CHRONICLE(DVD付)

アーティスト : フジファブリック 
  • Universal Music (2009年5月19日発売)
4.27
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本棚登録 : 618
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4988006220256

感想・レビュー・書評

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  • フジファブリックの4枚目のアルバム「クロニクル」ですが、これがね、本当に自分にとって、大切な大好きなアルバムなんですよね。
    ふとした時に、思い出したように聴きたくなる。いつもいつも、飽きるほどドンドンと別の、別の、新たな、新たな音楽を聴こう聴こうとする日々ですが、
    「クロニクル」は、またそこに戻っていきたくなるアルバムなんだよなあ。この時の志村さんの声を聴きたくなるアルバムなんだなあ。
    個人的には、ここ数年で自分の知ったアルバムの中では断トツでめちゃんこ好きなアルバムですね。

    B’Zの稲葉さんのソロ1STアルバム「マグマ」に近いものを感じます。何故か。
    「マグマ」が、稲葉浩志という稀有なイチ個人の赤裸々な自白だとしたら、「クロニクル」も同じく、志村正彦という稀有なイチ個人の赤裸々な思いを綴った感じでしょうか。
    「マグマ」は、B’Zではなくて稲葉さんのソロアルバムであり、「クロニクル」は、あくまでもバンドのフジファブリックとしての作品なのですが、
    どっちもね、ものすごくものすご~く、とことん個人的なアルバムだと感じたのですよね。

    でもそう考えると、「フジファブリック」というバンド形態でありながら、ここまで「志村さん個人」を出しまくるアルバムを作った、
    ということは、フジファブリックの懐の深さを物語るのだろうか?どうなんだろうか?とか思ったり。
    「クロニクル」って、本当に本当に個人的なアルバムだと思います。志村正彦という稀有な存在が残した、個人の存在そのもの。

    どうしてもどうしても、「クロニクル」を聴くときには、「ああ、志村さんは、もうこの世にいないんだなあ、、、」
    という辛い事実を再認識してしまいますが、不思議ですよね。
    もうこの世にいない志村さんが、それでもずっと、このアルバムを聴いている僕を勇気づけてくれますし、
    多分、日本中の多くの、ロックンロール大好きな人々を勇気づけているのだろう、と思うと。

    このアルバムの歌詞は、間違いなく、志村さんが感じた気持ちであり、
    志村さんから、彼の大事な人を思って綴ったであろう言葉に満ちていると思うのですが、
    それはそのまま「僕(或いは志村さんを大切に思う誰か)から志村さんを見ている曲」にもなってしまうなあ、と思うのです。
    こんな気持ちになるアルバムはこんな目線を思い出させてくれる音楽は、そうは無い。本当に凄いなあ。特別なアルバムだなあ。


    アルバムタイトル曲でもある「クロニクル」の歌詞、
    「君は僕の事を 僕は君の事を どうせ忘れちゃうんだ そう悩むのであります」
    「キミに会えた事は キミのいない今日も 人生でかけがえの無いものでありつづけます」

    これは、志村さんが、とても大切な誰かの事を思って書いた歌詞なのでしょうが、
    それを聴く僕は、どうしても僕が志村さんを思う気持ちになってしまうのですよねえ。
    志村さんの歌と、フジファブリックに会えたことは、志村さんのいない今日も、人生でかけがえの無いものでありつづけるのです。


    「エイプリル」の歌詞
    「神様は親切だから 僕らを出会わせて 神様は意地悪だから 僕らの道を別々の方へ」
    「振り返らずに歩いていった その時僕は泣きそうになってしまったよ それぞれ違う方向に向かった 振り返らずに歩いていった」

    これもそうなんだなあ。まさか志村さんが、こんなにも早く、振り返らずに歩いていってしまったなんて。僕は泣きそうですよ。
    「東京、音楽、ロックンロール 完全版」の著書の最後のほうで、志村さんが道を歩いて行く後姿を写した写真があるのですが、
    それがこの曲のイメージのまんまで、すごく好きな写真です。後姿があんなに絵になるなんて。志村さん、凄いぜ。


