グラン・トリノ [DVD]

監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : クリント・イーストウッド  ビー・バン  アーニー・ハー  クリストファー・カーリー 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
4.19
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  • (7)
本棚登録 : 2338
感想 : 470
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135716118

感想・レビュー・書評

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  • Amazonプライムビデオの中から選んだ映画だが、とても面白かった。
    クリント・イーストウッドが懐かしい。クリント・イーストウッドを初めて見た映画は、「ダーティー・ハリー」だった思う。サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事が活躍する映画だった。いつ頃の映画かと思って調べてみると、映画「ダーティー・ハリー」の公開はアメリカでは1971年12月、日本では1972年2月のことだから、今から50年以上前の話。それから比べると、クリント・イーストウッドも、もちろん歳をとったが、しかし、この映画の中でも十分に格好良かった。

    この映画の中でクリント・イーストウッドが演じるのは、ポーランド系アメリカ人のウォルト・コワルスキー。朝鮮戦争に従事した後、フォード社で自動車工を務めあげる。妻を亡くし、中西部の田舎町でひとり暮らしをしている。隣の家にアジア系のモン族の一家が住んでいる。コワルスキーは、アジア人を好かないが、何となく彼らと交流することになる。モン族ファミリーの1人、タオは同じモン族のチンピラグループとトラブルを抱え、それに対してコワルスキーがチンピラに挑んだことで、タオの姉のスーがチンピラ達から暴行を受ける。コワルスキーは、復讐を誓う。

    映画はこのようなストーリー。主人公のコワルスキーは、偏屈で孤独な老人として描かれているが、モン族の人々、特にスー、タオと仲良くなっていくプロセスは心が暖まる感じがする。ストーリーの最後でのコワルスキーなりの復讐の仕方が衝撃的であり、かつ、感動的だ。なお、映画の題名の「グラン・トリノ」は、フォード社のスポーツカーの車名。1970年代の車を格好よくチューンしている。

    クリント・イーストウッドについて、もう少し調べてみた。
    クリント・イーストウッドは、1930年5月生まれというから、現在93歳(!)。「ダーティー・ハリー」の前には「夕陽のガンマン」等の、いわゆるマカロニ・ウェスタンに出演していた。ウェスタンの作品も観た記憶がある。私はクリント・イーストウッドの作品を数多く観た訳ではないが、「ダーティー・ハリー」シリーズ以外では、「マディソン郡の橋」が記憶に残っている。
    この「グラン・トリノ」は、2008年の作品なので、クリント・イーストウッドが78歳の年の映画になる。その後も、監督として、あるいは出演者として映画に関わっている。「ハドソン川の奇跡」は2016年(86歳の年)、「運び屋」は2018年(88歳の年)の作品であり、この年齢で第一線で活動していることも驚異的であるし、マカロニ・ウェスタンの時代から数えると、60年間程度、第一線で活躍していることも驚異的だ。

    Amazonプライムのラインアップの中から偶然に選んで観た作品であったが、とても良かった。クリント・イーストウッドの他の作品、特に年齢を重ねてからの作品も、あらためて観たくなった。

