グラン・トリノ [DVD]

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監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : クリント・イーストウッド  ビー・バン  アーニー・ハー  クリストファー・カーリー 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ (2009年9月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135716118

グラン・トリノ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 2008年ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ。クリント・イーストウッド監督・主演。
    「グラン・トリノ」とは、フォード社製のビンテージ・カーのこと。映画名になっているくらいだが、実は思いのほか車はメインの話ではない。かつてフォードの技術工として、自らも手がけた「グラン・トリノ」をことのほか大切にしていて、頑固で意固地な老人であるが旧き良き強いアメリカを経験してきたという誇りの仮託なのだ。妻亡き後、偏屈な故に息子家族とは疎遠となり独り暮らしを送っているウォルト(イーストウッド)であったが、ある事件をきっかけに隣家の東南アジア系姉弟との交流が始まる。しかし、その姉弟につきまとうヤクザグループの従兄弟の干渉はしつこく、またウォルト自身、かつて朝鮮戦争で犯した拭い難い罪の意識に苦しんでいた・・・。
    「ダーティハリー」がそのまま老人になったかのような主人公のウォルトに、イーストウッドの今回の相棒は、M1ガーランド小銃にコルト・ガバメントか!イーストウッドにはやはりリボルバーが似合うんだが!と思っていたら(笑)、流石にいつもこればかりじゃないぜ!と言わんばかりの展開で、これはこれで良かったかな。マカロニ・ウェスタンや『許されざる者』を始めとする西部劇、そして『ダーティハリー』。アメリカ銃社会の象徴でもあったイーストウッドだったのですが、だからこそ万感の想いが込められたラストでした。本作の後半はまさに西部劇のパターンでもあり、これがイーストウッドの行き着いた集大成だったともいえるでしょう。
    先日、BSのスターチャンネルで『人生の特等席』を観たので、その流れで他のイーストウッド主演作品を観てみようと思って鑑賞しましたが、近年のイーストウッドはやはり頑固老人役が激ぴったしですね!(笑)それにしても、相変わらず物凄い存在感です。今回の隣家の姉弟との交流(あと若造の神父さん)というのはこれはこれで心温まるのですが、はっきり言って主役のイーストウッドだけが登場して、そのたたずまいや銃を構えている仕草だけでもきっといい映画になります、はい。(笑)
    メリハリのつけた、しかし、静かでゆったりしたかのような物語の進行は、自らの特異なキャラがその中に存在していても抑えが効いていて、決して違和感のない円熟味のある演出と演技だったと思います。
    しかし、一方でこの寂しい気持ちは何だろうな。

  • ★ フォード グラン・トリノのトミカミニが欲しくなる★

    クリント・イーストウッドの監督作品。

    朝鮮戦争の帰還兵でフォードの自動車組み立て工として
    勤め上げた孤高の老人ウォルト・コワルスキー、

    妻に先立たれ息子や孫とは反りが合わず、
    ウォルトの愛するものといったら
    愛車グラン・トリノと老犬とビールとタバコ。

    そんなある日、アジア系移民一家が隣に越してきたことから
    ウォルトは命を張った人生の締めくくりに向かう。

    頑固で偏屈な似た者同士の床屋のオヤジとの会話を
    隣人のへなちょこ少年タオに仕込むシーンが面白かった。

    そしてラスト、少年タオの胸に輝くウォルトの勲章が
    切なくも感動的でした。

    クリント・イーストウッドがメチャ渋い!

    面白い。

  • 戦争経験もある妻に先立たれた、ひねくれた一人暮らしのおじいさんが周囲を呪いまくって愚痴りまくって、息子や孫たちにも嫌われて、これからこの話はどこへ向かうんだ?と思っていたら、最後には号泣。突然の涙腺崩壊。自分でも驚くほど。

    マフィア映画かって思うほどのしゃがれた声、わざとらしいほどの渋い演技。Sarcasmあふれる男の会話(日本人には絶対マネできない・・・)どこか西部劇を思わせる。

    戦争、人種差別と共存、銃社会、チンピラファミリー、教会と信仰といろいろな問題を考えさせられる。老後やご近所付き合い、貧困に果ては子どもや孫との付き合いまで。

    最後に悪者を銃の達人クリント・イーストウッドが撃ち殺していたら、おじいちゃんが強すぎるB級映画になっていただろうから、あのラストでいいんだ。と自分に言い聞かせるも、悔しさで涙が止まらない。

    ヒーローとは。

  • こんなにも悲しい結末なのに、優しさと温かさが胸に広がり、ラストの海沿いの風景と共に心に沁みていく・・・。この映画に出会えてよかった!と素直に思える、最高の作品でした!!!