    「ないものねだり」の歌詞
    「あなたはいつの日も 例えば雨の日も 僕を悩ませるのでしょう」
    これもね、志村さんを優しく悩ませる誰かがいたのでしょうし、僕はやっぱり、志村さんがいない現実に、悩み続けるのですよね。
    それにしても、めちゃんこ切ない歌詞なのに、めちゃんこ優しいメロディーよね、この曲。

    「Clock」も、とてもとても大好きな曲ですが、すごく切ないし、トコトン辛いであろう、その時の気持ちを、
    それでも優しいメロディーで表現できる才能。志村さんは、やっぱスゲエなあ、そう思う次第です。

    きっと僕は、この先一生、フジファブリックの「クロニクル」を、聴き続けるのだろうなあ。
    このアルバムに出会えたことは、人生でかけがえのないものであり続けるのだろうなあ。
    そんな音楽に出会う事ができたとは、人生もまだまだ捨てたもんじゃあねえなあ。

  • 1曲目の「バウムクーヘン」から心を持ってかれた。
    音楽を聴いて、どう言葉にしていいのかわからない、
    胸がギュッとなる感覚を久しぶりに感じました。
    ジャケットも大好き。

  • たくさんの曲をありがとう志村さん。

  • ノンフィクションって
    言ってるだけあって
    志村さんの物語というか
    人生を覗いているような
    そんな感覚でした

    だけどもやっぱり
    志村さんけっこー
    やりたい放題

    奇声発したり
    しむらっぷだったり
    シャウトしてたり笑

    でも全体的には
    すごくゆったりなアルバム

    賛否両論あるみたいだけど
    これもすきだな

    バウムクーヘン

    がいちばん!

    DVDすごく面白かった!

    スウェーデン人って美しいのね

    ドキュメンタリーも
    気合い入っててよかったし
    副音声うけた!
    リカルドとoloどんだけ
    いじるんだっていう笑

    そして志村さんが
    チュートリアル徳井さんに
    めっちゃ似てる!笑

  • ディスク:1
    1. バウムクーヘン
    2. Sugar!!
    3. Merry-Go-Round
    4. Monster
    5. クロニクル
    6. エイプリル
    7. Clock
    8. Listen to the music
    9. 同じ月
    10. Anthem
    11. Laid Back
    12. All Right
    13. タイムマシン
    14. ないものねだり
    15. Stockholm

    ディスク:2
    1. ストックホルム”喜怒哀楽”映像日記::Sugar!! (ビデオ・クリップ) (スウェーデンドキュメント45sec ver.)
    2. ストックホルム”喜怒哀楽”映像日記::Sugar!! (アコースティック・ライブセッション at “COLD ROOM”)
    3. ストックホルム”喜怒哀楽”映像日記::ルーティーン (レコーディングセッション at Monogram Recordings)
    4. ストックホルム”喜怒哀楽”映像日記::北欧選手権 in Stockholm,Sweden
    5. ストックホルム”喜怒哀楽”映像日記::25日間に渡る初の海外レコーディングドキュメント (メンバーによるオーディオ・コメンタリー収録)

  • 「ノンフィクション」

    と志村氏が言っていた。

    赤裸々な思いを歌う、ストックホルムという馴染みのない土地で

    20代の葛藤を歌う。

  • もうこの人がいないなんて、と。
    胸が締め付けられました。
    志村さんが亡くなってもフジファブは
    継続しているけれど、やっぱり志村さんの
    ものという感じがします。個人的な思いです。
    生きているということは、それだけですごいこと
    なのだと思います。

  • 若い頃より確実に色々経験して図太くなって、ちょっとやそっとじゃ心は揺れない、それが年とる事なんだと思ってたけど、今日Fujifabric聴いてて、どんなに経験値を重ねても根っこの所に若い時に少しの事で傷ついていた繊細な自分がまだいたんだなぁ、って気付かされた。泣けてしょうがない。

  • sugar!!のビートと,上がる心拍数。
    わくわくする。

  • 購入品

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