  • 2008年ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ。クリント・イーストウッド監督・主演。
    「グラン・トリノ」とは、フォード社製のビンテージ・カーのこと。映画名になっているくらいだが、実は思いのほか車はメインの話ではない。かつてフォードの技術工として、自らも手がけた「グラン・トリノ」をことのほか大切にしていて、頑固で意固地な老人であるが旧き良き強いアメリカを経験してきたという誇りの仮託なのだ。妻亡き後、偏屈な故に息子家族とは疎遠となり独り暮らしを送っているウォルト(イーストウッド)であったが、ある事件をきっかけに隣家の東南アジア系姉弟との交流が始まる。しかし、その姉弟につきまとうヤクザグループの従兄弟の干渉はしつこく、またウォルト自身、かつて朝鮮戦争で犯した拭い難い罪の意識に苦しんでいた・・・。
    「ダーティハリー」がそのまま老人になったかのような主人公のウォルトに、イーストウッドの今回の相棒は、M1ガーランド小銃にコルト・ガバメントか!イーストウッドにはやはりリボルバーが似合うんだが!と思っていたら(笑)、流石にいつもこればかりじゃないぜ!と言わんばかりの展開で、これはこれで良かったかな。マカロニ・ウェスタンや『許されざる者』を始めとする西部劇、そして『ダーティハリー』。アメリカ銃社会の象徴でもあったイーストウッドだったのですが、だからこそ万感の想いが込められたラストでした。本作の後半はまさに西部劇のパターンでもあり、これがイーストウッドの行き着いた集大成だったともいえるでしょう。
    先日、BSのスターチャンネルで『人生の特等席』を観たので、その流れで他のイーストウッド主演作品を観てみようと思って鑑賞しましたが、近年のイーストウッドはやはり頑固老人役が激ぴったしですね!(笑)それにしても、相変わらず物凄い存在感です。今回の隣家の姉弟との交流(あと若造の神父さん)というのはこれはこれで心温まるのですが、はっきり言って主役のイーストウッドだけが登場して、そのたたずまいや銃を構えている仕草だけでもきっといい映画になります、はい。(笑)
    メリハリのつけた、しかし、静かでゆったりしたかのような物語の進行は、自らの特異なキャラがその中に存在していても抑えが効いていて、決して違和感のない円熟味のある演出と演技だったと思います。
    しかし、一方でこの寂しい気持ちは何だろうな。

    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ。(^o^)/
      毎度コメントありがとうございます!

      そうですね。芝生を刈り、国旗を掲げ、工具が綺麗に並...
      nejidonさん、こんにちわ。(^o^)/
      毎度コメントありがとうございます!

      そうですね。芝生を刈り、国旗を掲げ、工具が綺麗に並べられて、その生真面目な生活ぶりが清々しいですね。そういえば、僕の祖父もそのような感じだったことを思い出しました。昔はしっかりとしたお年寄りが大勢おられたのはその通りだと思いますよ。
      「男らしい会話の練習」は確かに笑みがこぼれました。(笑)少年がウォルトの真似をして、「イタ公!」なんて言って逆切れされたり、折衷案な言い方を話していたりと、なかなか面白いシーンでしたよね!(笑)

      【以下、ネタバレ含みますので、未見の方は読まないように!】

      「寂しい気持ち」ですか。そうですねぇ~。この寂しい気持ちというのは確かにラストなんですが、俳優「クリント・イーストウッド」の姿をみて少し寂しくなりました。
      自分はクリント・イーストウッドというと、主演の西部劇や『ダーティハリー』で無法者に対し銃をぶっ放し、有無を言わせない力でねじ伏せるスーパーダークヒーローのようなイメージがあり、実は大ファンなのですが(笑)、一方でイーストウッド個人としては、映画のイメージそのままに全米ライフル協会の広告塔として、悪い奴が銃を持つならこちらも銃を持って対抗するのは権利だ、の宣伝のもと、その普及と維持に努めてきたという背景があります。しかしこれはご存じの通り、つい最近でも銃規制法案を否決した議会に対し、オバマ大統領が「アメリカの恥ずべき日」と言わしめるほどアメリカ社会の暗い影となっていて、にもかかわらず全米ライフル協会が選挙の時の有力な集票マシーンとなり、政治への圧力団体として現在もなお大きな力を持って銃規制に反対している現実があります。交通事故死を上回る銃発砲死者数がいるにもかかわらず、「悪い奴に対抗するために」銃を規制できないアメリカ。そして、それを文字通り映画の世界で体現してきたイーストウッド。
      本作『グラン・トリノ』でも、やはり銃が数多く出てきて、またか!と少し暗澹たる気分になっていたのですが、それはこのラストを飾るための「仕込み」だったのですね!指鉄砲で無法者を撃つウォルト。それは、ダーティハリーさながらの「悪」をぶっ放す仕草でしたが、しかし、実際は銃を置いて乗り込んでいたウォルト。そして、これまでとは真逆に打倒されるウォルト。それは自らの過去を悔い、「無法」者へ自らを犠牲に「法」を適用させようとする行為でした。「銃」で対抗しないという、イーストウッドが最後に辿りついた想いが込められているようで、それはとても感慨深いものでありました。現実社会では、銃所持がもはや看過できないほど切実で深刻な問題となっているアメリカ社会の中で、監督「クリント・イーストウッド」が社会に突き付けているメッセージ性は大いに評価されるものであります。
      しかし、しかしですよ。映画というフィクションの世界で輝いてきた俳優「クリント・イーストウッド」にはやはり「悪」に向かってでっかい銃でぶっ放して欲しかったですよ!ウォルト=イーストウッドの「老」という現実と、イーストウッドが「銃」を置かざるを得ないほどリアル感をもっている銃社会の暗部。これはヒーローとしての俳優「クリント・イーストウッド」の活躍できる場が無くなってしまった象徴的なラストでもありました。これまでの「総決算」と思わざるを得ない「監督」の演出には頭が下がりましたが、一方でガンマンとしてのヒーローが行き着いた先を思うととても寂しくなったのはそういう訳です。