  • 舞台はアメリカミシガン州。
    ヨーロッパ系アメリカ人ウォルトは朝鮮戦争での己の罪を理由に周囲と距離をおいて暮らしていた。そんなある日、隣に住むモン族の少年タオがギャングにそそのかされてウォルトの愛車グラン・トリノを盗もうと彼の庭に侵入する。その後ウォルトはタオをギャングから救い、彼を一人前の男に成長させていく。
    それぞれの場面で表現されているウォルトの男気あふれる言動がとても良かった。特にタオに愛車のグラントリノを貸すシーンが印象的。
    タオの姉スーを襲ったギャングを復讐する場面がクライマックスとなっているが、最後の最後までウォルトがどういった行動をとるのか分からなかった。若者の未来を突発的感情で奪わないためにウォルトのとった行動は自分の人生のけじめでもあったと思う。
    長い余韻を残すメッセージ性の強い作品。星5つ。

  • 2008年の作品、話はほぼ知ってたのだけれど、やっぱりぐっと来るイーストウッド作品。

    朝鮮戦争の兵士であった主人公の老人は、非常に屈折した性分でもあり、子にも孫にも恵まれているのに、自らの価値観を彼らと共有できずに孤独。
    グラン・トリノは1972年フォードのビンテージ・カーだそうで、その老人の誇り・尊厳の象徴として置かれている。

    白人が減り、マイノリティだった者たちが増えていく街。強い抵抗を覚え、ときに差別感を剥き出しにしながらも、マイノリティを受け入れ 「偉大なるアメリカ」を引き継いでいく。 物悲しく、いささかマッチョな静かなる英雄譚。

    ...なんだけれども、隣家の頭の回転が早くて勝ち気ながらも、つねに他人への気配り・思いやりを湛えた娘スーが印象的。英語がわからない大人たちを助け、内気な弟にも優しいが、ナメられないだけの度胸も頭の良さも備えている。

    老人が、隣家の存在を受け入れていくのも彼女に引っ張られてのこと。
    伸びやかに未来を夢見るべき素晴らしいキャパの持ち主。
    そんな彼女が、同族のチンピラの逆恨みのターゲットにされる。。あっさりと描いているが、衝撃的。

    なんだかだ言っても、暴力を振るわれれば、女性は男性にねじふせられてしまう。
    どんなに批判しようと罰しようと、そんな暴力がなくなることはない。 その背筋が凍るような事実が、老人の戦場での罪と重なる。

    少年は老人の誇りを受け継いで、明るい道を走っていくが、少年の姉 スーは大丈夫だろうか .......
    そればかり気になってしまった。

  • こういう系にはめっぽう弱いです。
    泣きました。イーストウッド格好良すぎです。
    そしてタオくん・・・なんと愛らしい。

    これは自信を持っておすすめできる傑作映画。

  • アメリカのトラウマ、戦争の影とその呪縛に対してアメリカが持つ「良心」を描く。アメリカ人が存在していると信じている、あるいは存在すべきであると信じている、あるいはもはやアメリカには存在していないこの「良心」は輝かしく映るアメリカの美徳でありあるべき姿とも言える。いずれにせよアメリカ人がこの「良心」を持っていようがいまいが、涙腺決壊モノである。

  • 気難しい老人役で、ここまで魅せられるとは驚いた。
    しゃがれた声がまたよくなってくるから不思議。
    隣との狭い中での話なのに引き込まれて飽きない。

    ラストで友達と呼び合う、タオの表情、
    きっちり大人になってていい。

    重いラストなのに、
    海をバックの歌声に、爽快ささえ感じ、前向けるいい余韻。

  • 2008年 クリント・イーストウッド

    イーストウッド監督は人の善人な部分、ダメな部分を撮るのが上手い人だなぁ〜と思う

    主人公のウォルトおじいちゃんを頑固で我侭で酷い人ではあるけれど、その意固地さを強くさせてるのは周囲…っていうね
    息子夫婦達に老人ホーム勧められてるシーンはえぐかったなぁ…息子夫婦の気持ちも分かるけれど「その方が自分たちは楽だから」と言う部分が透けて見えるのが もうね つらい

    息子達から「オヤジはああ言うヤツだから」って思われる原因を作ったのは自分であると把握してるだけおじいちゃんの方がマシな人に思える あの孫娘とか酷いもん…

    お隣の移民さん家族の描写はほっとするよね
    スーとか良い子だから後半のアレはかなりどぎつい描写ではあるけれど、あそこらへんの一連の事件の流れ、それを他人でありながら優しさで動き自分の命を捧げたウォルトは本当にメチャクチャ優しい人だよなと思った…

    ウォルトは自分が元軍人だった事はあまり話さないけれどタオとの会話で強烈に戦争反対の気持ちがあるのを臭わせる

    爺さんと青年の心の交流は表向きで
    裏のテーマは反戦なんじゃないかなと思った

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