです。
それで、お兄ちゃん、お兄ちゃんのお嫁さん、含め、
町中の人が、それに協力する。
だんだん本当に”彼女”が生きてるんじゃないかと思えてくるくらい、
みんな優しく、ラースとその”彼女”に接してくれる。
町がひとつになる。
なんだか、切なく、そしてほっこりする映画でした*