      長々と失礼しました。少し深読みし過ぎましたかね?(笑)
      これからは映画に出演することがあっても、『人生の特等席』のように単なる(失礼!)頑固ジジイの役になるのかな・・・。
      2013/10/29
    • nejidonさん
      mkt99さん、丁寧で熱い(笑)説明、ありがとうございます。
      な~るほど、ですね。
      イーストウッドへの愛ゆえ、とでも言いますか。
      シリ...
      mkt99さん、丁寧で熱い(笑)説明、ありがとうございます。
      な~るほど、ですね。
      イーストウッドへの愛ゆえ、とでも言いますか。
      シリアスな映画ではあっても、そこはやはりフィクション。
      最後はぶっ放してほしかったという感想を聞いて、何だかほっとしています。ええ、本当に。
      だってねぇ、それが言いたくても言えないから、もやもや感が残っていたわけです。
      理想の追求、おおいに結構。でも映画は別。
      「老けたな」と感じたのは「ミリオン・ダラー・ベイビー」あたりからでしたが、
      それなりの味も出ていると感じたのは私が大ファンというほどでもないことと関連性があるのかもしれませんね。
      ちなみに、老けたハリソン・フォードは観たくないです。あまりに寂しくて。
      ところで「ダーティーハリー」の話も出ていますが、あの中の【このどぶねずみ野郎】という捨て台詞が大好きでした(笑)
      気に入らない上司の悪口に、よく使わせていただいておりましたよ。
      もちろん、胸の中でこっそり吐いていただけですよ!あ。。顔に出ていたかも、、、
      2013/10/29
    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ。(^o^)/

      クリント・イーストウッドの映画人生そのものをネタにしたラストに万感の想いとなり、思わず熱...
      nejidonさん、こんにちわ。(^o^)/

      クリント・イーストウッドの映画人生そのものをネタにしたラストに万感の想いとなり、思わず熱く語ってしまいました!(笑)昨日は飲み会でしたので、少し酔いのせいもありましたかね。(笑)
      ガンマンの最後としては、遺作ともなったジョン・ウェインの『ラスト・シューティスト』のような感じもいいかなと思うのですが(一応ネタは伏せます。(笑))、『グラン・トリノ』のようにイーストウッド自身そのものをネタにした終わり方はとても強烈でした。みんなそれぞれ主演映画人生の「終わり方」を考えているんだなあ。
      「大ファン」といいながら『ミリオンダラー・ベイビー』は未見で(笑)、ヒラリー・スワンクもなかなかいい女優さんだなあと思っているのですが、どうも観るタイミングを逸してしまいました。ジジイくさくなりたてのイーストウッドですか!(笑)
      ちなみに訊かれる前に言っておきますと(えっ、そんなつもりはない?(笑))、西部劇でいいなあと思っているのはマイナーな作品ですが、『ペイルライダー』です!(笑)

      老けたハリソン・フォード。確かにそれは観たくない!元気いっぱいだった『スターウォーズ』から、だんだんいい感じで熟成して大人な雰囲気になったなあと思っていたのですが、そういえば最近あまりみていません。キャリスタ・フロックハートと結婚したというニュースが出たとき、「この野郎!」と思ったのが最後だったような気がします。(笑)アリー、好きでした!(笑)確か『スターウォーズ』の最新作に出演するんですよね!やっぱり老ハン・ソロといったような役なんでしょうかねぇ・・・。

      あはは。(笑)「このどぶねずみ野郎」ですか!今度僕も使わさせてもらうことにします。(笑)顔と言わず、口に出して言ってしまいそうだなあ。(笑)また、不幸にも似ている人だったりすると、(胸の中で!)罵った後にぷっと吹き出してしまうかもしれません。(笑)気をつけないと!(何を!(笑))
      2013/10/30
  • ★ フォード グラン・トリノのトミカミニが欲しくなる★

    クリント・イーストウッドの監督作品。

    朝鮮戦争の帰還兵でフォードの自動車組み立て工として
    勤め上げた孤高の老人ウォルト・コワルスキー、

    妻に先立たれ息子や孫とは反りが合わず、
    ウォルトの愛するものといったら
    愛車グラン・トリノと老犬とビールとタバコ。

    そんなある日、アジア系移民一家が隣に越してきたことから
    ウォルトは命を張った人生の締めくくりに向かう。

    頑固で偏屈な似た者同士の床屋のオヤジとの会話を
    隣人のへなちょこ少年タオに仕込むシーンが面白かった。

    そしてラスト、少年タオの胸に輝くウォルトの勲章が
    切なくも感動的でした。

    クリント・イーストウッドがメチャ渋い!

    面白い。

  • 長年勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)。
    ある日、彼が大切にする庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオが不良少年グループに絡まれていた。
    彼らを追い払おうとして、結果的にタオを助けることになったコワルスキーは、これを機にタオの家族から何かとお節介を焼かれるハメになるが…。
    急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまをユーモアを織り交ぜつつ綴る。

    イーストウッドが演じる口を開けば、悪態や憎まれ口ばかりだが、朝鮮戦争でしたことに罪悪感を持っている頑固者コワルスキーがハマっているし、ひょんなことから隣人のモン族一家と関わるようになり、バーベキューに招待されたりモン族一家の長男タオのトラブルを解決する手伝いをするようになる主人公の変化をユーモラスに丁寧に描いていて、「許されざる者」と並ぶイーストウッドの晩年の代表作になっています。
    イーストウッドがタオに男同士の話し方など様々なことを教えたり仕事を世話したり1人前の男にしていく過程がロバート・B・パーカーの「初秋」を思わせるものがあって、心に染みる傑作です。
    「怒らせたのが間違いな奴もいる。俺だ」

  • Amazonプライムビデオにて視聴。

    初めは嫌っていたが、タオと段々と信頼関係を築いていく過程は面白い。ギャグを言い合える仲って良いです。

  • いい映画だった。家族と人種、アメリカというテーマがバランスよくしかも全然否定的じゃなく描かれていて、見終わった後もあぁそうか、とじんわりシーンやセリフを思い返す。病気が分かったあと、家族に電話して、タオを男にして、懺悔して、誰も傷つけずに解決しようとした。あんた立派だよと思わざるを得ない!!暴力や差別や戦争では解決しない、というメッセージを改めて考えさせられる。

  • やはり監督が演じるウォルトのラストシーンはショッキングなものでした。

    あのラストの後に、ウォルトの言動は、それを神父が察していたように、自分自身の罪の懺悔、人生最後の仕事に挑む覚悟だったんだと気づきました。

    昔ながらの硬い気質のウォルトが、居た堪れない日々の中で隣家のモン族の一家と打ち解けて素直になって行く様と、タオがどんどん男らしくなって行く様が並行して進む感じが良かったです。

    劇中で2回しかない息子(ミッチ)との最後の電話の時の息子の表情は、何かを察するような神妙な面持ちで、そこからウォルトの葬儀の時も、明らかに他の家族とは態度が違い、父に対する感じ方が違うところに変化を感じました。また、長い付き合いだっただろう散髪屋のおっさんが一家の後ろでニヤニヤしながら神父の話を聞いているのも、それまでの関係性が掴めてくる感じで良かったです。

    最後、隣家のお婆さんの近くで悲しそうな表情をしている愛犬が切なかったです。

  • 2008年の作品、話はほぼ知ってたのだけれど、やっぱりぐっと来るイーストウッド作品。

    朝鮮戦争の兵士であった主人公の老人は、非常に屈折した性分でもあり、子にも孫にも恵まれているのに、自らの価値観を彼らと共有できずに孤独。
    グラン・トリノは1972年フォードのビンテージ・カーだそうで、その老人の誇り・尊厳の象徴として置かれている。

    白人が減り、マイノリティだった者たちが増えていく街。強い抵抗を覚え、ときに差別感を剥き出しにしながらも、マイノリティを受け入れ 「偉大なるアメリカ」を引き継いでいく。 物悲しく、いささかマッチョな静かなる英雄譚。

    ...なんだけれども、隣家の頭の回転が早くて勝ち気ながらも、つねに他人への気配り・思いやりを湛えた娘スーが印象的。英語がわからない大人たちを助け、内気な弟にも優しいが、ナメられないだけの度胸も頭の良さも備えている。

    老人が、隣家の存在を受け入れていくのも彼女に引っ張られてのこと。
    伸びやかに未来を夢見るべき素晴らしいキャパの持ち主。
    そんな彼女が、同族のチンピラの逆恨みのターゲットにされる。。あっさりと描いているが、衝撃的。

    なんだかだ言っても、暴力を振るわれれば、女性は男性にねじふせられてしまう。
    どんなに批判しようと罰しようと、そんな暴力がなくなることはない。 その背筋が凍るような事実が、老人の戦場での罪と重なる。

    少年は老人の誇りを受け継いで、明るい道を走っていくが、少年の姉 スーは大丈夫だろうか .......
    そればかり気になってしまった。

  • 戦争経験もある妻に先立たれた、ひねくれた一人暮らしのおじいさんが周囲を呪いまくって愚痴りまくって、息子や孫たちにも嫌われて、これからこの話はどこへ向かうんだ?と思っていたら、最後には号泣。突然の涙腺崩壊。自分でも驚くほど。

    マフィア映画かって思うほどのしゃがれた声、わざとらしいほどの渋い演技。Sarcasmあふれる男の会話(日本人には絶対マネできない・・・)どこか西部劇を思わせる。

    戦争、人種差別と共存、銃社会、チンピラファミリー、教会と信仰といろいろな問題を考えさせられる。老後やご近所付き合い、貧困に果ては子どもや孫との付き合いまで。

    最後に悪者を銃の達人クリント・イーストウッドが撃ち殺していたら、おじいちゃんが強すぎるB級映画になっていただろうから、あのラストでいいんだ。と自分に言い聞かせるも、悔しさで涙が止まらない。

    ヒーローとは。

  • こんなにも悲しい結末なのに、優しさと温かさが胸に広がり、ラストの海沿いの風景と共に心に沁みていく・・・。この映画に出会えてよかった!と素直に思える、最高の作品でした!!!

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